遊木民のアトリエ

現在は農業・木工業
                           

手羽先の燻製

2005-07-29 | 燻製の部屋


 燻製の中でも比較的、安価で簡単に、色々な方法で作れる
鶏の手羽先の燻製をご紹介します。

 手羽先は安価で、それでいて美味しく、コラーゲンがたっぷりの
美容食です。手羽の美味しさは皮と軟骨につきます。

 材料です

   鶏手羽先      1.5kg
    塩         45g
    水        500ml      
   白ワイン      250ml 
   タマネギ     中  1個 (スライス)  
   ニンニク        1カケ(叩きつぶす)  
   ローレル        3枚
   ローズマリ       2本   
   ホワイトペッパー    適量 
   鷹の爪         2本

 作り方を詳しく手順をおってご説明します。
 
 通常肉類の燻製における仕上がりの塩濃度は3%前後と言われています。
 この濃度にするのには2種類の方法があります。

1,以前作り方を紹介したハムやベーコンなど肉の厚みがある物は塩濃度の高い(15~20%)ピックル(漬け込み液)に長時間漬け込む方法の湿塩法と、

  塩などの調味量を直接すり込み、長時間ねかせる方法の乾塩法があります。
 
 この方法では、表面の塩濃度と、中心部の塩濃度に差がありますので、表面の
 塩濃度を低下させるために「塩抜き」の工程がはいります。
 
  ある程度の経験が必要で、初心者には難しいと言われています。

  指導者がいれば話が違います。

2.鶏のササミや手羽先、ビーフジャーキー用の牛肉の薄切りでは簡単に味が
   浸みますので最初から3%程度の食塩を含むピックルを作り、短時間漬け
   込み、ピックルごとボイルして味をつけます。

   食べてみて少しうすいかな~程度にボイルの段階で味付けします。

   手羽先は骨がありますので、塩濃度を2%に設定しました。

     塩45g/手羽1.5kg+水0.5kg+ワイン0.25kg+塩45g

     = 約 2%

 ここで注意してほしいことがあります、高濃度の食塩水、または食塩を直接擦り込む方法では、食材の表面に細菌が繁殖できません。

 しかし低濃度の食塩水では、逆に細菌の繁殖を促進することもあります。

 従って、食材の表面を洗う、アルコール等で殺菌する、お湯を潜らすなど清潔に
処理することが重要です。 
  


 材料、調味料をジブロックに入れ密閉します。
冷蔵庫で12時間塩漬します。 



 鍋に塩漬しておいた材料を全ていれ、さらに水750ml加え(これで塩濃度は
 1.5%になります、味をみて足りなければ塩を加えます)中火で加熱します。
 灰汁をすくいながら、75℃まで上げ、75℃を15分保ちます。



 冷水で急冷し、ハーブ類を洗いながし、笊にとり、乾燥させます。



 金串に互いに接しないように刺し、燻煙器に吊します。
油止めのアルミホイルを敷き燻煙します。



 50℃で2時間燻煙してできあがりです。
24時間冷蔵庫に放置し燻煙臭を低減します。
 冷蔵庫で1週間、冷凍庫で3ヶ月保存できます。

 後ほどダンボールで作った燻煙器、古鍋での作り方をアップしたいと
考えています。