弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

戦いすんで・・・・

2006-06-25 10:50:40 | サッカー
日本代表のどの選手も監督も、以前から応援し、成長を楽しみ、尊敬してきた人たちばかりです。一次リーグが不本意な結果に終わったからといって、とても批判する気になれないし、マスコミやネットで悪し様に言われているのを聞くのは辛くて耐えられません。

しばらくはだれかれを戦犯に祭り上げてのバッシングが続くのでしょうが、選手と一緒に耐えていきましょう。開始1ヶ月前の醒めぶりからすれば、どうせ1ヶ月もすれば何もなかったかのように皆忘れているでしょう。

代表23人が発表になった頃、本屋のスポーツコーナーにはジーコを批判するような本は1冊も置いていませんでした。おそらくセルジオ越後は変わらずに辛口批評をしていたのでしょうが、本屋には置いてもらえていなかったということです。それだけ世の中は楽観ムードだったのでしょうね。
テレビのワイドショーで、スポーツ新聞の一次リーグ突破確率予想が話題になっていましたが、セルジオ越後が30%と低かった以外は、皆80%といったような甘い予想をしていました。
マスコミとしては、甘めの予想で視聴者を盛り上げ、視聴率さえ稼げれば良かったのでしょう。

結果がわかった今になって、あれこれと批評しても意味がないことです。

しばらくすれば、優れたインタビュアーによって、ジーコや各選手からこの1ヶ月間の戦いの全貌が明らかにされていくでしょう。分析と判断はその時まで待ちたいと思います。
オーストラリア戦での小野の投入について、監督はどのような考えだったのか、そして選手はその交代をどのようにとらえ、あるいは誤解したのか。1失点目からの8分間(運命の8分間)に、ピッチ上では、ベンチでは、一体何が起こっていたのか。
本戦に向けた選手たちの準備は実のところどうだったのか。体作りを怠り、漫然と参加した選手はいたのかいなかったのか。合宿以外でのコンディション作りを選手の自主性に任せたのが間違いだったのか。
選手同士の意思統一はうまくいったのかいかなかったのか。選手間の結束は保たれていたのかいなかったのか。
最初の2試合が炎天下での試合になったのは、やはり日本のテレビ局の意向があったのか。

次期監督はオシムに決まりかけているのですね。
本屋にはオシム本が平積みされ、オシムを推す人たちがいるなと思っていたのですが、やはりそうだったのですか。川淵キャプテンもこのオシム本に感銘を受けたといっていますね。ただ現在65歳ということで、4年後は69歳です。この点はちょっと気になります。

新代表の当面の課題は相反する2つです。
まず、世代交代を図らねばなりません。4年後に中心になる選手に、国際試合を数多く経験させる必要があります。現時点でのベストメンバーを招集するのではなく、ベテランには遠慮してもらって、若手に経験を積ませる必要があります。
一方で、アジア予選を勝ち抜かなければなりません。その点で、トルシエのように予選のことを考えずに若手を起用することは許されません。
新監督には、うまくバランスを図って、若手の成長とアジア予選通過の両方を獲得して欲しいです。
次回は、アジア枠が減って同時にオーストラリアがアジア枠に入っているということであれば、予選突破は相当厳しい戦いになります。
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対ブラジル戦

2006-06-25 00:07:59 | サッカー
新聞では惨敗だの完敗だのと書かれています。

そもそも今回の試合は、「2点差以上で勝つかそれ以外か」という方針で戦ったのですから、「きわどい勝利」だの「善戦」だの「惜敗」だのは最初から放棄した試合でした。
ブラジルとの実力差を考えれば、通常であれば守りを固めてカウンターという戦法が採られるのでしょうが、前半戦の日本の戦いは最初から勝負にいっていました。ブラジルがヒートアップしない中、よくやっていたと思います。日本選手はあんなに走り回って90分もつのか?と思いましたが、そんなことはいっていられません。

玉田のゴール、玉田の走り出しもサントスのパスも玉田のシュートも良かったですね。しかしあのゴールは、稲本からサントスへのパスが通った点がラッキーでした。稲本からのパスが出た瞬間、「パスカットされる、日本は逆襲に備えなければ」と思ったのですが、案に相違してパスカットされませんでした。

後半、日本は完全に足が止まりました。前半の飛ばしすぎ、それと前2試合が炎天下の試合で選手の疲労が回復していなかったためと思います。それでも攻めに行かなければならないのですから、あの結果は当然といえば当然です。

中田英は試合前にナカタネットで、この試合は2点差以上で勝ちに行くと宣言した後、「1-0で勝つような試合ではなく、もしかしたら3-4で負けてしまうかもしれない、そんな試合をしたいと思う。」との旨を述べています。
失点数は予想通りになりましたが、やむを得ないことだと思います。

普通に戦って、日本がブラジルに2点差以上で勝利する確率が1%としましょう。そのかわり惨敗する確率も低いです。
一方、別の戦い方(ギャンブル)で2点差以上で勝利する確率が2%に上がるのなら、今回はそちらを採用した、ということです。そのかわり惨敗する確率も上がります。もちろん惨敗する確率は何十%ということで、そうなっても仕方がないということです。
フランスワールドカップ決勝戦で、2点ビハインドとなったブラジルが攻め上がり、逆にだめ押しの3点目をフランスに入れられてしまったのと似たようなものです。

ブラジル戦での負けっぷりは、オーストラリア戦で2点差で敗戦したことからの帰結ということです。

ところで、玉田のゴールシーンで稲本からのパスがカットされず、またディフェンスが玉田につかなかった点、ブラジルのディフェンスにはそういう甘いところがあるような気がします。アトランタ五輪で日本がブラジルから挙げた1点も、状況は違いますが共通点を感じます。
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