3人が小屋まで戻ってきて、全員揃ったところで下山。中山、高見石小屋を経て渋の湯に下る。今夜は、ワン・ダイム・ハウスというペンションにとまる。私は、ペンションと名の付く宿泊所に泊まったことがない。洋風の素敵な家だろうなあ、食事はどんなかなあ、ワクワク・・・。
天気がいいせいか、たくさんの登山客に出会った。すれ違う人の顔を注意して見る。天狗岳に登ったときに、目出帽で顔を覆って、白内障予防の為にサングラスをつけたかったが、どうにもメガネがくもって調子が悪い。サングラスは役にたたなかった。皆どんなにしてこのことを解決しているのだろう。Mさんは、帽子の鼻、口のあたりをナイフで切った。よその人は、スキーヤーが使うとんがり鼻のマスクみたいなのを被っていたり、口のところに小さな穴があいているようなマスクを被ったりして、サングラスもちゃんとつけていた。みんな快適に登れるように、よく考えてるなあ。私も、何か便利でいいもの捜してこなくっちゃね。
高見石小屋から白駒池を展望
賽の河原を下る
たっぷり休憩して、さあ渋の湯へ。というところで、Gさんが不調。「指が凍傷にかかったので、小屋で湯をもらって暖めるから先に下りて」と言った。1人が付き添いで残って、6人で出発。Gさん、カメラのフィルムが巻き取れず、手袋をはずしてカメラをいじっていたという。そのときはどうもなかったのに、何時間か経って、指先が黒く変色して、「これは大変、すぐ暖めなければ」と小屋で応急処置をした。付き添いのSさんも鼻の頭が青黒い。本人さん「エッ、そうですか?変ですか?」なんてケロッとしている。凍傷って苦痛がないのだろうか。とすると怖いなあと、初めて身近でみて教訓をうけた。
あとでネットで調べると、凍傷にかかった人の報告がいくつも出てくる。やはりすぐには気がつかないそうだ。手足の感覚が麻痺していないか、いつもきをつけること、靴の中で指を動かすのもよい、薄い手袋でピッケルを長時間持たない、等等の注意を書いてある。
Gさんの指先は、その夜は白く腫れていた。「アルコールで血の循環をよくして、手袋はめて暖かくして寝れは治る」、と笑っておいでたので軽症だったんだと安心した。でも、それからのち、2本の指に水ぶくれができたので、早めに病院で診てもらった方がよかろうと、翌朝、諏訪中央病院へ行った。痛み止めを処方してもらっただけだった。自然に治るのだろう。大事なくてよかった。
これも後に新聞で知ったことだが、諏訪中央病院はあの有名な鎌田實が名誉医院長をしている病院だったんだ。茅野市には、お遍路さんできてくださった方も何人か住んでおられる。懐かしいような気がした。
Sさんお勧めの馬刺しも買いに行く。小さな赤身の塊り肉が2千円くらいだった。結構なお値段だ。私も、過去に一口くらいは食べたことあったかもしれない。肉食獣にでもなったような気分で、おそるおそる口に入れる。ウン、臭みはまったくないし、柔らかくて、いける。付属のタレも美味しい。
14日の朝、ペンションのオーナーの勧めで、車山スキー場に、富士山とご来光を見に行く。
八ヶ岳の峰みね。右端、遠くに富士山が。お日さんは西天狗の右から顔を出すところ。
太陽はもう昇った。雲海のしたに茅野市の街が。
ペンションの献立
夕食 : サラダ、ペンネのトマトソース、白身魚のムニエル(ナマズと言ってた、そういえば高山でなまずの刺身をたべたことがあった、中部地方ではナマズをよくたべるのかな)、ビーフステーキ、ライス、紅イモのアイスクリーム
朝食 : ロールパン2個、スクランブルエッグ、ソーセージ、サラダ、ミルク、ヨーグルト、コーヒー
男性には少し物足りなかったかも。大食漢Sさんの巨体を維持するには、やや不足かな。ペンションは女性好みの宿だね。
奥様はキッチンから顔をださない。すこしお腹の出たご主人が給仕する。新潟出身で、スキーのインストラクター、審判もするそうだ。料金は8800円、まあ安いと思う。初めてのペンション、とても楽しかった。
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