![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/a3/57a1e0daceb1fb6ead0a477a9b543642.jpg)
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正月の玄関飾りを作りました。
毎年、注連縄から作るのですが、今年は保存しておいた稲わらがカビてしまい、
使えなくなったためイグサの御房を購入、輪飾りの台にしました。
材料は、ユズリハ、ウラジロ、庭の南天、ユズです。
今日、30日にお飾りをかざりました。
年末年始に長男家族が帰省予定で、そうなると一歳半になる孫対策が大変です。
一番の危険箇所は階段です。
登っていって転げ落ちたら大変と言うことで、階段ガードの作成を依頼されました。
材料はベイマツの24㎜角材と直径15㎜丸棒です。
木工は図面作成で制度が決まりますので、0.5㎜単位で設計します。
部材を切り出し、丸棒のほぞ穴を開けます。
このときの穴は丸棒の直系より0.5㎜小さい穴を開けます。
丸棒の先端を面取りし、玄翁でたたいて木殺しすることで接合が強化されます。
各部材を#240と#400でサンディングします。
丸棒の受け穴に接着剤を塗ります。
直角を確認しながら組み上げます。
各角を面取りし、ドレッサーとペーパーで滑らかにします。
幼児が触るので特に慎重にサンディングします。
蝶番で階段の柱に取り付け、ラッチを取り付けて完成です。
格子の間隔は幼児の頭が入らなく、かつミーニャンが通り抜けられる幅にしました。
ミーニャンの食卓を作りました。
ミーニャンも10歳となり人間で言えば60歳程度になります。
今までは床に食器を置いて食べさせていましたが、猫の胃の高さに食器を置いて
食べさせると、食べやすく食べ戻しも少なくなるとのことで食卓をつくりました。
食卓の高さはミーニャンがお座りしたときの胃の高さ8cmにしました。
材料はブラックウオールナッツとホワイトオーク。
接合はビスケットジョイント、ビスケットジョイナーでビスケットの溝を掘り、
ビスケットを差し込み、ほぞとほぞ穴の関係にします。
本来はほぞ穴を掘り、ほぞを差し込み楔止めにすると見栄えもするのですが、
角のみを持ち出し調整するのも億劫で、負荷の掛からない仕組はビスケットに
しています。
接着剤を塗り組み上げ、はたがねで圧着します。
塗装はオスモのノーマルクリアーによるオイルフィニィッシュ。
オイルサンディングで木目にサンディング滓とオイルを埋め込み、
砥の粉の役割をさせることで表面が滑らかに仕上がります。
数日間放置してオイル臭をとばし完成です。
ミーニャンも食べやすそうに食べています。
これでケポ(食べ戻し)が無くなると良いのですが。
少し前ですが、家族の要望でベンチスタイルの収納庫を購入、組み立てました。
何処の家庭でも同じでしょうが、生ゴミを含むゴミを収集日まで保管するのは大変で
す。
当家では物置や、私の作業場「遊木民のアトリエ」に保管していましたが、
野良猫の侵入に遭い酷い目にあいました。
早急に保管場所を作るようにとの指示が有り、検討しました。
得意の木工で作ることも考えましたが野外での耐久性を考え、アルミ製のベンチ型
収納庫を購入し組み立てました。
組み立てのマニュアルですが、不親切な記載です。
電動ドライバー使用で実質組み立て時間は30分。
ただし一部は電動ドライバーのヘッドが邪魔で、小型ドライバーを使用。
市規格のゴミ袋が5個入ります。
家族には好評のようです。
次は右隣のスモーカー(30年前にロッカーを改造した燻煙器)を何とかしないと!!
当家の玄関から続く廊下の片面は天井まで作り付けの書架になっています。
祖父の国文学関係の書架でしたが、古くて傷んだ本、価値の低い本を整理し、
私の書籍と入れ替えています。
その書庫の前の廊下は幅が広いので、自作のベンチと市販のラックを置いていました
が、フラッシュ構造のため痛みが酷く、新しいラックの制作を依頼されていました。
このところ雨の日が多く、農作業が出来ない日に作成してきました。
まず要望に従って図面をおこし各部材の寸法を割り出します。
自動カンナ盤で表面を削ります。
両面を1mmづつ削ります。
部材を切り出すテーブルソーの刃の直角を調整します。
木工で最も大切な作業です。
部材を切り出します。
切り出した各部材をサンディングします。
240番と400番の空研ペーパを使用します。
今回のラックには重量物を入れることは無いので、仕組みはビスケット
ジョイントにしました。
ビスケットジョイナーでビスケットのほぞ穴を掘ります。
このときほぞ穴の中心を棚板のほぞ穴の中心と一致させることが重要です。
棚板側にジョイナーで溝をほり、ビスケットを差しこむほぞ穴にします。
ほぞ穴、ビスケットに接着剤を塗り、直角を確認しながら組み上げます。
ビスケットは圧縮された木材で出来ていますので、接着剤の水分で膨張し
接合強度が大幅に増強されます。
さらにクランプ等で締め付け接着強度を上げます。
組み上がりました。
塗装は木の質感を大切にするためオイルフィニッシュにします。
オイルはオスモカラーのノーマルクリアー。
オイルを刷毛で塗ると言うより、染みこませていきます。
オイルが染みこむと木目が浮き出てきます。
オイルが染みこんだなら、耐水性のペーパー600番でオイルサンディングを
します。
このことにより表面がつるつるに仕上がり、表面の強度、耐水性もあがります。
余分なオイルを拭き取り、十分に乾燥させます。
乾燥したなら、最後に布で磨き光沢を出し、キャスターを取り付けて
完成です。
ラックには各種マスク、消毒用アルコール、オスバン、グリセリン等
手指消毒用の消毒液の材料、各種清掃用品などが入ります。
隣のベンチは30年ほど前に作ったもので、材はベイマツとパインの集成材です。
オイルフィニッシュのため、経年変化で落ち着いた色になっています。
今回の材料も同じですので、だんだん同じような色に変化していくはずです。
家具はやっぱり無垢材です。
約25年間使ってきたダイニングテーブルです。
25年前、増改築に合わせてテーブルトップを購入しました。
850×1800mm、厚さ35mmのタモの集成材のカウンターテーブル
で当時約8万円だったと思います。
天板の裏にそり止めをつけ、脚を取り付けてダイニングテーブルとして使ってきました。
片方が半円形になっていることから意外と多くの人数が座れます。
塗装はウレタン系のニスだと思うのですが、さすがに痛んできました。
特に鍋を置いたりする、この部分の痛みがひどくなってきました。
この年末年始には「赤ちゃんが来るので何とかして」との家人からのオーダーで
リフォームしました。
当初、電動カンナで表面を削ろうと思っていましたが、目違い払いの手間と
傷の深さを考慮して、サンダーで表面を調整することにしました。
マキタのサンダーとダストの吸引機です。
#60,#120,#240、#400とサンドペーパーの番手を上げて
テーブルトップ等の表面を削って行きました。
ひどい汚れのあった箇所も、すっかりきれいになりました。
仕上げはオスモのノーマルクルアーによるオイルフィニッシュです。
どんなに高級な木材でもウレタンなどで塗装をしてしまうと、木材の感触では無く
科学物質の感触になってしまいます。
私は木工をはじめて40年近くになりますが、木 本来の感触を大切にしたくて、
オイルフィニュシュにこだわってきました。
大黒柱や上がりかまち、納戸の板戸などを米ぬかで磨いたのもオイルフィニィシュ
です。
植物性の油が木材に浸透することにより、強度、耐水性が向上します。
1回目の塗布です。
オイルがある程度浸透するのを待ちます。
耐水性のペーパーサンド(#400)で表面をサンディングして表面を
なめらかにします。
その後一度オイルを拭き取り、再度オイルを塗布します。
2回目のオイルを拭き取り24時間乾燥させ、ウエスでつや出しして完成です。
きれいな木目が浮き出てきました。
指先に木の触感がダイテクトに伝わってきます。
家族も以前(購入時のニス塗装)より手触りが良くなったと言ってくれました。
満足のリフォームでした。
今後は年一回のオイルの定期的な塗布を繰り返すメンテナンスが大切です。
汚れても表面を削れば新品に生まれ変わります。
これが無垢材の最大の特徴で、表面をだけを整えた合板との大きな違いです。
合板(突き板)の製品は安価ですがリフォームが出来ません。
無垢材はメンテナンスをしっかりすれば、何代にも伝えられる製品になります。
資源の有効活用が求められる今、原点に戻る必要があると考えています。
木が生きた年月より、長く使える家具を作ることが木工家の使命だと思います。
野菜の育苗に使っている可動式のビニールトンネルです。
作成から4年、前回のビニール張り替えから2年がたち、
ビニールの透明度が落ち、破損も目立ってきました。
ビニールの張り替えです。
古いビニールを剥がし、ポールの固定を強化しました。
新しいビニールを張って完成です。
一基当たり約20分の作業時間でした。
今回は3基を張り替えましたが、あと2基を新規作成予定です。