<はじめに>
くるま旅を始めてから3度目の九州への旅を思い立ちました。 九州には40年ほど前に福岡に8年間住んだことがあり、まんざら知らない土地では無いのです。しかし、2004年に初めてくるま旅で九州を訪れた時に思ったのは、福岡での8年間は殆ど九州の何たるかを知らない時間だったと気づいたのでした。その時は東九州中心の旅でしたので、その後2012年には西九州を中心に屋久島まで行くというコースを廻りました。そして今回3度目は、もはや84歳にもなってしまっているので、これが最後の旅となるだろうと考え、懐旧の知人たちに逢うことも含めながら印象に残っている幾つかの場所を訪ねたいと思っての旅でした。事前にいろいろ思いを整理しては見たのですが、本当の訪ねたい場所がどこなのかは、何としても思いつかなかったのです。それほどにたくさんの思い出が詰まっているのです。なので、今回はどれだけ悔いが残ってもいいから、とにかくその時々に思いついた場所を訪ねることにしょうと決めました。人の欲望は切りがないから、適当な所で妥協するしかないのです。
自分は老人であるということを自覚はしているのですが、どれほどの老人なのかは殆ど知らないのです。旅を続けるためにと、普段在宅の時には、毎日7~8kmを歩いているのですから、1カ月程度の旅でダウンすることはないだろうと、高を括っての出発なのでした。念のために健康保険証は持参しました。あとはとにかく無理をしないで、出たとこ勝負で対処するしかありません。これが出発前の気持ちなのでした。
それと今回の旅にはPCは持参しないことにして、あとで記録を作る時のために全てノートにメモなどを記録しておかなければならないと考え、それを簡略化するには、俳句や短歌と言った短詩形の表現でメモしておくのが役立つのではないかと思い、とにかくそれをやってみることにしたのです。これは新しい試みではありますが、傘寿を遥かに超えた老人に出来ることなのかどうか自信はありません。とにかくやってみようと心に決めての出発でした。
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