山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

楮の花

2011-05-06 09:06:34 | 宵宵妄話

 楮と書いて何と読むのかご存知でしょうか?和紙をつくっておられる方なら笑い話かもしれません。そうです。和紙の原料として有名なコウゾと読むのです。

 昨日石岡市八郷町にあるRVランドのフルーツ農園に餅トウキビの種を播きに行って来ました。今年は北海道から種を取り寄せ、2種類の餅トウキビ(昔トウキビとも呼んでいるようです)を植えることにしました。先週は8列の実がなる品種で、これは少し黒っぽい色をしているのを播きました。50cmほどの間隔に小瓶の底で穴をあけ、そこに4粒ずつ種を丁寧に播いてしっかり土をかぶせました。今週は別の品種で、これは普通のトウキビと同じように黄色い色をしていますが、やはり餅トウキビです。播き方は同じ要領で、播く時期をずらしたのは、収穫のことを考えてそうしたのです。

ところで今日はそのトウキビの話ではありません。種まきをしていると、園主のAさんがやってこられ、近くに生えている樹木を指さしながら「これは何という木でしょうね?」と質問されました。行ってみると、1mほどの高さの小さな落葉木に若葉と一緒に奇妙な花が咲いていました。枝の節に紫がかったダンゴのような丸い塊がついていて、その表面に白っぽい花が咲いていました。虫めがねを持参していなかったので、拡大して見ることはできませんでしたが、変わったスタイルの花のようです。葉を見ると、桑のそれに良く似ています。桑の花がどのようなものなのか、いつも実の方にばかり気をとられていてじっくり見ていませんので良く判らないのですが、あの実の形からしてこれほど丸くはないなと思いました。

とにかくその時はギブアップです。しかしその後ずっと気になって、何とか名前を知ろうと思い続けました。帰宅後夕方に近くを散歩しながら、あの奇妙な花をつけた木はないものかと探して歩きまわていましたら、ありました!あったのです。まさに同じように丸っこい紫の球に白っぽい小さな花をつけた木があったのです。しかし、その名が何なのかは判りません。図鑑を見ても同じものは載っていないようです。載っていても花の写真が目に入らなければ気づくことは困難です。ネットで調べても桑の花は判りましたが、やはりあの丸いのは桑ではありませんでした。

それで、今朝も散歩に出かけたのですが、又これを見つけました。よく観察していると、枝の折れた個所があり、それが皮でつながっているのです。その皮を見て、もしかしたらこれは和紙の原料として使われるというコウゾ(=楮)ではないかとひらめきました。和紙の原料としてはミツマタ(=三椏)も有名で、この花は良く知っていますが、コウゾの方は見たことがありません。しかし、葉の形からすると木の方はしょっちゅう見かけているものであり、花を知らなかっただけなのかもしれません。

それで、家に帰ってもう一度図鑑を見ましたら、やっぱりコウゾであり、花もちゃんと載っていたのです。念のためネットも見て見ましたら、これはもう間違いないということが判りました。それで、いま、一番いい気分の状態の中にいます。今日はブログは休もうと思ったのですが、思いついてその花を紹介してみたくなりました。真に気まぐれな話であります。

 

 

コウゾの花。この木では丸みが崩れ出している感じとなっている。白っぽいのが雄蕊で紫の方が雌蕊だとか。6月には木イチゴに似た赤い実をつけるとのこと。そういえば何度か見たことがある。

 

 

 

こちらは桑の花。コウゾと比べると締りがない感じがする。この後6月ごろにこちらの方は黒っぽい実をつける。我家ではジャムにして愛好している。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする