遊木民のアトリエ

現在は農業・木工業
                           

スモークド・サーモン

2005-12-30 | 燻製の部屋


  燻製の女王ともいえるスモークド・サーモンをつくりました。

 スモークド・サーモンは冷燻ですので12月から3月までの間しか作ることが出来ません。



 材料です

 冷凍のトラウトサーモン(チリ産)の業務用です。一般にサーモンの刺身として売られている物です。

 調味料は天然塩と三温糖、スパイスはブラックペッパーとローレル。

 フレッシュハーブはローズマリーとファンネルです。 



 ピックル(漬け込み液)を作ります。

 12%の食塩水をベースに三温糖2%を加え、スパイスはお好みで。

 調味料、スパイスを入れ一旦沸騰させ、5分間煮出します。

 一晩冷却しピックルを作ります。



 5℃以下に冷却したピックルに適当な大きさに切ったサーモンを漬け込みます。



 浮き上がらないように皿などで重しをします。

 12時間漬け込みます。

 途中一度天地替えします。



 流水で表面を洗い、水を切ります。
 


 冷蔵庫で24時間乾燥させます。



 表面が乾いたなら、オリーブオイルを塗ります。

 この状態で冷蔵庫で24時間置き、オリーブオイルをなじませます。



 燻煙器の温度計です。

 燻煙は10℃以下で行います。通常は夜間に行いますが、今回は寒気は入ったため、日中でも5℃でしたので日中に燻煙しました。



 サーモンを燻煙器にセットします。タコがあったので一緒に燻煙することにしました。



 冷燻はスモークウッドが市販されるようになってから、手軽に出来るようになりました。
 
 スモークウッドは燻煙材の木を粉状にし、接着材で固めたものです。

 今回はヒッコリーを使いました。



 トレイにチップを敷き、スモークウッドを載せ、バーナーで着火します。



 燻煙器にセットします、線香のように煙を12時間少しずつ出します。



 12時間燻煙ーー12時間冷蔵庫に放置を2回~3回繰り返します。

 最終燻煙から24時間冷蔵庫で燻煙臭を落ち着かせ、完成です。



 サーモンナイフで薄く切り取り、頂きます。

 ケパース、オニオン、レモンなどお好みで。

 準備から完成まで1週間ほどかかります。ベーコンも1週間かかりますが、途中

天地替えだけの手間ですが、スモークド・サーモンは毎日作業があります。

 しかも加熱処理をしない、完全な生物ですので、衛生的に扱う必要があります。

容器、道具、手先も作業の度アルコールで消毒します。

 しかし、上手く完成した時は感動です。

 市販の「スモークサーモン」といって売られている物はなに?と思います。

 完成の日から逆算し、作業工程を作ることが大切です。

 冷燻は以前、プロ&ハイアマチュアの世界でしたが、スモークウッドのおかげで誰でも楽しむことができるようになりました。お試し下さい。

 とはいっても、いきなりスモークド・サーモンは無理かと思いますので、同じ冷燻でも1~2日で出来上がる、オイスターやホタテの冷燻を後日アップしたいと思います。
 

 ブログを開設して半年になりました、何時まで続けられるか?不安でしたが、暖かいコメント、ご親切なTB、そして励ましのメールのおかげと感謝しております。
 来年も、更新のペースが落ちるかも知れませんが、継続していきたいと思っています。

 引き続きご支援頂くようお願いします。

 皆様にとって来る年が良い年でありますように。

真冬支度

2005-12-29 | 花や木々など


 初夏から夏中楽しませてくれたブルーベリも紅葉しました。



 当地方、東京で雪が降っても、こちらでは降ってない時が多いくらい、雪の少ない地方です。3月に湿った雪が降ることが多いようです。

 スーパーの駐車場で観察すると、冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)を装着している車は2割程度でしょうか。

 今年は年末年始の雪が心配で、タイヤをスタッドレスに交換しました。
 
 4年目のミシュランのスタッドレスです、今シーズンが最後でしょう。

蕎麦打道具一式

2005-12-26 | 木工の部屋


 蕎麦打の仕掛け人からの依頼で道具を作りました。

 年越し蕎麦に間に合うようにとのことでした。

 セミプロ用の蕎麦打ち板と脚、通常の蕎麦打セット(蕎麦打ち板、脚、蕎麦切り

 板、駒板)を作りました。



 手前が通常の脚、奥がセミプロ用の脚です。



 下がセミプロ用の、上が一般の蕎麦打ち板、その上がそば切り板と駒板です。

 休日が潰れるのは痛いのですが、

年越し蕎麦に間に合わせたいとの思いで、急いで作りました。

 仕掛け人 様 当アトリエ暖房がないため3月までの間は作れませんので・・・よろしく。 

イブのダイニング

2005-12-25 | 食品加工の部屋


 スモークド・サーモンが出来上がりました。

 製作者が言うのも何ですが、よくできました。

 サーモンナイフで薄くそぎ切りします。



 ケパースを散らし、微塵切りのオニオンを添えました。

 レモンで頂きます。



 ホタテのスモークです。

 合わせるワインはマティウスのロゼにしました。

 ある意味、思い出のあるワインです。



 メインディッシュはラムチョップのローストです、普段あまりお肉は食べないのですが、海が時化ていて良い魚がなかったもので・・・。

 付け合わせは、ボイルド・アスパラ、ニンジンのグラッセ、エリンギのソティにしました。ソースは赤ワインのシンプルなものです。




 デザートはラ・フランスのコンポート、アイスクリーム添えにしました。

 アイスクリームはハーゲンダッツのバニラです。

 今「ローマの休日」を見ながらPC入力中です。A・ヘップバーンに見とれています!!

 今日はこれまで。

  

蕎麦打ち道具のメンテナンス

2005-12-24 | 木工の部屋


記事を書きかけにして外出しました。

 てっきり書きかけになっていると思いこみ・・・。
 お見苦しいところをお見せしてしまい、済みませんでした。

 当方で使っている手作りの蕎麦打ち道具です。
 
 年越し蕎麦を例年8~10kg程打ちます。

 蕎麦打ち板も1年使うと、糊の成分が板に染みついてしまい、ちょっと水分があ

 るとくっつき易くなります。

 年越し蕎麦を打つ前にメンテナンスすることにしました。



 蕎麦打ち板は#400でサンディングします。



 のし棒です、直径が40、32、30、28mmが各1本です。

 32と30は主に巻き棒として使っています。

 40mmは最初から角出しまで、28mmは本延し用です。



 のし棒を#400でサンディングします。

 ペーパータオルで乾拭きします。



 鬼胡桃です。



 鬼胡桃を割り、実を取り出します。



 鬼胡桃の実を布に包んでつぶし、油を出します。

 のし棒に胡桃オイルを擦り込んでいきます。
 


 胡桃オイルを染み込ませ、メンテナンスの終了です。

 滑りがよくなり、作業性が格段によくなります。

小名浜の風景

2005-12-23 | 海辺の風景など


 先日生シラスを購入しに、小浜漁港までいって来ました。

 帰りの途中で高台にある公園に寄りました。

 漁港のイメージがある小名浜のもう一つの顔です。

 臨海工業地域で、福島県の企業局が分譲した工業地域で、多くの企業が進出して

 います。



 巨大な石油タンク群です。



 石油関連のほか、自動車のエンジン工場、製薬メーカーなどの工場が多数あります。

生シラス 3

2005-12-21 | 食品加工(魚介)分室


 生シラスが無性に食べたくなり、漁港の直売所まで車をとばしました。

当地方にお住まいの方のブログの記事で、鮨割烹では辛子酢味噌で召し上がった

 とのことでした。

 酸味との相性が良いと自信が深まりましたので、今回は梅干しの裏ごしと、鰹節

 の細削りで和えてみました。

 結果は思った以上でした。当家の定番になるようです。



 生シラス丼の新バージョンです。

 前回は醤油を使いましたが、なんか味が尖って感じました。

 変わる物を探していたところ、ありました、醤油イクラです。



 生シラスを醤油イクラと和え、大葉の千切りを散らし、ワサビを添えました。

 これはマイウーです。

 思わずお代りです、ヘルスメーターが気になります。

ベーコン他

2005-12-19 | 燻製の部屋


 ベーコンのストックも少なくなり、年末年始のお使い物用も兼ね、ベーコン等を作ることにしました。

 ベーコン4kg、ロースハム1kgの材料です。

 フレッシュハーブはローズマリとセイジです。



 ハーブ、スパイス、調味料を刷り込みます。
 
 肉の重量に対し塩4%、砂糖2%が基本です。

 この後ラップで包み、冷蔵庫で1週間熟成させます。

 詳しくは7月25日の記事をご覧下さい。 



 溜め水方式による塩抜きです。

 水温が下がっていますので、3時間行いました。



 燻煙器のスペースに余裕がありますので、手羽先の薫製を作ることにしました。

 4%の食塩水をベースにしたピックルです。 
 


 70℃30分間の熱処理です。



 燻煙器にセットしました。チーズも忘れずに!



 完成です、冷蔵庫に24時間放置し、燻煙臭を落ち着かせたあとラッピングします。

 ベーコンは大きいまま冷凍しますと、使いづらいため、小分けにしてから冷凍保存します。

初雪

2005-12-18 | 花や木々など


 今朝はすごい風と、雪でした。当地方、東京で雪が降ってもこちらは快晴の時が多いです。

 北限のユズにも積雪です。



 鍋物用の水菜も雪化粧です。野菜は霜に当ったり、低温に晒されると甘くなります。これは植物が氷らない様に自ら糖度を上げるためです。

 極寒の地のカエデから、メイプルシロップが採れるのも納得です。

ボタンエビの冷凍

2005-12-18 | 食品加工(魚介)分室


 行きつけの魚屋さんに、珍しくボタンエビが入荷していました。

 ボタンエビは冬の味覚ですが、結構高価です。

 現在はそれほどでもありませんが、これから暮れにかけて値は上がる一方でしょう。



 安いうちに購入し冷凍保存することにしました。

 冷凍は何でもそうですが、急速冷凍が基本です。特に生もの(殻付きのエビ)は

 そうです。

 今回はボタンエビと言うこともあってドライアイスを用いて冷凍しました。



 ドライアイスはスーパー等で、ドライアイスの製造器があるところが増えてきま

 したので、入手しやすくなりました。

 今回は50円分を購入しました。



 パウダー状のドライアイスを発砲スチロールの箱に敷き詰め、バットに並べたボ

 タンエビを置きます。

 ドライアイスはー79℃ですので、皮膚に直接触れると凍傷になってしまいま

 す。必ず乾いた軍手を2重に着けて作業して下さい。

 濡れた手は厳禁です。



 蓋をして30分程度置きます。



 急速冷凍の完了です。ジブロックなどの冷凍用袋にいれて冷凍庫へ。

 冷凍庫も直冷式で霜取りも手動の物が理想です。

 これでお正月の料理も豪華になりそうです。

セミプロ用蕎麦打板の作成

2005-12-17 | 木工の部屋


 ご存じ蕎麦打の仕掛け人からの依頼で、セミプロ用の蕎麦打ち板を作りました。

 奥行きは一般と同じ900mmですが、横幅は1100mmのサイズです。

 始めての制作ですので、図面を引き、反り止めを3本に増強しました。

 某設計事務所とは違います。大きくても精度管理は0.1mm単位であることは

 同じです。



 始めての経験でしたので、工程管理というか、段取りに手間取りました。

 補強材が1本入っただけで工程がかなり変更になります。



 補強材が一本増加しただけで、ビスの打つ順序、ダボを打つ手順が大きく変わり

 ます。



 やっと完成です。通常のサイズの2倍以上の時間がかかりました。

 メジャーが1mですので大きさが解ると思います。



 この蕎麦打板に対応する脚も作成しました。

 部材の強度もあげました。



 載せるのも気を遣います。



 完成してほっとしました。

 始めての作成は気を遣います。

冬のサーファー

2005-12-16 | 海辺の風景など


 当市の海水浴場の一つ、永崎海岸です。夏は海水浴客でにぎわった海岸もひっそ りしています。

 岬の向こう側が全国でも有数の「カツオ」の水揚げがある、中の作漁港です。

 画面の右の方に黒い物が見えます。 



 ズームを最大にして撮影しました。

 なんとサーファーでした。

 この日は寒気が入ってかなり寒い日でした。ウエットスーツは着ていても、顔とか手とか冷たくないのか、心配してしまいます。

 気温より、海水温の方が高い事は事実ですが・・・・・。

しめ鯖

2005-12-16 | 食品加工(魚介)分室


  行きつけの魚屋さんに生きのいいサバがありました。



  鮮度抜群で三枚におろしても身割れせず、嬉しい魚です。



  5匹おろすのに10分も掛かりませんでした、鮮度が良く、身のしっかりした魚は捌くのは楽しいものです。
 


  たっぷり塩を降り、2時間冷蔵庫で締めました。



  酢水で塩を洗い落とします。
 


  米酢に漬け25分酢締めしました。



  骨抜きで、小骨を抜いて酢を切り、冷凍保存します。

  冷凍保存するのは、アニサキスの危険性をなくすためです。
  アニサキスは魚の消化管の中に生息し、鮮度の良い魚では消化管の中に止まり、危険性は低  いようですが、危険性がゼロではありません。

  しかし、鮮度が低下すると、消化管を破り、筋肉中に移行して、その肉を食べ  て発症します。

  危険性を無くすには、冷凍することです、シャケのルイベはその典型です、
  冷凍することにより、アニサキスが死滅します。