【第3日】
月形町皆楽公園駐車場→道の駅:田園の里うりゅう→道の駅:サンフラワー北竜→(留萌経由)→道の駅:おびら鰊番屋→道の駅:ほっと♡はぼろ(泊)
今日はドライブがメインの行程である。北海道の雄大な海山や草原の風景などを左右に見ながら、混雑とは無関係の北に向かう道のドライブを堪能して頂きたい。留萌から稚内に向かうR232は、天塩町でR40とぶつかるまで「オロロンライン」と呼ばれる日本海側を走る道路である。オロロンとは勿論オロロン鳥(ウミガラス)のことであり、その鳴き声から来た名前である。如何にも北海道らしい響きのある道の愛称である。今日はこの道を走りながら心行くまで北の大地と海を味わい、楽しみたい。そして少し早めになる間も知れないけど、羽幌町にある道の駅辺りに泊って温泉に浸って、ゆっくり休むことにしてはどうかと考えている。
その前にまず、留萌市に向かう途中にある北竜町の道の駅:サンフラワー北竜で、少し花の世界を味わいたい。というのもサンフラワーの文字通り、この道の駅の近くには広大なひまわり畑があり、そこを散策するのも気分転換になる。8月半ば過ぎの時期なので、花の最盛期は過ぎているかもしれないけど、まだ大丈夫だと思う。北海道の花といえば何と言ってもラベンダーに代表される富良野や美瑛エリアが有名だが、各地にあるその他の花畑もなかなかのものである。普段狭いエリアでしか暮らせていない者にとっては、何といってもスケールの大きさが大きな魅力である。北竜町のひまわりも北海道では名をあげている場所の一つである。
本当は一つ手前の雨竜町にある暑寒別岳山麓の雨竜湿原も魅力的な場所なのだが、体力的に問題を抱える方にはお勧めしない方がよいのかもしれない。それに山道の方も結構厳しい個所があるようなので、体力が完全に回復してからチャレンジした方が良いと思う。
ひまわりを堪能した後は、北へ向かうことにしよう。北竜の道の駅を出て少し行くと碧水という所があり、ここでR275は終点となり、左折してR233に入る。そこから20kmほど行くと留萌市に入る。「元川町2丁目」の信号を右折するとR232に入る。ここからがオロロンラインである。この道をしばらく行くと小平(おびら)という町の道の駅:おびら鰊(にしん)番屋が右にある。鰊番屋というのは、鰊漁が盛んであった頃の、ヤン衆たちが寝泊まりして漁に出撃した小屋である。北海道ならでの名残だが、この辺りの海も往時は鰊漁一色に染まっていたのであろう。ちょいとその番屋跡を覗いて、その後に鰊そばなどを食べるのも良いかもしれない。
余談だけど、東京都下に小平市というのがある。こちらは「こだいら」と読むが、この地は「おびら」と読む。東京の小平市は我が人生とは深く係わった町だが、その小平市とこの小平町は姉妹都市の関係にある。以前ここを訪れた時(その時は私は小平市に住んでいた)姉妹都市の話をしたら、店の人が急に親近感を膨らませてくれたことを思い出す。これは私だけの勝手な話である。(失礼)
さて、そこから先は海岸線に沿った道を心行くまでドライブを楽しめば良いと思う。邪魔をするような車も殆どいないだろうし、ゆるやかにアップダウンし左右に曲がる道の、左手の海の色も、又右手の山や原野や放牧場などの景色も十二分に北海道らしさを味わわせてくれるはずである。今日の泊り予定の道の駅:ほっと♡はぼろまでは約1時間ほどのドライブとなる。途中苫前町にも道の駅があるけど、気が向いたら立ち寄れば良い。ここはスポーツ施設のような感じがする道の駅で、温泉などもあるけど、私としては羽幌の道の駅に着いてからゆっくりした方がいいように思う。
羽幌町からはオロロン鳥で有名な天売島や焼尻島へのフェリーが出ている(羽幌沿海フェリー)。残念ながら私はまだ行ったことが無い。焼尻島までは1時間ほど、そして天売島へは1時間半ほどのコースとのこと。でも日帰り往復ではかなりの駆け足となってしまいそうだ。行く場合は予め地元でフェリーの時刻などをしっかり確認した方がいいと思う。どの道この日には無理だと思うが、どうしてもというのであれば翌日に行って見るのも面白い。
ま、少し早く着いたときは、道の駅に隣接するバラ園などを覗くのも良いのではないか。1時間くらいはゆっくり楽しめる大きさだったように思う。又この道の駅にはホテル「はぼろ温泉サンセットプラザ」があり、ここの湯に浸るのも良い。サンセットというように、天気が良ければ日本海に沈む夕日を見ることができる場所でもある。展望室からの眺望も印象に残るに違いない。そろそろ疲れが出始める頃なので、早めに休むのも大切かも知れない。