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アイデンティティをコミュニティ所属にかぎるな

『市民参加のまちづくり』より コミュニティからの変革の政治哲学的基礎付け-リベラル風コミュニタリアンの瑳践を超えて-

コミュニティの一員としてのアイデンティティのおぞましさ

 私見では水島の本と近年の最重要出版書の双璧をなすのが、勁草書房から出たセンの『アイデンティティと暴力』であろう。リベラリズムを独自に継承するセンは、ここで、コミュニティの一員としてのアイデンティティを人間にとって決定的なものとみなすコミュニタリアンの了解が、悲惨な民族紛争やテロ、個人の抑圧をもたらすことを強調している。

 欧米に暮らす移民家庭では、若い娘たちが外の影響を受けないように監視され(33)マジョリティ側の青年とデートすることが阻止されることがあるが、こうした親側の禁止行為に対し、「伝統文化は尊重すべきだという理由から、多文化主義者とされる多数の人びとから声高な賛同の意が寄せられる。」イギリスで、自国を「共同体の連合」とみなす見方からは、公費補助の宗教学校を、イスラム教、ヒンドゥー教、シク教等と拡充する動きがでているが、これは、移民家庭の子どもたちにあらかじめどれか一つのアイデンティティの枠をはめ、その他のいろいろな潜在能力を開発する機会を奪ってしまう。

 多文化主義からは、他所の文化のことを善い悪いと判断できないという言い方がされるが、「女性の不平等な社会的地位を維持したり、姦通罪で訴えられた女性を四肢切断から石打ちまで、さまざまな慣習的刑罰に処したりするなど、特定の習慣や伝統を守るためにも、そのような方法が利用される。

 非西洋世界では、旧植民地支配や超大国への反発のあまり、「西洋とは異なる」という観点から自己のアイデンティティを定義し、自由や権利のような価値を「西洋的なもの」とみなして排する傾向がある。アジアでもアフリカでも、そうした立場から、「文明ごとの価値観の多様性を認めろ」と言うもの言いで、権力者側が非民主的な強権支配を世界に向けて正当化している。

 そして、コソボやボスニアでもルワンダでもティモール、スーダンでも、アイデンティティの共有意識が扇動されることで、人々がやすやすと別集団に憎悪を向けて、おびただしい殺戮が行われた-このように言う。

 そうなのだ。先進諸国で90年代に影響力を持った、リベラリズム的もの言いをするコミュニタリアンは、一方で自国多数派集団内部においては、リベラリズム的に慣習を相対視して集団アイデンティティを個人に解消することを求めておきながら、他方で自国内マイノリティ集団や外の発展途上国については、コミュニタリアン的な文化多様性の論点のもと、できあいの価値観を擁護し、その内部における個性の抑圧にも人権喋躍にも寛容であるべきことを主張していた。私見ではこのことが、多数派集団の多くの人々に、「ヨソ者を甘やかし、自分たちのアイデンティティばかりが損なわれている」との反発を引き起こし、その後の右翼隆盛をもたらしたことは間違いない。

アイデンティティの複数性が解決の鍵

 ではどうすればよいのか。センが提唱しているのは、「アイデンティティの複数性」である。われわれはみな、1つの共同体にだけ属しているのではない。「国籍、居住地、出身地、性別、階級、政治信条、職業、雇用状況、食習慣、好きなスポーツ、好きな音楽、社会活動などを通じて、われわれは多様な集団に属している。」それゆえ各自は、リベラリズムが想定して批判を受けたのっぺらぼうの抽象的個人ではないにしても、自分をとりまく多様な人間関係のなかで形成されている。1つの共同体のなかの人々も、めいめいが互いに異なる人間関係を持っていて、均質な文化価値観で塗りつぶされるわけではない。

 それゆえ、各自はみな、自分をとりまくたくさんの人間関係からさまざまな価値観を吟味して、アイデンティティを選択できる。その自由を制約してはならない センはこのように言う。

 参加型コミュニティ路線は、その鬼子としての排外主義の隆盛を前に仕切り直しを余儀なくされている。

 しかし私見では、NPOや協同組合などによる草の根からの市民の主体的な事業を広げるというその方向自体を変える必要はない。むしろ、介護、医療、子育て、食物、まちのにぎわい興し、住居、教育、文化、スポーツ、観光、レクリエーション等々、さまざまな分野について、数多くの市民事業が豊かにあって、地域の人々が各自異なったパターンでそれらの活動に参加していることで「アイデンティティの複数性」を形成することが問題解決の鍵となるのではないか。特に同種の領域で、複数の事業からの選択ができ、必要ならば新しい事業を興すことも難しくない環境を作ることが、個人の自立性のためには重要である。企業組織や各種労働組合などのある職場と、居住地などとのコミュニティの多重帰属も活かしていくべき条件である。

 この場合、各自の属するコミュニティは、すべての個人ごとに各自の選択の結果として多かれ少なかれ異なることになる。したがって、自己決定で選択したがゆえにその裏に責任が発生するという、自由主義的な責任概念になり、コミュニタリアニズムではなく、リベラリズムないしリバタリアニズムの原理のもとに、コミュニティからの変革路線を位置づけ直すことができるのである。

 こうした市民事業のなかには、もちろん、生協の国際産直やフェアトレード、国際協力NG0、グローバルな社会的責任投資ファンドなどの、国境を超えたつながりが含まれ、それらが一層拡大していくことが期待される。各自のコミュニティでのつながりに、このようなグローバルなネットワークが含まれていくならば、コミュニティ路線がもたらしかねない閉鎖性から、個人を開放する効果的な契機になるだろう。
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二極化する若者たち

『地方にこもる若者たち』より

普段、私は大学で教えているので、大学生の「バイト先」の話を聞く機会が多いのだが、現在の学生のバイト先の職場の様子は、1990年代に大学時代を過ごした私のころとはずいぶん変化している。それは二目で言うと、職場を構成している人々の多様性の高まりである。

私の学生時代を思い出すと、バイト先のファストフード店で働いているのは、多くが年齢層も同じくらいで境遇も似ている人たちだった。つまり、学生のバイト先には学生が多かった。

ほかにいるとしても主婦パートだが、彼女らは学生たちとは入る時間帯が異なる。その結果、主婦は昼間のシフト、夕方以降のシフトは学生たちで占められるといったことが多かった。学生同士なので、大学のサークルの延長線上のような感じで、割と楽しくバイトをしていた。

しかし、今の大学生たちの話を聞いていると、だいぶ様子が違う。まず、自分たちより年齢層がちょっと上の人が多い。これは、(元祖)就職氷河期世代である70年代生まれのいわゆる「ローストジェネレーション」のフリーターたちが非正規労働市場に滞留しているためである。また、リタイア後、またはリストラされた中高年もいる。さらに最近は外国人も増えた。それに対し少子化の影響で学生は少ない。働いていても「気の合う人が少ない」とぼやく学生の話をよく聞く。

私のころと比べ、職場が同質的なものでなくなってきている。それが、今の学生たちのバイト先の現状である。つまり、職場の状況を見ると、昔の学生よりも今の学生のほうが、多様性のなかでもまれていると言うことができる。

もうひとつ、若者たちが多様性の高い集団のなかで生きていることを示すものとして、一時期流行した「KY」という言葉に注目したい。これは「空気(K)を読めない(Y)」という意味で、「○○はKYな奴だ」といったふうに使われる。

それを見て、年長の世代が「最近の若いもんは人の目ばかり気にしてオリジナリティが失われている」と批判する--そんな「若者批判」が00年代の中ごろにはよく聞かれた。

そう批判する人は、たとえば会社で元気のない若い部下をもつと、〝空気を読まず、新しいことを提案しなさい。KYな奴になれ〟なんてことを言いながら叱咤激励することもあるかもしれない。しかしそれでは、「KY世代」の若者たちの心をつかむことはできないだろう。そんなオジサンと彼らの問では「空気」の見え方がまるで違うからである。

結論から先に言うと、彼らの周りには分かりやすい「空気」がない。だからこそ、集団でいるときに「空気を読む」ことが重要になってくるのである。

かつて、若者を含む集団が均質な成員で構成されている状態では、「空気」は常に一定なものとしてあった。だから、「空気を読む」なんてことはしなくてもよかった。しかし、集団の多様性、異質性が高まると、「空気」の恒常性が失われる。すると「空気を読む」ことが必要となってくる。

言い方を換えると、彼ら(若者たち)は、放っておけば「KY」になってしまう。これが、放っておけば自然と空気の読み方が身に付いていた上の世代と決定的に異なる点である。上の世代の「KY」とは、はじめから「空気を読んだうえでのKY」であって、それは実は空気を読んでいる。問題は、そもそも空気が読めなくなってきている、という点にある。だから、上の世代が若者に対して「KYであれ!・」と言っても、彼らからしたら、「空気読むだけで精一杯なんだよ」と言いたくなるわけである。

つまりこういうことである。

 ①集団の成員の多様性の高まりにより、「空気を読む」ことは次第に困難になりつつある。

 ②だから、若者たちは「空気を読む」ことに必死になる。

 ③すると「空気を読める」人間が優れているということになる(均質な集団では放っておけば空気は読めたわけだから、その人が優れていることにはならない)。

 ④その裏返しとして「KY(空気を読めない)」が蔑称として便われるようになる。

今の若者は、多様性の高まった、「決まった空気」がない状態を生きている。まずは、このことを理解しなくてはならない。
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中国共産党の現実と、そのアキレス腱

『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』より

例えば、医療保障制度一つとっても13億人という人口の中国では、一人一回風邪をひいて1万円使い、それを保険でカバーしようとすれば、その瞬間に13兆円の財源が吹き飛んでいく計算になるのです。いくら国家の歳入が180兆円を超える中国といっても簡単なことではありません。GDPで日本を超えたといっても、その日本より少し多いだけの経済規模のなかで、日本の10倍の人口に対する行政サービスを提供しなければならないのが中国なのです。

こう考えれば、いまさら生半可な所得再分配で大多数の国民が満足する社会が作り上げられると考えることがいかに幻想かがよく分かるはずです。

つまり中国という国は、少々オーバーな言い方をすれば、国民が先進国並みの権利を国に対して求めないことでようやく成り立っているフィクションだということです。

そしてもしこのフィクションを現実にするのであれば、もう一度みなが等しく貧しい社会主義へと向かうことになるのですが、これもまた別の意味でフィクションといわざるを得ないでしょう。

さて、こうした苦しい状況下にありながら共産党の指導部はさらに、日々政権の〝神通力〟を失ってゆくという危機にも直面しなければならなかったのです。というのは毛沢東や小平という、自ら銃を持ち国を打ち立てたカリスマ指導者を失ったことで、政権を握っている正当性が問われるという問題にさらされてしまうことになったからです。

もちろんこの問題の解決として選挙で民意を問う方向に向かうことはできません。私自身はたとえ普通選挙を行ってもやはり共産党政権になると思いますが、彼らは頑なにできないと考えているようです。

ではどうするのかといえば、経済発展を続け、国民生活が昨日よりも良くなったとアピールし続けるしかないのです。

ただ労働者の賃金が上がり、人民元も上昇傾向にあり、なおかつ欧米市場の低迷により輸出が振るわないなかでそれを続けていくためには、どうしても公共事業に頼るしかないのが実情です。そして、公共事業をやればやるほど格差を広げ、かえって国民の不満を高めてしまうという苦しい状況が続いているのです。

こうしたなか現指導部は「苛立つ民」を剌激しないことに汲々としています。汚職官僚の取り締まりに力を入れていることはこの典型ですが、同じように対日関係で「日本になめられている」と見られることも致命的なのです。国民の不満が「反日」の名を借りて爆発することは、2012年の反日デモのなかに毛沢東の肖像画が多数見つかったことでもよく理解できます。

つまり、彼らが街に出て反日を叫び、それがいつしか本当の彼らの不満である格差などの問題へと発展してゆく悪夢を、現指導部の面々は対日外交の向こうに見ているというわけです。

多かれ少なかれ現指導部の面々はみな文化大革命の被害者です。そして、一夜にして政権がひっくり返る現実も、昨日までトップに君臨していたリーダーが大衆によって路上に引き摺り出されて打ち据えられるという現実も被害者の立場から身に染みて知っている人々でもあるのです。

かつての日本と中国が国交を正常化したときには政治がリーダーシップを発揮することで国民の不満を抑えつけました。しかし、いまそうした選択ができる環境はどちらの国にもありません。それどころか、むしろ政治が国民の声に引き摺られて〝ルーズルーズ〟の選択をしかねない状況です。それは中国という顔は、その多くが民意に支配され始めているからです。

指導部の誰もが戦争になったときのリスクや、それによってどれほど大きな代償を支払わなければならないかを知っていたとしても、目の前で政権から引き摺り下ろされるリスクに比べたら目先の問題を優先せざるを得ない状況がそこにはあるということです。

ここで冒頭で触れたように、互いが知らないところで互いが被害者意識を膨らませてゆくとなれば、戦争は不可避です。

中国の「苛立つ民」が世の中を一回ひっくり返してやろうとするその動機に付き合って日本が中国と戦うことを避けられなかったとき、日本はその戦争で何を得るつもりなのでしょうか。

2012年9月、中国全土で荒れ狂った反日デモー。パナソニックの工場も破壊したデモ隊に対して日本のメディアは、「かつての恩も忘れて」と非難しました。それはまだ中国が貧しくインフラも不十分ななか、松下幸之助氏が日中友好のため敢然と工場を出したことを指していわれたものでした。

しかしデモ隊のほとんどは無職でその日暮らしの人々です。パナソニックの歴史どころか、日本の正確な位置さえ知らない人々だったはずです。それが理解できる人々はデモが行われていたときには家でテレビを見ていたはずです。そしてデモが収まったときに日系のスーパーで買い物をしたはずです。その違いを理解せず、猫も杓子も一括りにして中国と向き合えば、当然のこと、中国のなかで最も厄介な人々と向き合わざるを得なくなる。それが日本にとって得なことかどうかをよく考えるべきときを迎えているのではないでしょうか。
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超要約(2.数学) 2

数学の理論化
 TGALの循環
  Think Locally:Think Locally:考えることから始める。
  Act Locally:Act Locally:近傍を決めれば動き出す。
  Think Globally:Think Globally:成立範囲を確認。
  Act Globally:Act Globally:成り立つ範囲に展開。
 対応する機能
  ポータル機能:ポータル機能:空間全体を見る力。
  コラボ機能:コラボ機能:情報共有されたグループ。
  ライブラリ機能:ライブラリ機能:バックボーンを共有。
  ネットワーク機能:ネットワーク機能:全体の系を成立。
 近傍系の発想
  近傍系:近傍系:同一空間で性格を規定できる。
  連鎖:連鎖:近傍の端からインバリアントで接続。
  関数:関数:基本空間と連続を定義し、多様な次元対応。
  位相空間:位相空間:近傍系を連鎖し、新しい空間を規定。
 グループ連鎖
  基本空間:基本空間で空間の位相と性格を決定。
  グループ設定:個人(点)と位相空間の間のグループ設定で安定化。
  ライブラリ集約:グループの成果をライブラリで集約し、社会化。
  組織の取り込み:特異点である組織を取り囲んで、吸収していく。
新しい数学
 生活規約
  自分の時間:自分の時間は自分だけに使い、理解を求めない。
  考える生活:考えるための道具はなるべく、超アナログ化する。
  多読情報処理:多読は思考訓練になり、発信のベースになる。
  無為の世界:存在しても無であり、無から自己中心でまとめる。
 具体的展開
  仕事のスタンス:仕事では、皆の思いを集めて、カタチにした。
  図書館は先行:図書館では、先行した図書館概念からシェア社会。
  グローカル社会:グローカル社会での支援と活性化の役割を提案。
  新しい民主主義:歴史では、TGALで新しい民主主義につなげる。
 空間をつくる
  アナロジー思考:アナロジー思考で、挙動不明な空間を解析。
  近傍系で疑似空間:近傍系の挙動から疑似空間を作り、動きを把握。
  空間のつくり方:インバリアントで割ることで、自由に空間を作成。
  新しい空間と数学:無限次元の意識で、新しい空間を提案する。
 数学を展開
  展開を実現する:行動ではなく、考える生活で生活で展開を実現。
  世界の実例解釈:近傍系の連鎖で実現した世界の実例を示していく。
  数学の楽しさ:考えることの意味から数学の楽しさを示す。
  未完の未唯宇宙:世界の事例なども含めて、未唯宇宙を折り込む。
サファイア革命
 ユークリッド制約
  ローカル規定:ローカルで空間を規定すれば、多様な空間が存在。
  行動を規制:組織は先に制約を決め、個人の行動を規制する。
  グローバル規定:位相を合わせたローカルで組織から脱却する。
  多様な空間:位相を基に、制約なく、グローバルとの接続する。
 特異点解消
  特異点は歪み:社会は特異点で溢れ、連続性が保証されない。
  意味のある空間:地域で、連続性を保証し、近傍系をつなぐ。
  カバーリング:特異点を除去することで民主主義を補完できる。
  多層な社会構造:特異点は別空間として、多層空間を構成する。
 力を持つ空間
  空間をつくる:空間を自分自身で作れる解放感。
  コミュニティ:異なる価値観のコミュニティを多層化。
  自己組織化:コミュニティの自己組織化で隙間を狙って拡大。
  組織を取り込む:力を持つ空間が既存組織を取り込む。
 新しい数学活用
  サファイア循環:ローカル起点のサファイア循環で空間を揺さぶる。
  周縁から変化:周縁の動きから、中核の未来を知る。
  挙動解析:座標系は行政、関数は企業で社会アナロジー。
  空間の拡大・進化:地域の社会モデルを国に拡大し、更なる進化。
内なる数学
 数学手法を駆使
  個人の近傍化:存在と無の世界から新しい関係をつくる。
  トポロジー思考:トポロジーは本質的・不変な部分を捉える。
  ローカルに戻る:グローバルの限界から新しいローカルに戻る。
  社会変革:同一価値観のグループは社会変革につながる。
 ジャンルに適用
  自分・生活編:店舗がメーカーと販売店と市民の循環の核になる。
  仕事編:新しい公共をソーシャルウェブで見える化を図る。
  社会編:自分自身のために時間を維持できる体制を構築。
  歴史編:自分のために真理を求め、旅人として、生き抜く。
 自律した社会
  自律した生活:自律した生活をベースに、個人の近傍化をめざす。
  行動を決める:個人の分化を進め、自分で自分の行動を決める。
  市民が主体:地域を自分たちが変わることで社会が変わる実感。
  自分たちでやる:国を超える発想をローカルから緩やかな変化。
 歴史を変える
  二極化:ローカルとグローバルの二極化を進める。
  国を超える:地域コミュニティがつながることで、国を超える。
  数学的世界観:数学的世界観を基に多様な近傍系を可能にする。
  次の世界に向う:生まれてきた理由は次の世界に向かうため。
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超要約(2.数学) 1

真理は数学に
 真理を求めて
  真理とは:真理とは不変であり、価値があり、超越している。
  数学とは:数学は根源を探り、空間認識を元に作り出す。
  数学に決めた:シンプルに真理があると、認識して、数学に決めた。
  哲学との関係:哲学は人間の存在と認識から真理にアプローチ。
 数学科
  数学への思い:数学は不変を扱うので、全体が見えてくる。
  数学で考える:数学は考える手段であることを理解し、活用。
  四方教授:四方教授から、数学は自分で創るものと教わった。
  数学者の世界:解析概論で高木貞二さんの思いに感激した。
 多様体を発見
  幾何学の独立:幾何学は物理学から独立し、数学は先にいく。
  近傍系を規定:ローカルでの近傍系をつなげれば、空間ができる。
  擬似空間を作る:擬似空間が出来れば、空間の性格がわかる。
  空間の接続:近傍系をつなぐ考え方は多様な展開を可能にした。
 社会は多様体
  リーマン予想:リーマン予想から無限次元の存在を確信。
  無限次元空間:数学者は存在と無の間の無限次元空間を旅する。
  不変というもの:インバリアントから社会を見ていく覚悟。
  多様体構造:多様体モデルから柔軟な社会モデルを作成。
多様体の考え
 多様体モデル
  図書館は先行:図書館は社会を先取りしている。シェアが基本。
  マーケティング:生活者から、マーケティングの変化が見えてくる。
  社会は集合:社会を集合と見ることで、数学での解が生まれる。
  歴史は時空間:歴史を時空間の広がりと見ると、簡単になる。
 ゼロから構築
  文系は小変更:文系の考え方では先行き・周りが見えない。
  理系は空間意識:理系は近傍系で考え、多様なローカルが表れる。
  不変で接続:空間は不変な部分を抽出して、再構成して規定。
  作る訓練:作り上げる訓練から、シンプルな思考が身につく。
 複雑性の考え方
  部分は全体より大:構成と目次との関係から、部分は全体より大と認識。
  複雑性とは何か:複雑性でマーケティングの関係が理解できた。
  変化は周縁から:地域の変化が中核を取り込んで、全体が変わる。
  スパイラル解消:複雑性は原因に言及し、スパイラルを解消する。
 販売店モデル
  空間配置:Think、Actとローカルとグローバルを空間配置。
  ローカル発想:販売店システムの基本は店舗からの発想とする。
  サファイア循環:販売店モデルからサファイア循環が生まれた。
  サファイア構成:サファイア構成として、4つの機能を抽出。
数学は先駆け
 測地法の世界
  算数は具体的:算数は具体的なものと一体になっていた。
  地面に書いた:アルキメデスは地面に図形を描いた。
  モノから離れる:モノから離れることで算数から数学へ。
  幾何学の始まり:三角形の合同・相似から幾何学が始まる。
 幾何学の限界
  幾何学原論:幾何学原論で厳密な定義で実世界の耐久性保証。
  方法序説:方法序説は一人の発想で創出する世界をイメージ。
  デカルト平面:デカルト平面は非現実的だが、局所では有効。
  次元の呪い:一様でないローカルはグローバルで定義できない。
 数学の独立
  次元の呪い解決:ローカル主体にして、次元の呪いから脱却。
  エルランゲン:エルランゲンプログラムでルールから数学を創出。
  ルールと空間:非ユークリッド幾何学はロジックから数学を創出。
  数学自身の数学:物理学に役に立つ数学から数学のための数学。
 多様体で見る
  ローカルは多様体:多様体はローカルから構成された自由な空間。
  ローカルを把握:ローカルはグループ単位で情報共有する世界。
  グローバル定義:多様体になることで、自由な空間配置が可能。
  全体の関係把握:部分と全体の関係を使えば、歴史予測も可能。
社会に適用
 数学者の姿勢
  思考で完結:数学者は、思考で完結させて、行動は不要。
  未来をつくる:ゼロから発想して、新しい空間で未来をつくる。
  全体から見る:全体の空間配置から、ローカルを見ていく。
  組織を超える:組織は強固に見えるが、多様性で弱点が拡大。
 仕事に適用
  部品構成の解析:電算部で部品構成を集合関係で意味を把握。
  実験結果で空間:研究開発部署で空間論で実験結果データを分類。
  販売店ネット:販売店システムでサファイアネットワーク展開。
  数学は使える:多様なユーザーの対応では数学思考は不可欠。
 近傍系を武器に
  近傍系で解析:容易にローカルでの空間配置ができ、挙動を解析。
  地域の近傍系:地域の近傍系として、コミュニティを設定する。
  地域の活性化:地域の数学者が地域に合った社会モデルを作成。
  人の動きを把握:近傍系のモデルを使えば、人の行動は読める。
 数学でまとめる
  生活規範を作成:全ての時間で考えるために生活規範を作成。
  環境社会の事例:分かってもらうために、環境社会の事例を提示。
  持続型社会:数学思考で、持続型社会イメージを作り出す。
  サファイア循環:新しい数学で、サファイア循環をアピール。
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豊田市図書館の追加の6冊

豊田市図書館の6冊
 913.6『親鸞 激動編 下』
 007.35『現場で実践!若手を育てる47のテクニック』ITマネジャーのための
 010.21『明日をひらく図書館』長野の実践と挑戦 まちづくりの中心になっている公共図書館と学校図書館の意欲的な取り組みや地域の読書運動などが人を支え、育てている。住民とともに歩み、地域と連携した長野県の生き生きとした活動の豊かな成果をレポートし、図書館の可能性を示す。
 365『原子爆弾とジョーカーなき世界』僕たちが直面したのは否応なく回復した日常に時折ノイズのように非日常が侵入していく奇妙な世界だ
 304『これからどうする』未来のつくり方
 203.6『世界の戦い歴史百科』歴史を変えた1001の戦い
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