弁理士の日々

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鳩山新政権への注目

2009-09-28 20:55:19 | 歴史・社会
シルバーウィークの旅行から帰り、溜まっていた新聞をまとめて読みました。何といっても、鳩山新政権からは目が離せません。
取り敢えず、いくつかの新聞記事について内容をメモしておこうと思います。

9月21日・日経朝刊
《鳩山内閣 本気の政治主導》
客員コラムニスト 田勢康弘
「新内閣の誕生時に常に注目するのは政務担当の主席秘書官にだれを充てるか、である。主席秘書官を在任中に交代させる首相は余りいない。常に首相の知恵袋や影武者のごとく動き、ときには官房長官よりも重要な役回りを演じたりもする。
通常は議員時代の秘書をそのまま秘書官にすることが多い。小泉純一郎首相の飯島勲秘書官は『陰の首相』とまでいわれ、政策や役所の人事にまでらつ腕をふるった。
その首相秘書官に鳩山首相が指名したのは、元経済産業審議官の佐野忠克氏(64)。英仏語が堪能な佐野氏は退官後、国際弁護士として活躍していた。かつて細川護煕首相の時代に通産省(当時)から派遣された首相秘書官だった。その際、官房副長官だった鳩山氏が、官僚機構を知り尽くし、かつ論争したらだれも勝てないといわれるほどの論客の佐野氏を、脱官僚依存政治の助っ人として選んだものとみられる。
つまりは官僚機構といたずらにぶつかるのではなく、うまく折り合いをつけながら、最終の意思決定は政治家が行うという仕組みに変えていこうという意図がこの人事からは読み取れる。非自民政権が瓦解していく過程をつぶさに見ていた佐野氏の経験を、国家運営にいかそうというねらいもあるに違いない。霞が関を知り尽くした秘書官だけに、各省庁はやりにくそうだ。
全体の人事を見て、ああ、政権交代とはこういうことなのだと、目からうろこの思いだ。これまではそれぞれの省庁と一心同体の族議員が閣僚に選ばれるのが普通だったが、新政権はその役所がもっとも嫌う人物を充てている。・・・・・」

上杉隆「官邸崩壊」(このブログ)によると、安倍政権での内閣総理大臣秘書官は井上義行氏となっています。安倍氏の秘書の中でも実力が乏しい人のようでした。それに対し、鳩山首相は佐野忠克氏を選んだということですね。官僚機構を熟知している人であるようですから、あとは、われわれが望むように官邸側に立つのか、それとも官僚を援護する側に立つのか、その点を見ていく必要があります。


9月21日・日経朝刊
《鳩山外交 存在感発揮の好機 優先順位を間違うな》
田中明彦 東京大学教授
「劇的な政権交代は、外交面ではプラスになることが多い。政権交代は、民主主義体制が機能していることを実質的に示す出来事であり、世界各国の注目を集める。特に日本のような超長期政権のもとにあった国では、政権交代自体が、国の健全さを世界に示すことになる。したがって、政権発足直後の数週間は、新政権にとって、自らの外交政策を世界に発信するまたとない好機に恵まれるのである。日本の政治にこれだけ関心が集まったことは近年ほとんどないことであった。・・・・・」

今回のサミットにおける鳩山外交を見る限り、政権交代後の世界の注目にうまく乗っかっているようです。
麻生総理時代のサミットでは、日本から二国間会議を持ちかけてもどの国も相手にしてくれなかったようですが、今回は様変わりで、鳩山総理は多くの国と二国間会議を実現しました。

9月25日・日経朝刊《社説》
鳩山由紀夫首相、岡田克也外相の外交デビューは、好感をもって受け止められた。が、鳩山政権の外交に対する不安は解消されたのか。日米関係は、キャンベル国務次官補の言葉を借りれば、いま『数カ月単位』の『忍耐』の期間にある。答えが分かるのは、これからとなる。
オバマ大統領との日米首脳会談は25分間であり、環境、核軍縮など方向が一致しやすい問題に焦点をあてた。インド洋での給油中止と絡むアフガニスタン問題について首相は『復興支援に積極的に取り組む』と伝えた。短時間の会話だったが、首相は『信頼関係のきずなができた』と感想を述べた。どうだろう。
給油をやめる場合、①給油以上に意味があり、②安全性も同等以上であり、③『小切手外交』と批判されない人的貢献-が要る。そうでなければ支援の縮小になる。首相が考える代替支援は中身が明確でなく、条件を満たすか判断できない。
これに限らず、首相発言は曖昧さが目立つ。例えば胡錦涛国家主席との日中首脳会談で『東アジア共同体』に触れた。就任直後の記者会見では『アジア太平洋の共同体』と述べており、両者は米国を含めるかどうかの基本的な違いがある。米側は戸惑う。・・・・・」
私も、インド洋給油を止めていいのかにおいて問題提起しました。
アフガニスタンでの復興支援、あるいはパキスタンにいるアフガン難民への物資補給活動によって、アメリカはインド洋給油の代替活動として認めてくれるのかどうか、注視していきたいと思います。
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1 コメント

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お邪魔します (AIU)
2009-09-28 21:04:02
田勢康弘という人は、いわゆる新自由主義勢力の飼い犬の様な人物で、アメリカの意向に忠実に動く、売国者です。
テレ朝やテレ東などに出演して、散々、政権交代を妨害してきた前科があります。
http://blog.goo.ne.jp/aiu_project
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