Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

人を動かすもの

2008年05月07日 | Weblog
人を動かすのは賢しさではなく、心だと思う。

リーダーとして、人の心に触れる言葉を発し、
人の心を動かす行動をとることができるようになって欲しい。

そして、それは、
相手の立場を慮ることからしか始まらない。
自らの魂を奮い立たせることからしか始まらない。
相手を包み込む懐の深さを持つことからしか始まらない。
そう思う。

まだ幼いバッカーズ寺子屋の塾生たちに対して、
私はそうした感覚を身につけてくれることを心から期待する。

今の時代、目先の損か得かで判断することが多くなっていて、
本当に大きな世の中全体の得を考えられる人が少なくなっているように思う。

もっと骨太の視点をもった人材と共に人生を歩いてみたい。
愚鈍でもいいから大志を抱いてまっすぐに物事を見る人間と共に生きてみたい。
そう思う。

どんなに私が大切だと思うことであっても、
百人に伝えて百人全員に真っ直ぐ伝わることはないだろう。
真剣に伝えたとしても、伝わるのはたった一人だけかもしれない。
いや、千人に伝えなければ、その一人にさえも出会えないのかもしれない。

しかし、
それでも私はその一人がいつか現れることを信じて、
いつも全力で伝えたいと思う。

たとえ、今は、伝わっていなかったとしても、
いつか丹精込めて育てられた葡萄の汁が、
樽の中で熟成され、時を経て素晴らしいワインに育っていくように、
子どもたちもまた立派に育っていくであろうことを信じて、
全力で伝え続けようと思うのである。

報われる必要など無い。
教育とは祈りであり、祈りに見返りなどはないからである。

ただ、与える喜びに満たされる瞬間があればそれでよい。




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旧交

2008年05月03日 | Weblog
久しぶりに旧交を温めることができた。
真心のある人は良いものである。

何年も前に、萩往還を歩いたことが話題に上った。
そして、いつかまた二人だけでいいから歩こう!と言ってくれた。
やはり、あの研修は心に残るものなのだとしみじみと思った。

世の中には人の批判ばかりして得々としている人もいる。
一方で、人知れず黙々と汗を流して世の中のために力を尽くしている人もいる。

それが人の世の姿ではあるが、
せめて自分は能力がなくとも人の悪口を言わない人でありたいと思う。




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