Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

名作を読む

2012年06月13日 | Weblog
日本の名作、世界の名作を読む
習慣の大切さを感じています。

政治にせよ、経済にせよ、教育にせよ、
私たちは様々なテーマで議論し、
その結論を出していかなければなりません。

その時に、判断の基準となる価値観があると思います。

私の言うそれは、
科学的知見とは異なる、
美意識に近いものかもしれません。

わかりやすく言うと、
「判官贔屓」という言葉がわかるかどうか、
といった体のものです。

これは、「義経記」を読んでいなければ、
辞書で理解した程度の知識では到底わからないものです。

その人の生き方や、不幸や、悲しみや、忍耐など、
あらゆることが一人の人間として、
共感されていなければなりません。

不正義への怒り、何を不正義とするのかという、
祖先から受け継がれてきた価値観への共感がなければなりません。

言葉は、民族の共通の歴史であり、文化なのです。

その前提を失っていれば、
議論は百家争鳴の様相を呈しつつ、
その内容は当然浅薄な質のものになり、
最大公約数の部分は、
極めて小さなものになってしまいます。

国会の議論の迷走を見るにつけ、
また、
国益を損なう多くの人たちの言動を耳にするにつけ、
民族としての共通の記憶を失った民の哀しみを感じます。

この状況を変えていくためには、
日本の名作、世界の名作を、
一人でも多くの子どもたちと共有していくことが
とても大切だと思います。

コメント
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