ゼンザブロニカでTOKOさんからご紹介のあったアサヒカメラ6月号を、私も買ってみました。
「フィルム絶対主義」というタイトルで、フィルムカメラかデジタルカメラか、という比較を行っています。
おおざっぱに結論を述べると、「プロが要求する写真において、フィルム、それもリバーサルフィルムで撮影した写真は、デジタルカメラで撮影した写真に比較してひと味違った表現力を持っている」といったところでしょうか。
白籏史朗氏は山岳写真家です。4×5インチのリバーサルフィルムを使っています。「デジタルなんか、フィルムのような深い色が出ないんですよ。だから、立体感がない。山を撮るのに立体感がないようじゃ、しょうもないんですよ。」
立木義浩氏「もちろん、デジタルにも粒子はあるよ。でも規則正しく並んでいる。フィルムの場合は不規則だからね。そのあいまいなものが摩訶不思議と写真を魅力的にするんだな」
白川義員氏も山岳写真家です。「日没や夜明けの太陽が作り出す色は美しい。この微妙な色彩の差を余すところなく写すには、やはりデジタルではダメだ。自然の作りだしたものを、そのまま残すフィルムがいい。」
いずれも、我々の見る目では区別がつかない領域です。
「素人目にもはっきりと分かる違い」というのはどうもなさそうですね。
特に、フィルムを推すプロ写真家が使うのはリバーサルフィルムです。私は、主に四つ切りぐらいに引き延ばして写真を楽しんでいたので、ネガカラーオンリーであり、今までリバーサルを使ったことがありません。「ネガカラーであってもデジタルより好ましい」という議論は誰もしていないですね。
趣味で写真を撮る場合、一眼レフとコンパクトカメラとを比較すると、「写真を撮ろう」という意欲が湧いてくるのは一眼レフです。ファインダーを覗いたときの見え方の差が大きいです。趣味なんですから、やはり撮りたいと思うことが大切です。
次にフィルム一眼かデジタル一眼か、という比較です。
「アマチュアのレベルであれば、どちらかが明らかに好ましいという優劣は存在しない。自分の好きな方を選べばいい」といったところでしょうか。
じゃあ私はどちらが好きか。
デジタルはコンパクトカメラの経験しかないので、一眼レフ同士での比較はできません。コンパクトカメラ同士で比較すると・・・。
フィルムだろうとデジタルだろうと、コンパクトカメラではそもそも趣味として写真を撮りたいという意欲をかき立てることが少ないので、比較しても意味がないように思います。
今では35mmのフィルム一眼は所有せず、デジタル一眼を入手する予定もありません。従って、一眼レフ対決による結論は出そうもありません。