日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

番外、海岸寺

2007-04-18 13:17:26 | インポート

 かねてから調査したいと思っていた、弥谷寺から海岸寺への遍路道を歩く機会に、やっとめぐまれた。というのは、大阪からお出でになる数人のグループが、海岸寺から弥谷寺へ歩いて行きたいとおっしゃるので、道案内できるように、この機会に私も歩いておこうと思ったのだ。

 自宅から近いというのに、なかなか腰をあげなかった。大阪のお客様と海岸寺の方のお蔭で、自信をもって説明して差し上げられる情報を得ることができた。仕事がひとつかたづいてとても嬉しい。

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100_1579 左の写真は寺の正面 中央は正門  右は宿泊施設

 海岸寺は、結構交通量の多い、狭い道路沿いにある。宿泊施設もある。懐かしい響き、ユースホステルだ。10代のころ、会員になって、京都に旅行したとき、お寺のユースホステルにとまったことがあったなあ。ただ、こちらでは食事はできないそうだ。近くの喫茶店で食事をしたとおっしゃるお遍路さんがいた。

 山門は仁王さんでなく、おすもうさんが立っている。これはどういうわけかな?

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 納経所に座っておられる方に、祖谷寺への道をおそるおそる尋ねてみた。ちゃんと教えてくれるのかどうか、つっけんどんに返事されるのではないだろうか、とかちょっと心配だった。ところがこの方、とても親切で、地図までくださって、懇切丁寧に説明してくださった。山越えで弥谷寺へ行くことを遍路さんに勧めておられる。番外の辺鄙なところへは、たいがいのお寺では、「山道は危ないから行くな、車道を歩くように」といわれる。弥谷寺でも山越えでなく、山裾をまわるようにいわれる。私は山道を歩いていただきたいから、自分で歩いて確かめてきている。で、海岸寺の方の考えに感動したのである。やはり番外のお寺は静かでいいだけでなく、人も親切で人間味溢れている。私のあとから御参りにおい出た、2人連れ2組の4人の遍路さんに「団体のバスが来たら中断するけれど、それまで寺の縁起を説明してあげる」とおっしゃった。私も傍で少し聞かせていただいた。時間が急くのでそっとその場をはなれた。

100_1567  いただいた地図をみながら歩く。一番目に付く大きな建物は白方小学校だ。少し高いところにある。小学校を目指して歩く。すぐ傍を行くと遍路道の石の道しるべがある。ところどころこういったものがあるので確かめながら歩くとよい。

100_1569 30分ほど歩くと砂防ダムが見える。その手前に虚空蔵寺(こくぞうじ)という小さなお寺がある。砂防ダムの左手に細い道がついている。遍路道の案内もある。これを登っていくと峠に出る。台風で道がややわかりにくいところもあったが、テープなどの標しをつけてくれているから大丈夫。順調に弥谷寺までいけるはずだ。


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