花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

朝の出会い

2011-11-17 23:03:55 | Weblog
 オートロックのマンションには新聞配達の人が入って来られないので、1Fのポストまで新聞を取りに行かなければなりません。この秋、東京の最低気温が10度を下回った水曜の朝、新聞を持って階段で部屋へ帰る途中、一面を見ていたら、吉野家の広告に目が止まりました。期間限定で牛丼の並が270円という内容でした。通常がいくらか知りませんが、相当安いんだろうなと思いました。家で新聞をめくっていたら、今度は山川出版社の本の広告に目が止まりました。本のタイトルは「イタリアの中世都市」です。イタリアのコムーネと呼ばれる都市の形態に興味があったので、「フィレンツェ・ジェノヴァ・ヴェネツィアを中心に、中世イタリア都市の政治制度や商業システム、都市民の姿を描く」のコピーに気が引かれました。
 お昼になって、さてどこにごはんを食べに行こうかと考えている時に、朝見た吉野家の広告を思い出しました。数ある広告に中で記憶に残っているだけでも、何かの縁があるのかなと思い、270円の牛丼を食べました。一方、「イタリアの中世都市」の方は、区の図書館の蔵書にはなかったので、会社の帰りに本屋に立ち寄り購入しました。こうやって牛丼を食べたり、本を買ったりすることは、朝、新聞を読んでいる時の予期せぬ出会いによるものです。思いがけず何かを発見したり、幸運に巡り会ったりすることを「セレンディピティ」と呼ぶそうですが、私の水曜の朝の出会いもセレンディピティと言って良いかもしれません。もっとも、牛丼を食べることは「発見」でも「幸運」でもないので、「イタリアの中世都市」に期待したいものです。

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