落雷


会社を出ようとしたら、非常に激しい雨に行く手を遮られた。
稲光が走り、轟音が響き渡る。
しばらく様子を見ていたが、状況は悪くなる一方で、そのうち道路が冠水しはじめた。

思い切って外に飛び出し、駐車場の車まで走ろうかと思ったが、次第に雷が近付き、ついには近所に落ち始めた。
光るとほとんど同時に、空気を引き裂くような高音成分の混じった激しい音に襲われる。
焦げ臭いにおいまでしてきた。

こうなるとさすがに危険なので出ることは出来ない。
まるで頭上から何者かに狙われているかのようだ。
行こうかと思うと、バシンと近所に落ちる。

動力に瞬停があったようで、水銀灯が切れ、あたりが暗くなった。
普段雷を怖いとは思っていなかったが、今回は身の危険を感じた。

空から迫る脅威に対して、何の対抗手段もとれず、あまりに無力な自分。
ふと爆撃に合うとこういう感じなのではないかと思った。

D2Hs + Carl Zeiss Makro Planar T* 100mm F2 ZF
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