昨夜は会社時代のOG(先生)、現役OLとささやかな宴を開いた。派遣労働の身を慮って奢りを提案してくれたが、東京で一番安い焼き肉屋(多分)だったので、割勘で年長者のメンツを保てた。
08年も余すところ5日、豊饒だったボクシングを中心にスポーツ界を振り返りたい。まずはプレーオフに向けて煮詰まってきたNFLから。
マニング兄弟(ともにQB)がスーパーボウルに照準を定めている。兄ペイトン率いるコルツは8連勝と上昇機運に乗っている。弟イーライのジャイアンツは連敗後にパンサーズを下し、NFC第1シードを手にした。兄弟でスーパーボウル3連覇となれば偉業だが、運はそれほど偏るものなのだろうか。
プレミアでビッグ4が鎬を削っている。チェルシーはモウリーニョ時代の躍動感が薄れているし、マンチェスターUはロナウドのレアル移籍騒動がマイナスに作用するだろう。アーセナルは層の薄さが気懸かりだ。魅力的な選手が揃うリバプールの19年ぶりリーグ制覇に期待している。リーガではバルセロナが独走態勢を築いてしまった。レアルの後退に、ドイツ人(シュスター前監督)とオランダ人(主力5人)の食い合わせの悪さを再認識する。
クリチコ兄弟によるヘビー級支配、ホプキンスらベテランの頑張りと話題満載のボクシング界だが、'08MVPはマニー・パッキャオだ。6月に4階級制覇を達成し、12月にはデラホーヤを圧倒してボクシングの常識を覆した。別稿(7月31日)でベストバウト決定と記したコットVSマルガリート戦が、「エキサイトマッチ総集編」(WOWOW)で年間最高試合に認定された。コアなファンと感性を共有できたことを素直に喜んでいる。
案外知られていないが、現役最強の座をパッキャオから受け継ぎそうなボクサーが日本で暮らしている。2階級制覇を成し遂げたホルヘ・リナレス(23、帝拳=ベネズエラ)は、デラホーヤの後継者と目されている。イケ面で日本語も日常会話に支障がないリナレスは、帝拳以外のジムに所属していたら、ジェロ並みにメディアに露出したかもしれない。
惰性で見ているWWEだが、HHHへの権力集中を危惧している。ビンス・マクマホン会長は観客の反応を測って選手のプッシュを決めてきたが、娘婿のHHHは現役レスラーゆえ、嫉妬から自由になれない。ジェフ・ハーディとHHHの試合前、ネット投票の勝者予想でジェフが75%の支持を獲得したが、ファンの願望に反する結果に終わった。
元WWE王者ブロック・レスナーがUFCヘビー級王者に就いた。有力視された五輪出場から方向転換してプロに進んだレスナーのハイライトは、レッスルマニア19における五輪王者アングルとの王座戦だ。テクニックだけでなく空中技の応酬となった金網マッチは、プロレス史に輝くベストバウトだと思う。
WWE時代、レスナー以上の逸材と映ったボビー・ラシュリーも先日、総合格闘技デビューを圧勝で飾った。UFC参戦となれば、レスナーの王座を脅かす存在になるだろう。石井慧が登場する来年秋は、日本でもUFCが注目の的になっているはずだ。
12年ぶりのPOG参加で競馬への関心がさらに高まった。出足は好調だったが9月以降、勝ち上がった馬が続けてアクシデントに襲われた。クラシック血統と期待した馬たちは次々に馬脚を現し、秘密兵器たちは仕上がる気配さえない。暗雲を払ってくれたのは、朝日杯を制したセイウンワンダーだった。
最後に有馬記念の予想を。耐久力が試される厳しい展開になるとみて、アサクサキングスを連軸に推す。中山御用達のマツリダゴッホ、ダイワとカワカミの女傑も無視できない。スクリーンヒーローはセイウンワンダー同様、父グラスワンダー、母父サンデーサイレンスのサイアーラインを持つ。恩返ししないと賭神に嫌われるから、3番手に据えた。
◎⑫アサクサキングス、○⑩マツリダゴッホ、▲⑧スクリーンヒーロー、△⑬ダイワスカーレット、注①カワカミプリンセス。馬券は⑫から馬連4点。3連単は⑫⑩と⑫⑧の2頭軸に⑬を絡め18点、①を2・3着付けの8点で計26点。
終わり良ければというが、馬券的中ぐらいで笑えない年の瀬である。
08年も余すところ5日、豊饒だったボクシングを中心にスポーツ界を振り返りたい。まずはプレーオフに向けて煮詰まってきたNFLから。
マニング兄弟(ともにQB)がスーパーボウルに照準を定めている。兄ペイトン率いるコルツは8連勝と上昇機運に乗っている。弟イーライのジャイアンツは連敗後にパンサーズを下し、NFC第1シードを手にした。兄弟でスーパーボウル3連覇となれば偉業だが、運はそれほど偏るものなのだろうか。
プレミアでビッグ4が鎬を削っている。チェルシーはモウリーニョ時代の躍動感が薄れているし、マンチェスターUはロナウドのレアル移籍騒動がマイナスに作用するだろう。アーセナルは層の薄さが気懸かりだ。魅力的な選手が揃うリバプールの19年ぶりリーグ制覇に期待している。リーガではバルセロナが独走態勢を築いてしまった。レアルの後退に、ドイツ人(シュスター前監督)とオランダ人(主力5人)の食い合わせの悪さを再認識する。
クリチコ兄弟によるヘビー級支配、ホプキンスらベテランの頑張りと話題満載のボクシング界だが、'08MVPはマニー・パッキャオだ。6月に4階級制覇を達成し、12月にはデラホーヤを圧倒してボクシングの常識を覆した。別稿(7月31日)でベストバウト決定と記したコットVSマルガリート戦が、「エキサイトマッチ総集編」(WOWOW)で年間最高試合に認定された。コアなファンと感性を共有できたことを素直に喜んでいる。
案外知られていないが、現役最強の座をパッキャオから受け継ぎそうなボクサーが日本で暮らしている。2階級制覇を成し遂げたホルヘ・リナレス(23、帝拳=ベネズエラ)は、デラホーヤの後継者と目されている。イケ面で日本語も日常会話に支障がないリナレスは、帝拳以外のジムに所属していたら、ジェロ並みにメディアに露出したかもしれない。
惰性で見ているWWEだが、HHHへの権力集中を危惧している。ビンス・マクマホン会長は観客の反応を測って選手のプッシュを決めてきたが、娘婿のHHHは現役レスラーゆえ、嫉妬から自由になれない。ジェフ・ハーディとHHHの試合前、ネット投票の勝者予想でジェフが75%の支持を獲得したが、ファンの願望に反する結果に終わった。
元WWE王者ブロック・レスナーがUFCヘビー級王者に就いた。有力視された五輪出場から方向転換してプロに進んだレスナーのハイライトは、レッスルマニア19における五輪王者アングルとの王座戦だ。テクニックだけでなく空中技の応酬となった金網マッチは、プロレス史に輝くベストバウトだと思う。
WWE時代、レスナー以上の逸材と映ったボビー・ラシュリーも先日、総合格闘技デビューを圧勝で飾った。UFC参戦となれば、レスナーの王座を脅かす存在になるだろう。石井慧が登場する来年秋は、日本でもUFCが注目の的になっているはずだ。
12年ぶりのPOG参加で競馬への関心がさらに高まった。出足は好調だったが9月以降、勝ち上がった馬が続けてアクシデントに襲われた。クラシック血統と期待した馬たちは次々に馬脚を現し、秘密兵器たちは仕上がる気配さえない。暗雲を払ってくれたのは、朝日杯を制したセイウンワンダーだった。
最後に有馬記念の予想を。耐久力が試される厳しい展開になるとみて、アサクサキングスを連軸に推す。中山御用達のマツリダゴッホ、ダイワとカワカミの女傑も無視できない。スクリーンヒーローはセイウンワンダー同様、父グラスワンダー、母父サンデーサイレンスのサイアーラインを持つ。恩返ししないと賭神に嫌われるから、3番手に据えた。
◎⑫アサクサキングス、○⑩マツリダゴッホ、▲⑧スクリーンヒーロー、△⑬ダイワスカーレット、注①カワカミプリンセス。馬券は⑫から馬連4点。3連単は⑫⑩と⑫⑧の2頭軸に⑬を絡め18点、①を2・3着付けの8点で計26点。
終わり良ければというが、馬券的中ぐらいで笑えない年の瀬である。