花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

技癢(下)

2014-09-13 16:57:25 | Weblog
 朝日新聞の「従軍慰安婦」問題では、お詫びが遅いのではとの批判があり、記者会見でこのことに触れ、反省の弁がありました。思えば、ほめられることに慣れている人は、反面叱られることには不慣れなわけで、自分の失敗を認める、あるいは謝ることを先延ばしする傾向があるのかもしれません。
 以上、勝手な空想ですが、記者会見を伝えるニュースに斯様なことを思った次第です。「技癢(ぎよう)」という言葉があります。手元の辞書を見ると、意味は「自分のうでまえを示したくてうでがむずむずする」です。腕に覚えがあったり、人に認めてもらいたいと思えば、「技癢」の念を抱くこともあるでしょう。それがプロ意識に支えられれば、「徳州会から猪瀬都知事に5000万円」になり、名声に惑わされた挙句、前のめりになれば、「命令に反して撤退」になり、「技癢」は明にも暗にも転じます。ともあれ、事実を伝えることへの謙虚さを疎かにする、こころの隙があったことは確かでしょう。最後に我が身を省みれば、朝日新聞を他山の石として、「謝る時はさっさと謝る」を肝に銘じることにします。

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