Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

再度、道徳教育を考える

2013年04月08日 | Weblog
道徳教育を必修化すべきという議論があります。

おそらくそれは、
次のような形になるのでしょう。

「まず、子どたちに道徳の教科書を作り、
そして、週に1時間の道徳の授業を行う。」


子どもたちに、
人としての道を教えることは、
とても大切なことだと思います。

その意味において、
私は道徳教育に大賛成です。

しかし、その方法論として、
システムに頼ることが
どれだけの成果をもたらすのかということに対しては
懐疑的にならざるを得ません。

なぜなら、次のことに、
私はあまり効果を期待し得ないからです。

「まず、教員向けに道徳の教科書を作り、
そして、週に1時間の道徳研修を必修として受講してもらう。」

いかがでしょうか?
成功のイメージは浮かぶでしょうか?
どのような先生の姿が思い浮かぶでしょうか?


学ぶのは子どもであり、
自分は学ぶ必要が無いと思っている大人は、
その尊大さ故に、如何なる場合においても
あまり成長は期待できないでしょう。

免許を持っているから、
我々は学ぶ必要は無い。
我々は教える側であるという意識が、
人間教育においてプラスに作用することがあるでしょうか?


学校教育法は、
教育の目的を「人格の完成」と定めています。

私はこれにも大賛成です。

ただ、人格は人格によって磨かれる。
これが本当のところだと思います。

だとすれば、

道徳教育の成果は、
まず、教員の中に
表れなくてはならないもののように私は思います。

自分にできないことを、
大人が子どもたちに押しつけていくのであれば、
それはやはり不道徳の誹りを免れないのではないでしょうか。

大人が考えている以上に、
子どもたちは本質を見抜く目をもっていると
私は思います。


コメント
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