Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

教育を実業に

2019年12月06日 | Weblog
教師は、
自分で商品を開発し発明したことも、
文学作品を世に生み出したこともないのに、
色々な事を子どもたちに「教える」と称してやっています。

しかし、本当の意味で教えることができるのは、
自分が額に汗してやってきたことだけです。

医者は命を救う術とその大切さを、
料理人は美味しい料理とそれを作る心を。

ホテリエは素晴らしいサービスとその精神を、
陶芸家は素晴らしい作品と芸術家の精神を、
他人に対して語ることが出来ます。

建築家も、看護師も、弁護士も、パティシエも、
タクシードライバーも、
農業、漁業、林業に従事する人も、
車を作っている人もみんなそうです。

やっていること、生み出していることがあり、
地に足の着いた生き方をしています。

教師として、世の中のことや、
そうした人たちのことを語るばかりでは、
他人の褌で相撲をとっているとの誹りを
免れないのかもしれません。

マスコミも同じです。
自分でやっていないことを教員は教え、
自分でやっていないことをマスコミは報じているという、
それだけの違いです。

たしかに「教育」や「報道」をやっているのだとも言えますし、
そこに沢山の困難や苦労があることも事実です。
熱心に仕事をしている人たちも多いのはわかっています。

しかし、それでも、どうしても「実業」の匂いは
薄いように思えてなりません。

他人のことを批判しているのではありません。
私自身のことを考えているのです。

だから、駄目だというのではなく、
何も生みだしていない自分と向き合い、
謙虚な気持ちで、共に学んでいくしか道はないのだ
という思いを共有していくしかないのではないかと思うのです。

偉そうにしていてはいけないのです。

そして、自分にしか出来ないものを、
いつの日にか生みだしていこうと思います。

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