遊木民のアトリエ

現在は農業・木工業
                           

魚各種

2005-09-30 | 食品加工(魚介)分室


 行きつけの魚屋さんで無選別のトロ箱がありました。

 これ全部でいくら?と聞くと・・・円でいいよと女将。

 迷わずゲット、帰って並べたのかこれです。

 マトダイの幼魚が4匹、サメサガレイ3匹、イワシ1匹、メヒカリ1匹
 スルメイカの小が7匹ありました。



 サメサガレイの捌きです。

 サメサガレイはその名のとおり、鮫肌の堅い皮が特徴のカレイです。

 頭と内臓をとり、肩口から皮を剥ぎます。

 見た目は悪いのですが、鮮度の良い物は刺身で、その他焼いても、煮ても美味しいカレイです。

 今回は小さいので一夜干しにしました。



 10%の食塩水に浸け、魚により時間を変えます。



 夜温が20℃以下に下がったなら、風通しの良いところで一晩干します。

 酒の肴には最高です。

 もちろん、総菜としても!

山頂は秋

2005-09-30 | 田舎の風景など


 阿武隈山系に芝山があります、名前の通り山頂は野芝に覆われています。

 この山から富士山までは260kmで条件が良ければ見えるとのことです。  



 山頂付近の木々は紅葉が始まっていました。



 山頂から少し下ったところに清水がわき出しています。

この水で蕎麦を打ったら、きっと美味しいでしょう。

 今度来るときはポリタンクを持参します。


庭のハーブや近所の花など

2005-09-26 | 花や木々など


 イタリアンパセリです。 普通のパセリより癖が少なく、魚貝に合う使いやすいパセリです。



 セイジです。ベーコンやソーセージなど肉料理には欠かせません。

 因みに、ソーセージとはソー(塩)と、セージ(ハーブ)で作ることに由来しているそうです。



 ローレル(月桂樹)です、葉を摘み取り、陰干して保存します。

 あらゆる調理に使える、不可欠のハーブです。



タイムです。このハーブも応用範囲の広いハーブです。



 ダリアも終わりに近づきました、ハチも知ってか懸命に蜜集めです。



 ベコニアです。



 マリーゴルドです、花もきれいですが、根瘤線虫に対する効果が高く、ダイコンなど線虫の害を受けやすい作物の近くに植えておくと効果があります。

 特に連作している場合は線虫の密度が高くなりますの、お試し下さい。

 

ビロードモウズイカの花



 白鳥草です、白鳥が飛んでいる様子に似ていることから名付けられたようです。


ヤナギガレイ

2005-09-25 | 食品加工(魚介)分室


  当地方の名品「ヤナギの干物」を作ってみました。

「ヤナギムシガレイ」通称ヤナギ、子持ちの大型の物は超高級魚で、1枚2千円を超えるのはざらです。高級料亭の専属になってしまいました。

 しかし、小ぶりであれば、かなりリーズナブルな価格でゲットできます。



 繊細な味の魚ですので、加工は慎重に!!

 鱗をひき、エラ蓋からエラと内蔵取り除きます。

 10%の食塩水に20分浸積します(身の薄い物は10分)。



 夜温が20℃以下の条件で一夜干しにします。
 


 ラップで包装し、箱に詰めれば立派な贈答品となります。 



 今年の初物でしたし、長男も帰省しましたので自家用にしました。

 強火の遠火で焦がさないように、軽く炙ります。

 塩味が付いていますのでそのままで召し上がれ、一味となれば酸味ですが、レモンは強

すぎます、スダチが最適です、それも絞るのではなく、擦る程度が繊細なヤナギの味をこ

ろすことなく、爽やかさを与えるようです。

家具の経年変化2

2005-09-25 | 木工の部屋


 十数年前、家具らしい家具として、最初に作ったダイニングチェアーです。

 自宅を改造し、ダイニングテーブルとチェアーを購入する時になって、気に入った物がなく、注文家具にしようかと価格をみて唖然!!、予算の遙か範囲外でした。それでは自作しかないと思い立ち作成した最初の作品です。

 材料は各種松材です、組み手は通しほぞ、割くさびほぞ止めにしました。

 電動工具はサンダー程度しかなく、ほぞ穴を一つ々鑿で彫りました。

 今みると、未熟な技術で人様には見せられませんが。思い出は一番詰まったチェアーであることは確かです。



 その後2脚を作り、4脚セットになりました。家族の分は出来たのですが、自分のチェアーは未だ作っていません。 物作りとはこんな物なのでしょう、自分の物はどうでも良くなります。



 十数年使ってきて、当初の白木の状態から経年変化しました。

 1年に一回のメンテナンスですが、毎日使い続けることで「家具が成長する」と言っては大げさかもしれませんが、風格が増してきます。

 合成樹脂の皮膜で覆われた家具ではこの変化の楽しさは味わえません。
 
 オイルフィニッシュの家具ならではだと思います。

 昔の家屋で大黒柱、上がりかまち、板戸なとを糠袋で磨いたことは、糠に含まれるオイルによるオイルフィニッシュなのです。

 先人の知恵には感服です。

アジ

2005-09-24 | 食品加工(魚介)分室


 行きつけの魚屋さんでアジを購入しました。

 女将が「たたき」に最高だよ!との太鼓判でした。

 確かに持ってみると、コチコチでした。

 魚は死後硬直が解ける頃が美味しいと言われています、従って購入時は死後硬直で、コチコチでなければいけないことになります。

 

中骨に頭を付けたまま3枚におろします。



 早速「たたき」にしました。

 薬味はネギ、アオジソ、ミツバ、新ショウガです。

 「たたき」の程度は身を切っただけで薬味と混ぜ合わせた程度から、叩きに叩いて、ミンチ状まで好みで色々ですが、今回は「ロコマン」好みの軽く叩いた程度にしました。

 戻りカツオの腹身を皮付きの造にし、盛り合わせました。

 カツオが一番美味しい季節です。

 

イノシシ対策と黒米

2005-09-24 | 田舎の風景など


 山間部の水田の様子です、水田の周囲を囲んでいる網は、イノシシの進入を防ぐためのものです。

 防御しませんと、一晩で食い荒らされてしまいます。 



 こちらは電気柵です。

 電線(針金)に高圧の電流を短時間に少ない量(電圧Vは高いが、電流量Aが小さいためショックが有るだけで、生命の危険はありません)間隔をおいて流します。

 電源は蓄電池やソーラパネルを利用した物など色々です。



 山間部で栽培されていた黒米(古代米)です。

 普通のイネの田と色が違いますので、知らない人はギョとします。



 黒米のアップです。

 一般に誤解されていることがあります。

 黒米の色は糠の色です、従って精米してしまいますと、糠がとれますので白米になってしまいます。

 通常、黒米とか赤米として市販されているのは玄米です。

サバのトマト煮

2005-09-23 | 食品加工(魚介)分室


 ご近所の釣り好きの親戚からサバを頂きました。

前日のラタトウィーユが残っていましたので、トマト煮にしました。

サバは3枚におろし、抵当に切り分け、塩コショウしておきます。

下味を付けたサバに小麦粉をはたき、カラット揚げます。

ラタトウィーユにトマトとバジルを加え、塩コショウで味を調えソースにします。

ソースにサバを入れ軽く煮込み出来上がりです。


イチジク

2005-09-23 | 田舎の風景など


以前ご紹介したイチジク畑(転作田)のイチジクが収穫時期を迎えました。

 以前は見えなかったイチジクの果実が見られるようになりました。



 一本の幹からY字型に枝を伸ばし、着果させます。

 畝と畝の間が通路となり、背丈も最大で2m弱ですので、収穫が容易です。



 イチジクは一番下の果実から順に熟してきます。

 実(本当は花です)が割れる前に収穫しなければなりません、従って雨が大敵です。

 雨に当たると裂果し商品価値がなくなります。 



 こちらは今年の4月に植えたイチジクの木です。

 3~4年かけて上の写真のように仕立てます。

山間の発電所 その2

2005-09-21 | 田舎の風景など


 阿武隈山系と平野部との境に小さなダムがありました。

 小さくても発電用のダムです。



 下流に3kmほど下ると可愛い発電所がありました。

 裏側には直径1m強の導水管があり、上流のダムの水が引かれていました。

 電気がなければ成り立たない現代の生活を、ある意味考えさせられました。

プルーンジャム

2005-09-21 | 食品加工の部屋


 プルーンが豊作でしたのでジャムを作ることにしました、生食にも飽きましたので。

 材料です   プルーン       2kg
        グラニュウ糖   600g
        ホワイトラム     少々



 梅割り器をつかいました。 


 
 プルーンを梅割り器に挟んで割ります。



  梅より簡単に且つ、きれいに割れました。 



  種を取り除きます、一説には種にも効用があるとか? 


  
  半分の実を細かく刻み、グラニュウ糖を加え、弱火で加熱します。

  


  
  焦げないようにかき混ぜながら、ペースト状態にします。



 残り半分のプルーンを加え軽く煮ます。

 火を止める寸前に、ラム酒を加え香り付けします。



 瓶に詰め、圧力鍋で滅菌して出来上がりです。

 プリッとしたプルーンの食感が味わえるのは、自家製のジャムだけでしょう。

 ライ麦パン(フルクテン)に合います。

ザクロとアケビ

2005-09-19 | 花や木々など


  現在市販されているザクロは西洋ザクロで酸味が少なく、甘いざくろです。

  これは在来のザクロで口をすぼめたくなるほどの、かなり酸っぱいザクロで
  すが、懐かしい味です。
 


  都会ではめずらし? アケビです、蔓性の植物で、山に行くとクヌギやナラなどに絡まっています。

  もうじき実が割れ、薄紫のゼリー状の実が顔をだします。

  ネットリとした食感と爽やかな甘さが特徴です。

  アケビの蔓もかごなど工芸品の材料になります。



 山芋(トックリイモ)のムカゴです、色々楽しめる食材です。

 詳細は後日に。

ちりめん山椒とあみ山椒

2005-09-19 | 食品加工の部屋


  5月下旬の庭の山椒です。

 ちりめん山椒をつくる場合の山椒は、種が出来る前の若い実を摘みます。

 遅れると、種が口に残り食感が悪くなります、



 摘んだ山椒の実を掃除します。
 山椒の実の軸はとらなくても大丈夫です。葉とゴミを丁寧に除きます。

 1年を通して利用したい場合は冷凍保存の必要があります。
しかし、そのまま冷凍すると、解凍したときドリップが出て使い物になりません。

 軽く熱を通すのがコツです。

 沸騰したお湯に山椒の実を入れ、一呼吸してから笊にあけ、冷水で荒熱をとります。

 冷えてから、小分けして冷凍しておけば必要なとき使えて便利です。



 ちりめん山椒とあみ山椒の材料です。

 ちりめん山椒のレシピですが、基本的にはあみ山椒も同じです。

材料です

 ちりめんじゃこ(上質のもの)  120g
 日本酒             180ml 
 味醂               50ml
 白醤油              40ml
 薄口醤油             30ml
 山椒           大さじ2~3

 通常は薄口醤油だけで充分ですが、色を薄く仕上げたい場合は白醤油が便利です。
 
 特に「あみ」の色を残したい場合は重宝です。

 好みで加減してください、もちろん色を濃くしたい場合は濃い口醤油を用います。



 調味量を全て鍋に入れ、煮立たせます。
 


 ちりめん(写真はあみ)を入れ、かき混ぜながら中火で煮詰めます。

 灰汁が出たなら除きます。



 煮汁が1/5程度まで煮詰まった時に、山椒を入れます。



 焦げつかないように弱火で煮詰めます。



 煮汁が無くなったなら、水分をとばすため、数分間乾煎りします。



 冷蔵庫で一ヶ月程度保存できます。

 フリージングパックに小分けすれば冷凍保存も可能です。

 熱々のご飯に、お茶漬けに、おにぎりに、重宝します。

 当家の常備菜の一つです。