<2312> 余聞、余話 「初夏の瀞峡」
ゴールデンウイークは好天に恵まれスタート。大和地方はまさに初夏の感。紀伊山地に出かけ県境まで足を伸ばした。紀伊山地は新緑の真っただ中、気温上昇とともに水の恋しくなる季節の到来である。その新緑と水を求めてにぎわっているのが奈良県の南端、三重県と和歌山県の県境に位置する深い藍色の水の流れと断崖絶壁を誇る吉野熊野国立公園の景勝地、北山川の瀞八丁(瀞峡)である。
エンジン音を響かせ絶壁の間を縫って走る白いジェット船が周囲の景観に映え、緩やかな流れに乗って赤や黄色のカラフルなカヌーを操って楽しむ人たちが印象的だった。私はというと、野生の花を求めて撮影にやって来たのであるが、シイやカシ類の群落がちょうど花盛りで、極相林のこれらの花期に出会うことが出来た。
写真上段は深い峡谷を行くカヌーとカヌーで遊ぶ人たち(左)と峡谷を縫って走る遊覧ジェット船。下段はシイやカシ類の花で被われた山腹(十津川村神下)。 カラフルなカヌー水面に瀞の夏
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