元外務省の高級官僚だった東郷和彦氏と、鈴木宗男事件、佐藤優事件との関連については、以前の記事に書きました。
鈴木宗男事件のときに海外に脱出し、その後一度も日本に帰っていなかったのですが、佐藤優氏の控訴審において弁護側証人として出廷するために、はじめて日本に帰ってきました。上に挙げた以前の記事は、第1回出廷時の弁護側尋問について記したものです。
東郷和彦氏の第2回尋問が7月31日の法廷で行われました。検察側の反対尋問が主体で、その後にほんの少しだけ弁護側の尋問が行われました。
第2回尋問についても、日暮れて途遠しさんが傍聴し、やり取りの一部始終を記録されています(1、2、3)。第1回の記録(1、2)と同様、貴重な法廷記録となっています。
今回の検察側尋問では、イスラエルのロシア専門家であるゴロデツキー教授を日本に招聘するに際してロシア支援委員会の予算を用いたことについて、その決裁の過程に関して、検察側は東郷氏に根掘り葉掘り尋問します。
我々一般人の目からすると、こんな枝葉末節について、こんなに重箱の隅をつついて、何をくだらない質問をしているんだ、それも居丈高に、とあきれてしまいます。しかし検察もプロですから、あくまで裁判官の心証を「被告人クロ」に持っていくために有効と思って尋問しているのでしょう。
あんな尋問のやりとりで佐藤氏に対する裁判官の心証が悪くなるのだとしたら、何かやりきれないなあ、という気持ちになります。
ところで、検察側のネチネチした反対尋問の後、弁護側が再尋問しています。それが非常にあっさりと終わっているのですね。
日暮れて途遠しさんのブログに、佐藤氏の弁護人をされている弁護士の方がコメントしています。
佐藤氏が問われている背任容疑に関して、イスラエルでの学会に出席した外務省職員についての事実関係を明確にできれば、随分と真実を明らかにできるらしいです。ところが、これら外務省職員に対する尋問は、外務省が裁判所に対して「国家機密に属する」ということで拒否したため、できなくなったそうです。
また、「情報機関の話は相手の了解がない限り死んでも話せないという佐藤さんのポリシーがあり、弁護人としても発言に注意しなければならない」ということです。佐藤氏自身、関係者に累が及ぶくらいなら自分が不利な判決を受けても構わない、というスタンスであり、今回の弁護人による再尋問が少なかった理由もそこにあるようです。
鈴木宗男事件のときに海外に脱出し、その後一度も日本に帰っていなかったのですが、佐藤優氏の控訴審において弁護側証人として出廷するために、はじめて日本に帰ってきました。上に挙げた以前の記事は、第1回出廷時の弁護側尋問について記したものです。
東郷和彦氏の第2回尋問が7月31日の法廷で行われました。検察側の反対尋問が主体で、その後にほんの少しだけ弁護側の尋問が行われました。
第2回尋問についても、日暮れて途遠しさんが傍聴し、やり取りの一部始終を記録されています(1、2、3)。第1回の記録(1、2)と同様、貴重な法廷記録となっています。
今回の検察側尋問では、イスラエルのロシア専門家であるゴロデツキー教授を日本に招聘するに際してロシア支援委員会の予算を用いたことについて、その決裁の過程に関して、検察側は東郷氏に根掘り葉掘り尋問します。
我々一般人の目からすると、こんな枝葉末節について、こんなに重箱の隅をつついて、何をくだらない質問をしているんだ、それも居丈高に、とあきれてしまいます。しかし検察もプロですから、あくまで裁判官の心証を「被告人クロ」に持っていくために有効と思って尋問しているのでしょう。
あんな尋問のやりとりで佐藤氏に対する裁判官の心証が悪くなるのだとしたら、何かやりきれないなあ、という気持ちになります。
ところで、検察側のネチネチした反対尋問の後、弁護側が再尋問しています。それが非常にあっさりと終わっているのですね。
日暮れて途遠しさんのブログに、佐藤氏の弁護人をされている弁護士の方がコメントしています。
佐藤氏が問われている背任容疑に関して、イスラエルでの学会に出席した外務省職員についての事実関係を明確にできれば、随分と真実を明らかにできるらしいです。ところが、これら外務省職員に対する尋問は、外務省が裁判所に対して「国家機密に属する」ということで拒否したため、できなくなったそうです。
また、「情報機関の話は相手の了解がない限り死んでも話せないという佐藤さんのポリシーがあり、弁護人としても発言に注意しなければならない」ということです。佐藤氏自身、関係者に累が及ぶくらいなら自分が不利な判決を受けても構わない、というスタンスであり、今回の弁護人による再尋問が少なかった理由もそこにあるようです。
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