子どもは子どもらしく伸びやかに育って欲しいと思います。
勉強は、志が立てば、何歳からだって始めることができます。
しかし、元気・活力・朗らかさ、勤勉、素直、誠実、思いやり、美に感動する心などは、子どもの頃に大部分は決まってしまいます。
受験勉強漬けの日々や、上辺だけの道徳教育で、そうした心が育っていないことを悲しく思いますし、これは、いずれ大きな社会問題になっていくように感じています。
親はもっと本質的なことを考えた方が良いと思います。
例えば、今日、自分が死ぬとしたら、子どもに遺言として、何を語るかということです。
人生最後の子どもへの一言は、「絶対に、偏差値を上げなさいよ。」ですか?「必ず良い大学に入りなさいよ!」ですか?
私なら、
「立派な人間になって欲しい」と言い残したい思いますし、「世の中のために力を尽くす人になって欲しい」や、「優しく思いやりのある人になって欲しい」と言いたいと思います。
親の人生哲学の薄さ、死生観の無さは、子どもの教育にも影響するものなのかもしれません。