24mm比較

今回はD3を中心として機材を揃えたが、レンズはAF-S24-70mmF2.8、AF-S14-24mmF2.8の2本のズームレンズに加えて、PC-E24mmF3.5を持っていった。
これら3本のレンズを見ておわかりの通り、24mmという一点ですべてのレンズが交わる。
そこで条件を揃えて焦点距離24mmの画質を比較してみた。

撮影時の条件は以下のようなもの・・・

・ボディを三脚に固定してレンズのみを交換
・露出はマニュアルでF8、1/400秒に固定
・ISO200、14ビットロスレス圧縮RAW
・アクティブD-ライティングはOFF
・ピントはライブビューを利用して同じ場所（写真の一番手前の列の白い紐）に合わせた

現像にはNX2を使い、ピクチャーコントロールをニュートラル、ホワイトバランスを自然光の晴天に固定し、共通してアンシャープマスクを10%だけかけてある。
それ以外の加工は一切せず、いつもの幅850pixelに変換している。

で、3枚をここに並べてみたが、ぱっと見たところあまり大きな差は認められない（笑）
しかし3枚を重ねて表示して切り替えてみると、撮影範囲や歪みにかなり違いがあるのがわかる。

24-70は他の2本に比べて中央部がぷっくらと膨らむ。
また24-70と14-24の撮影範囲はほとんど変わらないが、PC-E24mmは範囲がわずかに狭まり像が大きくなる。
コントラストはPC-E24mmF3.5が一番強くクッキリとしており、14-24が一番淡白に見える。
ライブビューでピントを合わせる時は、単焦点のPC-E24mmが一番シャープで合わせやすく、次いで12-24、24-70の順であった。

多少の差はあるが、最近発売されたこれらのレンズは、今までのレンズの描写とは次元が違う印象があり、共通してクールで引き締まったクリアな画質を持つ。
ひとつにはナノクリスタルコートの威力が大きいのではないかと密かに思っているのだが・・・




AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED


AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED


PC-E NIKKOR 24mm F3.5D ED