バッカーズ寺子屋卒塾生からの年賀状を読んでいると、本当に一人ひとりのことが鮮明に蘇ってきます。一人の例外もなくです。
これは高校教師の時代には、申し訳ないのですが、数十人にしか感じていなかった感覚です。関わった生徒の数が、毎年何百人と、とても多かったというのもありますが、それだけが原因ではありません。
やはり、バッカーズ寺子屋では、塾生の成績などは一切見ずに、一人ひとりの人間としての成長を本気で願って関わっているから、わずか30日ほどでもそうした思いになるのだと改めて思いました。
教科を教えることと、受験に対応する指導では足りなかったのです。部活動とも違いますし、生徒会活動とも違う。生徒指導と進路指導とも違う、人間対人間の厳しい、そして、楽しい関わり方のように思います。
卒塾生も東京九州をあわせると600人を超え、年賀状は今年で最後にするつもりでした。(メールでの年賀状に変更しようと思ったのです。その方が、一人ひとりとのやりとりに繋がると思ったので。また、バースデーカードは出し続けるので、年に一度はメッセージを届ける機会はあるので。)
しかし、手書きの文字や、写真を見ていると、やっぱり出し続けようかなと迷いが生じます。
一人ひとりの存在が、私にとって、そして、日本の未来にとって、かけがえのない存在だと改めて感じさせられました。