Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

直接向き合う

2013年04月02日 | Weblog
道徳教育の教科化にせよ何にせよ、
システムで大網をかけて対応しようとすることが多いのですが、
そうした類いの施策で、効果が出た試しはあまりないように思います。

それは、
システムに頼ろうとする姿勢自体が、
逃げ腰の姿勢でしか無く、
本質に踏み込まないことを前提にしているからです。

例えば、
道徳を身につけることは、
一人の人間が、一人の人間に対して、
道徳的に正しいとされる行動を具体的に示し、
あるいは言葉で伝え、
一人一人としっかり関わっていくことで、
初めて可能になるとしか私には思えないのです。

多くの場合、
私たちは一人一人と向き合うのを回避するために、
テキストを作ってみたり、
時間割を確保したり、
システムで対応しようとします。

私たちは、一番摩擦が少なくて済む方法を
選択したくなるものなのです。

しかし、問題は全体の中に満遍なく存在しているのではなく、
個々人の心の中にあります。

だから、一人一人と真剣に向き合って、
一人一人を教育しようという意志がなければ、
全ては砂上の楼閣のようなものに過ぎなくなるのです。



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