山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

Ⅰさんのための北海道くるま旅ガイド(その7)

2011-05-29 01:43:27 | くるま旅くらしの話

【第6日】

 

クッチャロ湖畔キャンプ場→美深アイランドキャンプ場→道の駅:おこっぺ→道の駅:流氷街道網走→(網走観光~刑務所など)→道の駅:メルヘンの丘めまんべつ(泊)

 

<B案>

クッチャロ湖畔キャンプ場→道の駅:マリーンアイランド岡島→道の駅:おうむ→道の駅:流氷街道網走→(網走観光)→道の駅:メルヘンの丘めまんべつ(泊)

 

 この日は道東に向かう移動日を考えている。途中網走辺りの観光をして、泊りは女満別空港のある大空町の道の駅:メルヘンの丘めまんべつを予定している。実はこのコースについては2案があって、一つは内陸の美深を経由してオホーツク海側に抜けるのともう一つは最初からオホーツク海側を南下するというものである。内陸を通るコースは多分私自身がその頃美深アイランドに滞在していることになると思うので、ちょっと寄って頂いてお顔を拝見したいなどと思ったので、敢えてこれを表記したのである。しかし、このコースは海側と比べて50kmほど余計に走ることとなり、この日の総走行距離が300kmほどにもなってしまうので、あまりお勧めしたくはない。Iさんとは数日後室蘭で会えるし、或いはクッチャロ湖に泊られる日に私の方から出かけて行っても良いと思っている。というわけで、ここではB案に沿ってガイドしたい。

 クッチャロ湖を出たら、本当は猿払の方に少し戻ってベニヤ原生花園の散策をお勧めしたいのだが、時間的に無理かもしれない。この目立たない原生花園は、湿地帯よりも浜辺近くが魅力的である。厳しい寒さに耐えて健気に生きる野草たちの背の低い逞しい姿を見出すことができるからだ。ウンランとかハマボウフウ、オカヒジキなどが見られることだろう。でも野草に関心が無い方にはどうってことないただの草っ原であろう。

 浜頓別からは海側のR238を左手にオホーツクの海を見ながらひたすら南下を続けるだけである。途中カニで有名な枝幸(えさし)町のウスタイベ千畳岩などに寄りながら、道の駅:マリーンアイランド岡島など幾つかの道の駅に錨を下ろしながら、南下を続けることにしよう。夏のオホーツク海には冬を想像させるものが皆無だけど、短い夏を急いでつかい尽くそうとするかのような、エゾニューや蕗やイタドリなどの巨大な植物群に気がつくはずである。途中の雄武(おうむ)町の道の駅ではパソコンが利用できるようになっていると思うので、持参していない場合はネットで情報を集めるのも良いと思う。又この道の駅近くのLPガス屋さんは、北海道一良心的な価格でガスの充てんをしてくれる。ありがたいことである。北海道のLPガス屋は内地の倍近くの価格の所があったりするので要注意である。また、くるま旅では洗濯が課題の一つとなるが、キャンプ場で旧式の洗濯機で洗うよりもコインランドリーを利用するのが楽だと思う。ところが北海道では未だコインランドリーが普及していない場所が多いので、要注意である。かなりの都市(例えば旭川市や釧路市など)でも探すのに苦労するのだ。予めその所在を知っておくと便利である。紋別市郊外のショッピングモール近くにあるコインランドリーは、我々が時々活用させて頂いている店である。それから北海道のガソリンは内地と比べて高額な所が多い。その中で紋別エリアは比較的良識的な価格の店が多いので、燃料が未だ大丈夫な場合でも給油しておいた方が良いと思う。北海道のくるま旅では、早めの給油は必須条件と考えるべきだ。山の中の道などに入ると、途中50km走っても給油所が無い場所はざらにあるからである。

 サロマ湖、能取(のとろ)湖を過ぎれば、網走市街となる。ここに最近道の駅が開設されたのはありがたい。ここで一休みして、時間に余裕があれば網走観光に出かけたい。網走といえば地の果てのようなイメージがあり、中でも刑務所が有名だが、勿論その中に入って見るわけではなく、博物館の網走監獄を見ることになる。網走にはこの他にも道立北方民族博物館や天都山展望台などがあり、ちょっと寄って見ては如何だろうか。尚、私自身は北方民族博物館以外は行ってことがない。だからあれこれ語る資格はない。

 網走の後は、R39を少し内陸部に入って、女満別(今は合併して大空町となる)の道の駅:メルヘンの丘めまんべつに行って泊ることにする。歩いて行くには少し遠いけど、近くに温泉もあるので、必要に応じて利用したい。この道の駅はくるま旅の人に好意的であり、ありがたい。又北海道らしい風景を楽しむこともできる。近くを散歩して写真などを撮るのも良いのではないか。それからこれは老婆心ならぬ老爺心からだけど、何年か前この道の駅で雷に打たれて亡くなられた方がいたと聞いた。どこの場所にいても、天気が急変したなら急ぎ車に戻って、安全を確保するのが一番である。そのような時にはくれぐれもご留意頂きたい。

 

 

【第7日】

 

道の駅:メルヘンの丘めまんべつ→小清水原生花園→オシンコシンの滝→道の駅:うとろシリエトク(オロンコ岩散策)(泊)

 

今日も南下を続け、道東の一番の名所である知床半島に向かう予定である。そして、道の駅:うとろにシリエトクに錨を下ろし、羽を休めることにしたい。

 まずは昨日の道を戻って、網走からR244に入り少し行くとJR訓網線に沿って右手に濤沸(とうふつ)湖があり、訓網線の線路の向こう側(海岸)一帯に小清水原生花園が広がっている。駐車場に車を置いて、浜辺の散策をしてみてはどうか。八月中旬なので、花の方はあまり期待できないと思う。それでも何種類かの野草が花を咲かせていることだと思う。北海道には幾つもの原生花園と呼ばれる海辺の野草の花園があるけど、それぞれに特徴があって、楽しめるのは嬉しい。時々内地なら高山帯にしか見られない筈の野草などを見つけると自然環境というものの不思議さに改めて驚かされるのである。

 小清水原生花園の後は、更にR244を南下して行くと、斜里町で道はそのままR334に変わって、知床半島の方へ向かうことになる。20kmほど走ると、右手にオシンコシンの滝がある。この滝は北海道を代表する名瀑の一つである。一見に値すると思うので、是非見物したいものだ。駐車場が混み合っているかも知れないけど、ま、何とかなるでしょう。

 滝を見物した後は、今日の宿の道の駅:うとろシリエトクへ。シリエトクというのは、勿論アイヌ語であり、それは知床と同じ意味である。因みに地名辞典では、シレが土地を意味し、トコが出っ張ったという意味で、合わせて土地が出張った所、すなわち岬を意味するということである。ところが一般的には地の果てというような解釈がなされてきたそうで、これは正確ではないと書かれていた。アイヌの人たちにとって、この地は大きな岬と呼ばれていたのであろう。尚ウトロというのは、岩と岩の間の細道を通って浜に通う場所といった意味だとか。確かにウトロには巨石、巨岩が多くある。

 さて、ウトロの道の駅に着いたら、一息入れた後は、近くにある最大の巨岩のオロンコ岩を散策されることをお勧めする。急な岩場を登るのは少し厳しいが、小さな子供でも登っているのだから、ゆっくり行けば大丈夫だと思う。この岩の上には小さな周回路が作られているが、ここからの景観は何とも言えない。高所恐怖症の私でさえ、その怖さを忘れてしまうほどだ。近くのゴジラ岩や亀のような形をした岩も眼下であり、小さく見えてしまう。また周回路の周りには貴重な野草たちが生き残っており、かの有名なトリカブトなども無造作に妖しげな花を咲かせているのである。

 オロンコ岩を降りたら、浜や川の近くに群れている大勢の釣り人たちを覗き回って見るのも良いのではないか。この時期は鮭には少し早いけどカラフトマスを狙う太公望が溢れていると思う。

 道の駅は開設されて未だ4年目くらいだろうか。でも、かなり人気があり広い駐車場も車で一杯となっていると思う。夜は少しうるさいかも知れないけど、よほど変な奴でもいない限りは安眠は確保できると思う。思いがけない知人に出会えるかもしれない。

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1 コメント

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こんにちは (樹☆gon)
2011-05-29 13:19:52
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