未唯への手紙
未唯への手紙
「マルチバース」を予言するブレーン宇宙モデル
『気が遠くなる未来の宇宙のはなし』より 子ども宇宙・孫宇宙が生まれる未来 未来予想 1861億年後‥新たな「子ども宇宙」が誕生する?
宇宙は無数に存在する、という宇宙像は、こんにち「マルチバース」という言葉で表現されています。マルチバース(multiverse)は、ユニバース(universe、宇宙)という言葉の「uni(単一)」を「multi(複数、多数)」に置き換えた造語です。
宇宙がたくさんある、無数にある、などというのは、あまりにSF的な考えに思われるかもしれません。ですがマルチバースという言葉は、この10~15年ほどの間で、初期宇宙や宇宙の誕生を研究している科学者に限らず、かなり一般的に知られるようになっているのです。
その理由の1つは、最新の宇宙論として注目されている「ブレーン宇宙モデル」が、マルチバースの存在を予言しているからです。無数の宇宙の姿を思い描いているのは、インフレーション理論だけではないのです。
ブレーン宇宙モデルは「私たちの宇宙は、10次元または11次元時空の中を漂う膜のような存在である」という仮説です。私たちが通常認識している時空は、空間が縦・横・高さの3次元、時間が1次元の、全部で4次元の時空です。ですがブレーン宇宙モデルでは、空間はさらに6つないしは7つの見えない次元、専門的には「余剰次元」を持っていると考えます。私たちが余剰次元を認識できないのは、私たちを構成する物質が4次元時空の中に「閉じ込められている」からです。
私たちの存在は、言ってみれば紙の上に描かれた「漫画の登場人物」のようなものです。紙の上すなわち2次元の中は自由に行き来できますが、3次元方向には移動できません。これと同じく、私たちも、宇宙の中にあるすべての物質も、さらには宇宙そのものも、空間3次元、時間1次元の4次元時空の「上」に貼りついていて、余剰次元の方向には進めないのです。ただし例外があって、重力を伝える素粒子である「重力子」だけは、余剰次元の方向にも伝わることができます。
こうして私たちの4次元宇宙の「外側」には、10次元または11次元という高次元時空が広がっています。余剰次元を認識できる存在から見れば、私たちの宇宙は高次元時空の中に浮かぶ薄膜(ブレーンと呼ばれます)のように見えることでしょう。これがブレーン宇宙モデルです。
わずか15年前に提唱されたこの新たな宇宙モデルが注目を集めているのは、このモデルが「超ひも理論(超弦理論)」を基礎にしているからです。超ひも理論は、自然界に存在する4つの基本的な力(重力、電磁気力、原子核の中で働く「強い力」と「弱い力」)を統一的に説明するための理論で、究極の物理理論と目されています。相対性理論と量子論を統合した量子重力理論の完成も、超ひも理論の成功が鍵を握っています。そして、超ひも理論では時空の次元が10または11だと考えているので、これをもとにしたブレーン宇宙モデルも高次元時空の存在を仮定しているのです。
では、高次元時空の中に存在する薄膜は1枚だけ、私たちの宇宙だけなのでしょうか。もちろん、そうした必然性はありません。ブレーン宇宙モデルでは、一般に複数の「膜宇宙(ブレーン宇宙)」が存在しています。つまり、マルチバースの存在を予言しているのです。ただし、インフレーション理論におけるマルチバースと違うのは、膜宇宙同士は完全に切り離されているのではなく、「重力波」を使って情報交換ができることです。これは、重力子が余剰次元を伝わるためです。でも、重力子以外のすべての素粒子は膜宇宙から離れることはできないので、ほかの膜宇宙を実際に訪問したり、物質を交換したりすることはできません。
宇宙は無数に存在する、という宇宙像は、こんにち「マルチバース」という言葉で表現されています。マルチバース(multiverse)は、ユニバース(universe、宇宙)という言葉の「uni(単一)」を「multi(複数、多数)」に置き換えた造語です。
宇宙がたくさんある、無数にある、などというのは、あまりにSF的な考えに思われるかもしれません。ですがマルチバースという言葉は、この10~15年ほどの間で、初期宇宙や宇宙の誕生を研究している科学者に限らず、かなり一般的に知られるようになっているのです。
その理由の1つは、最新の宇宙論として注目されている「ブレーン宇宙モデル」が、マルチバースの存在を予言しているからです。無数の宇宙の姿を思い描いているのは、インフレーション理論だけではないのです。
ブレーン宇宙モデルは「私たちの宇宙は、10次元または11次元時空の中を漂う膜のような存在である」という仮説です。私たちが通常認識している時空は、空間が縦・横・高さの3次元、時間が1次元の、全部で4次元の時空です。ですがブレーン宇宙モデルでは、空間はさらに6つないしは7つの見えない次元、専門的には「余剰次元」を持っていると考えます。私たちが余剰次元を認識できないのは、私たちを構成する物質が4次元時空の中に「閉じ込められている」からです。
私たちの存在は、言ってみれば紙の上に描かれた「漫画の登場人物」のようなものです。紙の上すなわち2次元の中は自由に行き来できますが、3次元方向には移動できません。これと同じく、私たちも、宇宙の中にあるすべての物質も、さらには宇宙そのものも、空間3次元、時間1次元の4次元時空の「上」に貼りついていて、余剰次元の方向には進めないのです。ただし例外があって、重力を伝える素粒子である「重力子」だけは、余剰次元の方向にも伝わることができます。
こうして私たちの4次元宇宙の「外側」には、10次元または11次元という高次元時空が広がっています。余剰次元を認識できる存在から見れば、私たちの宇宙は高次元時空の中に浮かぶ薄膜(ブレーンと呼ばれます)のように見えることでしょう。これがブレーン宇宙モデルです。
わずか15年前に提唱されたこの新たな宇宙モデルが注目を集めているのは、このモデルが「超ひも理論(超弦理論)」を基礎にしているからです。超ひも理論は、自然界に存在する4つの基本的な力(重力、電磁気力、原子核の中で働く「強い力」と「弱い力」)を統一的に説明するための理論で、究極の物理理論と目されています。相対性理論と量子論を統合した量子重力理論の完成も、超ひも理論の成功が鍵を握っています。そして、超ひも理論では時空の次元が10または11だと考えているので、これをもとにしたブレーン宇宙モデルも高次元時空の存在を仮定しているのです。
では、高次元時空の中に存在する薄膜は1枚だけ、私たちの宇宙だけなのでしょうか。もちろん、そうした必然性はありません。ブレーン宇宙モデルでは、一般に複数の「膜宇宙(ブレーン宇宙)」が存在しています。つまり、マルチバースの存在を予言しているのです。ただし、インフレーション理論におけるマルチバースと違うのは、膜宇宙同士は完全に切り離されているのではなく、「重力波」を使って情報交換ができることです。これは、重力子が余剰次元を伝わるためです。でも、重力子以外のすべての素粒子は膜宇宙から離れることはできないので、ほかの膜宇宙を実際に訪問したり、物質を交換したりすることはできません。
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学校図書館における相互協力
『学校図書館の力』より 一館孤立主義からの脱却
それぞれの図書館が、とのようなメディアを収集するかは、各図書館にとり重要なことである。しかし、どんな図書館でも必要とするメディアの全てを収集することは不可能である。情報(メディア)の量的増大にもかかわらず、メディアの収集費と収蔵能力には限界があるからである。だから、利用者が求めるメディアを自館で所蔵していないことは、常に生じ得ることである。その際、図書館が他の図書館と連携し、所蔵していないメディアを相互に提供し合うという協力関係が考えられる。「相互協力」といわれる活動である。
相互協力の内容には、メディアの相互貸借という資料提供サービス、協力レファレンスのような情報提供サービスだけではなく、さらにはメデjアの分担収集、分担保存という面も含まれる。
この相互協力は、近年「資源共有」(「リソースシェァリング」(resonice sharing)ということばで、積極的に主張されるようになってきた。「図書館情報学用語辞典」には、この資源共有という概念は、「図書館利用者の情報や資料へのアクセスを実質的に拡大する、あるいは、図書館が個別にサービスを提供する場合よりも高い費用対効果で図書館サービスを提供することを目的として、図書館のさまざまな機能について複数の図書館が協力して行う活動」と定義づけられている。その具体的な活動として「図書館相互貸借、相互利用、総合目録の作成、レファレンスサービス、資料の共同購入、分担収集、交換、協同保存、分担目録、研修など」が列挙されている。
こうした理念の背後には、どの図書館も要求の全てを満たすことは不可能なのだから、個々の図書館は他の図書館群全体に開かれた窓口としての役割を持つべきであるとの考えがある。イギリスの図書館学者D・アーカート(Donald Urquhart)は、「どんな図書館も孤島ではない」といっている。個々の図書館は、見た目には一館、一館が独立(孤立)しているが、図書館は機能としては「群」として存在しているのである。
学校図書館を軸にした相互協力関係には、(a)学校図書館相互の連携、(b)地域の公共図書館との連携、(c)他の文化施設との連携、などが考えられる。
学校図書館法は、学校図書館の運営事項の1つとして、「他の学校の学校図書館、図書館、博物館、公民館等と緊密に連絡し、及び協力すること」(第4条)と規定している。相互協力に関する規定である。また図書館法も図書館奉仕の1項目として「学校、博物館、公民館、研究所等と緊密に連絡し、協力すること」(第3条1項9号)と規定している。その意味において、相互協力は学校図書館が内在化している図書館活動の一つである。
しかし公共図書館との連携は、一部においては(公共図書館からの借り受け)見られるものの、学校図書館間での協力関係は極めて少ない。その理由は、(a)所蔵しているメディアが少ない、(b)相互にどのようなメディアを所蔵しているかを知らない(各図書館の目録の不備、非公開)、(c)専門の図書館担当者が配置されていない、(d)図書館メディアを必要としない日々の学習、などの要因が重複している。特に図書館メディアを必要としない教育(学習)は、相互協力を必要とする基盤そのものを欠いている。
それゆえ、学校図書館において相互協力が課題となるのは、学校図書館メディアに対する要求の高まりであり、学校図書館と教育課程との不可分的関連の形成のあり様による。その点、知識の注入型教育から知識の創造型教育への転換のなかで、子どもが学校図書館メディアを重要な学習材として利用するなら、学校図書館においても相互協力の課題は、緊急性を有した課題として登場する。
その相互協力を具体化するには、検討すべき課題がある。次に、その点を列挙する。
第1は、検索手段の確立である。個々の学校図書館にどのようなメディアが所蔵されているか、そうしたメディアの所蔵を確認するための蔵書目録の整備が必要である。この点コンピュータの導入は、コンピュータ目録の構築を可能にした。その目録を相互に公開することより、蔵書の所在を確認することが可能となった。いわゆるOPAC(online public access catalog)の公開である。
第2は、貸借の手続きを明確にしておくことである。訪問・電話・ファクシミソ・文書、さらには電子メールの利用もある。そうしたことを事前に確認しておくことである。
第3は、効率的な搬送システムの確立である。すなわち、貸借の対象となるメディアの搬送方法(物流システム)をどうするかである。配送業者(郵便、宅配便など)に委託するのが一般的であるが、同一設置母体の図書館間では、メールカーとか巡回車といわれる車を使用している場合もある。どの搬送手段を採るかを事前に確認しておくことである。
第4は、搬送にかかわる費用負担の問題である。特に設置母体の異なる図書館間においては、大きな問題である。この問題も事前に確認しておく必要がある。
それぞれの図書館が、とのようなメディアを収集するかは、各図書館にとり重要なことである。しかし、どんな図書館でも必要とするメディアの全てを収集することは不可能である。情報(メディア)の量的増大にもかかわらず、メディアの収集費と収蔵能力には限界があるからである。だから、利用者が求めるメディアを自館で所蔵していないことは、常に生じ得ることである。その際、図書館が他の図書館と連携し、所蔵していないメディアを相互に提供し合うという協力関係が考えられる。「相互協力」といわれる活動である。
相互協力の内容には、メディアの相互貸借という資料提供サービス、協力レファレンスのような情報提供サービスだけではなく、さらにはメデjアの分担収集、分担保存という面も含まれる。
この相互協力は、近年「資源共有」(「リソースシェァリング」(resonice sharing)ということばで、積極的に主張されるようになってきた。「図書館情報学用語辞典」には、この資源共有という概念は、「図書館利用者の情報や資料へのアクセスを実質的に拡大する、あるいは、図書館が個別にサービスを提供する場合よりも高い費用対効果で図書館サービスを提供することを目的として、図書館のさまざまな機能について複数の図書館が協力して行う活動」と定義づけられている。その具体的な活動として「図書館相互貸借、相互利用、総合目録の作成、レファレンスサービス、資料の共同購入、分担収集、交換、協同保存、分担目録、研修など」が列挙されている。
こうした理念の背後には、どの図書館も要求の全てを満たすことは不可能なのだから、個々の図書館は他の図書館群全体に開かれた窓口としての役割を持つべきであるとの考えがある。イギリスの図書館学者D・アーカート(Donald Urquhart)は、「どんな図書館も孤島ではない」といっている。個々の図書館は、見た目には一館、一館が独立(孤立)しているが、図書館は機能としては「群」として存在しているのである。
学校図書館を軸にした相互協力関係には、(a)学校図書館相互の連携、(b)地域の公共図書館との連携、(c)他の文化施設との連携、などが考えられる。
学校図書館法は、学校図書館の運営事項の1つとして、「他の学校の学校図書館、図書館、博物館、公民館等と緊密に連絡し、及び協力すること」(第4条)と規定している。相互協力に関する規定である。また図書館法も図書館奉仕の1項目として「学校、博物館、公民館、研究所等と緊密に連絡し、協力すること」(第3条1項9号)と規定している。その意味において、相互協力は学校図書館が内在化している図書館活動の一つである。
しかし公共図書館との連携は、一部においては(公共図書館からの借り受け)見られるものの、学校図書館間での協力関係は極めて少ない。その理由は、(a)所蔵しているメディアが少ない、(b)相互にどのようなメディアを所蔵しているかを知らない(各図書館の目録の不備、非公開)、(c)専門の図書館担当者が配置されていない、(d)図書館メディアを必要としない日々の学習、などの要因が重複している。特に図書館メディアを必要としない教育(学習)は、相互協力を必要とする基盤そのものを欠いている。
それゆえ、学校図書館において相互協力が課題となるのは、学校図書館メディアに対する要求の高まりであり、学校図書館と教育課程との不可分的関連の形成のあり様による。その点、知識の注入型教育から知識の創造型教育への転換のなかで、子どもが学校図書館メディアを重要な学習材として利用するなら、学校図書館においても相互協力の課題は、緊急性を有した課題として登場する。
その相互協力を具体化するには、検討すべき課題がある。次に、その点を列挙する。
第1は、検索手段の確立である。個々の学校図書館にどのようなメディアが所蔵されているか、そうしたメディアの所蔵を確認するための蔵書目録の整備が必要である。この点コンピュータの導入は、コンピュータ目録の構築を可能にした。その目録を相互に公開することより、蔵書の所在を確認することが可能となった。いわゆるOPAC(online public access catalog)の公開である。
第2は、貸借の手続きを明確にしておくことである。訪問・電話・ファクシミソ・文書、さらには電子メールの利用もある。そうしたことを事前に確認しておくことである。
第3は、効率的な搬送システムの確立である。すなわち、貸借の対象となるメディアの搬送方法(物流システム)をどうするかである。配送業者(郵便、宅配便など)に委託するのが一般的であるが、同一設置母体の図書館間では、メールカーとか巡回車といわれる車を使用している場合もある。どの搬送手段を採るかを事前に確認しておくことである。
第4は、搬送にかかわる費用負担の問題である。特に設置母体の異なる図書館間においては、大きな問題である。この問題も事前に確認しておく必要がある。
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血液ドロドロは心臓や脳の病気のもと?
『よくわかる心臓病』より 動脈硬化・心臓病のリスクの高い人とその予防
血液サラサラ、血液ドロドロという言葉が、よくテレビや雑誌などで使われています。血液をサラサラにするために役立つ食品などが、あちらこちらで紹介されていますから、もしかしたら、それを試している人もいるかもしれません。
言葉が独り歩きしているところもありますが、血液ドロドロというのは、医学的にいうと、いわゆる血液中のコレステロール濃度が高まって粘り気の多い感じになり脂質異常症になっている状態です。
食生活の欧米化によって、日本でも血中のコレステロール値が高い人は増えており、動脈硬化疾患予防ガイドライン(2012年版)の基準で「脂質異常症が疑われる人」は約2200万人と推計されています。2010(平成22)年国民健康・栄養調査によると、脂質異常症が疑われる人の割合は、30歳以上の男性ズサ3%、女性でフフ%、男性は10年前に比べてほば横はいですが、70歳以上の女性で増えています。
血液中にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸などがあり、体を維持するエネルギー源となっています。血液中の脂肪は、健康な人の場合は通常一定の割合に保たれ、体を維持するうえで大事な役割を果たしています。
脂肪には、血管のほころびを修復する物質も含まれていることは、前述のとおりです。ところが、肉類や脂肪分の多い食生活、喫煙、運動不足など、さまざまな要因が長年重なると、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪の量が増え血液ドロドロの状態になってしまいます。
血液ドロドロになっているかどうかは、血液検査でLDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセライドの値をみればわかります。日本の動脈硬化学会のガイドラインでは、狭心症や心筋梗塞になる危険度によって脂質の目標値を設定しています。最近では、年齢や性別によって、コレステロール値の診断基準を変えようという動きもありますが、一応の目安としてください。
特に、LDLコレステロールは悪玉コレステロールと呼ばれ、これが多いと血液の粘りが増して血管の壁に脂質がくっつき、動脈の壁が厚く硬くなる「動脈硬化」が進行します。自覚症状はありませんし、それだけでは何の問題もありませんが、血液中のコレステロールが高い状態が続くと動脈硬化がすすみ、心筋梗塞や狭心症、脳血管障害の引き金になることが最大の問題です。
心筋梗塞や狭心症といった病気にならないためには、動脈硬化を予防することが大事です。
では、動脈硬化とは、いったいどういう状態なのでしょうか。
体中に酸素や栄養素を運ぶ動脈の壁は、次頁の図のように内側から内膜、中膜、外膜の三層になっていて、表面は内皮細胞で覆われています。この内皮細胞の表面は滑らかで、血液はスムーズに流れるようになっています。
ところが、中高年になると、前項で説明したコレステロールが付着するなどの要因で、この動脈の弾力性が失われて硬くなり、血管の内側が狭くなり、血液が流れにくい状態になります。この状態が動脈硬化です。
ただ、同じ年齢でも進行の仕方は人それぞれで、最近では、10~20歳代でも動脈硬化のすすんでいる人がいるといわれます。
動脈硬化の進行は、食生活の改善など生活習慣を見直すことによって、ある程度食い止めることができます。今日から予防に努めましょう。
心筋梗塞や狭心症、脳血管障害は、動脈の内側にコレステロールなどの物質がくっついて血管が狭くなる「狭窄」、あるいはそのために血管が詰まる「閉塞」によって起こります。また、動脈の壁に瘤ができる病気が「大動脈瘤」であり、内膜に亀裂が入って中膜が避けたり破裂したりする病気が「大動脈解離」です。
専門家の間では、動脈硬化によって起こる病気をまとめて動脈硬化性疾患と呼んでいます。
血液サラサラ、血液ドロドロという言葉が、よくテレビや雑誌などで使われています。血液をサラサラにするために役立つ食品などが、あちらこちらで紹介されていますから、もしかしたら、それを試している人もいるかもしれません。
言葉が独り歩きしているところもありますが、血液ドロドロというのは、医学的にいうと、いわゆる血液中のコレステロール濃度が高まって粘り気の多い感じになり脂質異常症になっている状態です。
食生活の欧米化によって、日本でも血中のコレステロール値が高い人は増えており、動脈硬化疾患予防ガイドライン(2012年版)の基準で「脂質異常症が疑われる人」は約2200万人と推計されています。2010(平成22)年国民健康・栄養調査によると、脂質異常症が疑われる人の割合は、30歳以上の男性ズサ3%、女性でフフ%、男性は10年前に比べてほば横はいですが、70歳以上の女性で増えています。
血液中にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸などがあり、体を維持するエネルギー源となっています。血液中の脂肪は、健康な人の場合は通常一定の割合に保たれ、体を維持するうえで大事な役割を果たしています。
脂肪には、血管のほころびを修復する物質も含まれていることは、前述のとおりです。ところが、肉類や脂肪分の多い食生活、喫煙、運動不足など、さまざまな要因が長年重なると、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪の量が増え血液ドロドロの状態になってしまいます。
血液ドロドロになっているかどうかは、血液検査でLDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセライドの値をみればわかります。日本の動脈硬化学会のガイドラインでは、狭心症や心筋梗塞になる危険度によって脂質の目標値を設定しています。最近では、年齢や性別によって、コレステロール値の診断基準を変えようという動きもありますが、一応の目安としてください。
特に、LDLコレステロールは悪玉コレステロールと呼ばれ、これが多いと血液の粘りが増して血管の壁に脂質がくっつき、動脈の壁が厚く硬くなる「動脈硬化」が進行します。自覚症状はありませんし、それだけでは何の問題もありませんが、血液中のコレステロールが高い状態が続くと動脈硬化がすすみ、心筋梗塞や狭心症、脳血管障害の引き金になることが最大の問題です。
心筋梗塞や狭心症といった病気にならないためには、動脈硬化を予防することが大事です。
では、動脈硬化とは、いったいどういう状態なのでしょうか。
体中に酸素や栄養素を運ぶ動脈の壁は、次頁の図のように内側から内膜、中膜、外膜の三層になっていて、表面は内皮細胞で覆われています。この内皮細胞の表面は滑らかで、血液はスムーズに流れるようになっています。
ところが、中高年になると、前項で説明したコレステロールが付着するなどの要因で、この動脈の弾力性が失われて硬くなり、血管の内側が狭くなり、血液が流れにくい状態になります。この状態が動脈硬化です。
ただ、同じ年齢でも進行の仕方は人それぞれで、最近では、10~20歳代でも動脈硬化のすすんでいる人がいるといわれます。
動脈硬化の進行は、食生活の改善など生活習慣を見直すことによって、ある程度食い止めることができます。今日から予防に努めましょう。
心筋梗塞や狭心症、脳血管障害は、動脈の内側にコレステロールなどの物質がくっついて血管が狭くなる「狭窄」、あるいはそのために血管が詰まる「閉塞」によって起こります。また、動脈の壁に瘤ができる病気が「大動脈瘤」であり、内膜に亀裂が入って中膜が避けたり破裂したりする病気が「大動脈解離」です。
専門家の間では、動脈硬化によって起こる病気をまとめて動脈硬化性疾患と呼んでいます。
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コラム空間を付加する
未唯空間の項目にコラムを付ける
コラムを作りましょう。「電子図書と図書館」「情報共有とポータル」「ポータルとインスピレーション」のような横断的なことをまとめていく。
コラムで未唯空間にメリハリをつけます。今日中にコラムの一覧表を作って、インスピレーション側に渡します。コピーを間違えて、家での作用はできなかった。
コラムでは、同じ言葉であっても、観点が違えば、それぞれ内容は違います。というよりも、それらを併せたものを含めて、全体を考えていきます。
存在の力を信じましょう。国民国家から脱却する時です。そういったこともコラムの中に書きます。
「新しい数学とは何か」「近傍系をどのように使っていくのか」そのようなところも、コラムでは有体に述べます。
全体の流れは、未唯空間で大きな流れと小さい所での流れの二元化です。
先週借りた本の宇宙の話では、コラムが半分以上あった。1兆年後に何が起こるのかということは、コラムでしか書けない。ちなみに書いたらおしまいです。時系列で起こってくるとは限らない。時系列はバラバラです。本質的にはそういうものです。
異動で感じたこと
意思の力から、存在の力に移行した。今回の人事異動で感じたことです。そのままの表現で、フェースブックに表現したけど、分かる人はいない。結局、名古屋の人間はだらしないです。自分の安泰だけを望みます。
コラム空間
コラムはキーワード空間を表現したものであり、かつ、未唯空間そのものに穴を開けるものです。10ジャンル×4フェース×10コラムで400コラムです。これだけあれば、完全に空間が設定できます。
世の中の傾向を含めて、参考文献から、キーワードを改めます。出来たら、コラムの題名はセンセーショナルにしていきます。
本のデータベース
本のデータベース化もアマゾンのクラウドで行います。
スタバのIさん
近況を言うよりも近況を言われる方が楽しいです。昨日は二胡のレッスンだったそうです。次は2月です。
1770年から始まった
1770年にヘーゲルが生まれ、ナポレオンも同じ頃に生まれた。国民国家のドイツ観念論もフランス革命の影響を受けながら、作り上げられた。
国民国家はナポレオンに掠め取られた。共和制に移行して、国民自身が存在の理由を考えなくなった。外へ向かって、破壊だけになった。
それ以前に起った、聖書の情報共有で、宗教改革が起こり、神を殺した。
コラムを作りましょう。「電子図書と図書館」「情報共有とポータル」「ポータルとインスピレーション」のような横断的なことをまとめていく。
コラムで未唯空間にメリハリをつけます。今日中にコラムの一覧表を作って、インスピレーション側に渡します。コピーを間違えて、家での作用はできなかった。
コラムでは、同じ言葉であっても、観点が違えば、それぞれ内容は違います。というよりも、それらを併せたものを含めて、全体を考えていきます。
存在の力を信じましょう。国民国家から脱却する時です。そういったこともコラムの中に書きます。
「新しい数学とは何か」「近傍系をどのように使っていくのか」そのようなところも、コラムでは有体に述べます。
全体の流れは、未唯空間で大きな流れと小さい所での流れの二元化です。
先週借りた本の宇宙の話では、コラムが半分以上あった。1兆年後に何が起こるのかということは、コラムでしか書けない。ちなみに書いたらおしまいです。時系列で起こってくるとは限らない。時系列はバラバラです。本質的にはそういうものです。
異動で感じたこと
意思の力から、存在の力に移行した。今回の人事異動で感じたことです。そのままの表現で、フェースブックに表現したけど、分かる人はいない。結局、名古屋の人間はだらしないです。自分の安泰だけを望みます。
コラム空間
コラムはキーワード空間を表現したものであり、かつ、未唯空間そのものに穴を開けるものです。10ジャンル×4フェース×10コラムで400コラムです。これだけあれば、完全に空間が設定できます。
世の中の傾向を含めて、参考文献から、キーワードを改めます。出来たら、コラムの題名はセンセーショナルにしていきます。
本のデータベース
本のデータベース化もアマゾンのクラウドで行います。
スタバのIさん
近況を言うよりも近況を言われる方が楽しいです。昨日は二胡のレッスンだったそうです。次は2月です。
1770年から始まった
1770年にヘーゲルが生まれ、ナポレオンも同じ頃に生まれた。国民国家のドイツ観念論もフランス革命の影響を受けながら、作り上げられた。
国民国家はナポレオンに掠め取られた。共和制に移行して、国民自身が存在の理由を考えなくなった。外へ向かって、破壊だけになった。
それ以前に起った、聖書の情報共有で、宗教改革が起こり、神を殺した。
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