<1462> 干支の引き継ぎ
墓碑銘は 戦後七十年を負ひ来たりし人の日々に重なる
各地で今年の未(ひつじ・羊)から来年の申(さる・猿)へ、干支の引き継ぎが行なわれているが、我が家でも猿の置物が登場し、羊の置物と顔合わせをし、引き継ぎを行なった。未(ひつじ・羊)年の今年は戦後七十年の節目の年で、安保法制の関連法が成立し、集団的自衛権の行使を可能にし、戦争の出来る国にした年になった。そして、戦争体験者の漫画家水木しげる、作家野坂昭如が亡くなったのも今年だった。
ほかにもマイナンバー制の導入やTPP(環太平洋パートナーズシップ協定)の合意など重要な出来事があった。世界を見ると、各地で戦火やテロが頻発し、日本人の犠牲者も出るといった具合で、予断を許さない混沌とした状況は出口の見られない状態で、申(さる・猿)年の来年へと引き継がれる様相である。
その申(さる・猿)の来年は、選挙の年で、国内では参院選が夏に行なわれる。十八歳に選挙権が引き下げられて初めての国政選挙になる予定で、政権政党の意向によっては衆院を解散してW選挙になる可能性もあるとの予測も出ている。国外では、世界が関心を抱いている米国の大統領選が十一月に行なわれる。
オバマ大統領は二期に及んでいるので、出馬出来ず、新しい大統領が生まれる。果たして誰が選ばれるのか、米国追随の日本にとっても注視されるところである。事件や事故はそれなりに起きるだろう。災害も。ということで、来年はどうなるのだろうと思ったりする。そこで猿への頼みということになるわけで、干支の引き継ぎなども行なわれるわけである。 写真は去って行く羊と「知らぬが仏」という教訓である聞かざる猿の置物。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます