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『わが闘争』はベストセラー

『ベストセラーの世界史』より 政治的バイブル

これらの聖典のほか、「読まなければならない本」の中にはさらに全体主義体制における「政治的バイブル」も加えておかなくてはならない。

とはいえこの観点からすると、二十世紀に出現した大規模な全体主義政権のすべてを同列に置いて扱うことができるわけではない。なるほどソビエト社会主義共和国連邦やファシズム政権下のイタリアにおいて、政権樹立者の著作は大量に発行されていただろう。たとえばソ連ができてから五十年のあいだにレーニンの本は三億五千万部、スターリンの著作は六億七千二百万部が発行されたといわれている。しかし、どれほど数字が莫大なものであるにせよ、これらの政権がそのリーダーの(多数の)著作に対して特別な聖性を付与しようとしていたようには見えないのである。いずれにせよ、ヒトラーのドイツや毛沢東の中国で見られるのと同じ水準まで神聖視されていたわけではないことは間違いない。なにしろドイツや中国では、よき市民であれば必ず指導者の著書を入手し、読まなければならないということになっていたのだから。

ドイツでは間違いなく、『わが闘争』を誹誇する者も支持する者も、この本を指して「バイブル」と呼ぶことがあった。ナチ党設立の経緯、その主張や目的、党が経てきた闘争などを物語るこの大著をヒトラーが執筆したのは一九二四年のことだが、そのとき彼は前年に企てた蜂起に失敗し、ランツベルク刑務所に収監されていた。主な出版社はどれもこの本の出版を断ってきたので、『わが闘争』は最終的にはフランツ・エーア出版から刊行されることとなる。ナチ党の党紙を発行していたこともあり、日頃から党とは懇意にしていた小さな出版社である。著者の知名度がまだたいしたものではなかったため、発行部数はかなり控えめに抑えられた結果、一万部だった。しかし売れ行きはどちらかというと好調で、一九二四年の終わりに初版が売り切れ、一九二五年の年末には増刷がかかっている。実をいうと、『わが闘争』はごく早い段階から重要な歴史的役割を果たしていたのである。というのも、この本のおかげで「国家社会主義ドイツ労働者党党首」というヒトラーの地位が固まり、その思想にもある種の一貫性が与えられたうえ、それらの要因に後押しされるかたちで選挙での飛躍が容易になったからだ。一九三〇年、経済危機のせいで何百万人ものドイツ国民が失業し、党がますます躍進してゆくと、『わが闘争』の販売部数は五万部を突破する。同じ年、出版社は廉価版を刊行するのだが、こちらも数か月で八万部がさばけてゆく。その後も選挙でナチ党の議席数が拡大してゆくたびに、ヒットは大きなものとなってゆく。ヒトラーが政権に就く直前の一九三三年初頭、『わが闘争』はすでに二十八万七千部が発行されていた。つまり当時。ナチスに反対する人々が「ヒトラーの活動の教理問答書」と呼んでいたものは、すでにベストセラーだったわけである。

ところが一九三三年一月以降、この本を取り巻く状況は一変する。販売部数も、それからもちろん本のステータスそのものも変化し、「ドイツ国民の生命となる書物」ということで、体制側の新聞雑誌に紹介されるようになるのである。とはいえ、この頃にはまだ、販売部数が加速度的に増えているとしても、それは好奇心のせいだとか、あるいは国民が、総統の考えていることを知りたい、これから何が起ころうとしているのかを知りたいと思っているせいであるとして説明することができた。アントワーヌ・ヴィトキーヌが述べているところで、一九三三年というこの年だけで百万部が売れたのだが、それは「国家がこの本の配布やプロパガンダの一大キャンペーンを行う前のことである以上、国民は自由意志で」買っていたのである。

配給システムが作り上げられるのは、その二年後、ゲーリング元帥がラジオで「『わが闘争』はわれわれのバイブルである」と宣言する一九三五年のことだ。一九三六年、内務省は、新たに結婚するカップルには洩れなく市役所から『わが闘争』を一部プレゼントしてはどうか、という提案を行った。おそらくこれは明確な義務とされていたわけではなかっただろう。実際、大都市の中には、ライプツィヒのように財政難を理由にこの計画への参加を断るところもあった。しかし強く推奨されていたことは間違いないし、それは当時の政治的背景からすると、実質的には命令にも等しいものだった。その結果、『わが闘争』は四百万冊が若い夫婦に配られたといわれている。すると今度は大企業、銀行、工場などが、政府の心象をよくしなければと気を遣って、市役所に追従してゆく。いちばん貢献度の高かった模範社員に『わが闘争』を配給したのである。

こうして配られた量はすさまじいものであり、そのためゲッベルスは『わが闘争』のことを「あらゆる時代を通じて最もヒットした本」と呼んでいる。また、この本は一九三九年にはアメリカの年間ベストセラーランキングのトップテンにさえ名前を連ねている。
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不安とは? 生きていくための力

『眠れぬ夜のための哲学』より

超訳 生きていくための力

 不安で夜眠れなくなることはないですか? 私はしょっちゅうです。そのうち仕事がなくなるんじゃないだろうかとか、近しい人を失うのではないだろうかとか、この世が終わってしまうんじゃないだろうかなどと考え出すと、もう不安で眠れません。

 これは決して、私の精神状態が不安定だからというわけではないと思います。というのも、程度の差はあれ、同じようなことをいっている人が周りにたくさんいるからです。逆にいうと、普通の人が皆抱くものであるのなら、特別な治療など施さずとも、この問題を解決することは可能だといえます。

 そもそも不安の正体とは何なのでしょうか? 不安は古来、哲学のテーマでした。古代ギリシャの哲学者たちも、不安について論じています。着目すべきなのは、それが人間の身体と密接不可分のものとしてとらえられていることです。つまり、不安はのどを締めつけられる苦しさを意味する語だったのです。たしかに不安だと息もできないくらい苦しくなりますよね。

 不安とはそうした身体を苦しめる現象なのです。そして現代では、それがうつや自殺の原因にさえなっています。不安とは単なる気持ちの問題ではなく、私たちの身体を蝕む病なのです。

※不安は「病気」?

 「死にやる病」という本を古いたデンマークの哲学者キルケゴール(一八一三~一八五五年)が、不安について詳細な分析を行っているのもうなずけます。彼のいう「死に至る病」とは絶望のことなのですが、不安は絶望につながる現象といえるからです。

 そんな病ともいえる不安をいかに克服していけばいいのか。当然のことながら、その原因となっている問題を解決すれば、不安も解消されます。でも、私のように近しい人を失ったり、この世が終わったりすることに不安を覚えている場合、原因を取り除くのは不可能でしょう。そこで、逆説的かもしれませんが、不安を肯定的にとらえるという方法を提案してみたいと思います。病気であるとしても、病気とうまく付き合う秘訣というのはあるものです。

 ドイツの哲学者ハイデガー(一八八九~一九七六年)は、まさに不安を肯定的にとらえています。彼は人間のことを「現存在」と呼びます。現存在は通常、理由もなくこの世に投げ出され、時代の空気の中で日常性に埋没している存在です。いわば「ただの人」として非本来的な生き方をしているといいます。

 ところが、あることをきっかけに、本来あるべき存在としてのあり方、すなわち「本来的自己」を呼び覚まし、自分に向き合うようになります。そのきっかけを与えてくれるものこそが不安だというのです。中でも究極の不安は死です。死は誰にでも訪れるうえに、決して避けることのできないものです。それゆえ人間は、死を意識してはじめて自らの生に向き合うことができるのです。

※不安があるから、生きていることを実感できる

 つまり、ハイデガーの思想から学ぶことができるのは、不安というものを、前向きに生きるためのきっかけとして利用するという発想です。不安があるから、不安を感じるからこそ、私たちは生きていることを実感することができるのです。そうでなかったら、のらりくらりと日常をただ漫然と過ごすだけです。平和ボケですね。

 生きている以上、不安と付き合っていかなければならないのだから、それを生きる力に変えてしまおうというのはなんと力強い発想でしょうか。お化けを怖がらない人に対して、お化けのほうが恐れをなして逃げていくという逸話がよくありますが、不安を生きる力にする人に対しては、不安も恐れをなして逃げていくかもしれません。だから不安な夜はぜひこう叫んでみてはいかがでしょう。「不安大好き、かかってこい! と。
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アメリカ的観光大国の誕生

『アメリカの国際観光経済』より 国際観光によるお金の移動-アメリカ的観光大国とは-

こうした特徴をもった観光大国アメリカは、いつ頃誕生したものだろうか。まして国際観光の取引で、黒字基調になり、外貨を稼ぐようになった時期はいつ頃であろうか。それを示したのが図である。輸出額と輸入額ならびに収支をそれぞれ示している。

実は、この図ではわからないが、アメリカの観光収支は一八二八年から確認でき、一八二八年から一九八八年までのおよそ一六○年間、赤字基調がほぼ一貫した原則であった。これと対照的に一九八九年以降二〇一〇年までは一貫して黒字トレンドを示している。この傾向はわずか二〇年の歴史しかないとはいえ、この黒字への転換こそが、観光大国アメリカの誕生時期といえないだろうか。その意味で一九八〇年代がアメリカの国際観光にとっての分岐点といえよう。

国際間の観光取引は、そもそも各国の所得水準や余暇時間や観光資源、さらには為替レートなどに大きく左右される。所得水準の高い先進国では、海外観光に対する需要が旺盛なのと対照的に、所得水準の低い途上国では、海外観光に対する需要は一般に小さい。海外観光をする余裕のある高い所得をえている国ほど、赤字基調になりやすい。魅力的な文化・歴史遺産にくわえ、太陽の光に恵まれたスペインやフランスやイタリアを例外として、現在のドイツ、イギリス、カナダそして日本などは、赤字基調に陥っている典型的な国といえよう。いずれも高い所得をえている国である。

データの存在する一八二八年から一九八〇年代末まで一貫してアメリカが赤字トレンドにあったということは、アメリカが比較的早い時期からヨーロッパ諸国と遜色のない所得水準に到達していたことと密接にかかわっていた。とりわけ南北戦争後には、成功しある程度の所得をえた人びとの、里帰りをはじめとするヨーロッパ諸国ならびに中南米やカナダヘの観光需要が旺盛だったことの証といえよう。反面、カナダを除くアメリカ大陸の国々の所得は全般に低く、アメリカ観光への機会が少なかった上に、ヨーロッパ諸国の人びとの観光は一般にヨーロッパ大陸にとどまり、アメリカヘの移動・観光は依然として少数にとどまっていた。観光収支が赤字であったのは、こうした事情が相互に絡みあって発生していたに違いない。

まして、第一次世界大戦後にアメリカがイギリスやオーストラリアを抜き、世界一の一人あたり高所得国になってからはなおさらである。この傾向は、第二次世界大戦後にはますます顕著となり、一人勝ちしたアメリカ人の国際観光への参加が、赤字基調を継続させることとなった。それが一九八〇年代末に観光収支がプラスになったのは、ヨーロッパをはじめ日本などの経済復興・躍進にともない、ドル安・マルク高・ポンド高・円高により彼らのアメリカヘの観光が一挙に加速するとともに、彼らのアメリカ観光中における消費・支出もまた大幅に拡大した結果であった。

勿論、その背後には世界中の人びとを引きつけ魅了するアメリカの雄大な自然資源とともに、観光産業の整備、展開があったことも忘れてはならない。

自由の女神やディズニーランドと並んで、アメリカ人ならば一生に一度は訪れたいといわれる超人気の観光名所グランドキャニオンをはじめとする雄大な大自然は、アメリカの魅力の一つをなしている。ディズニーランドはもとより、ディズニーワールド、ユニヴァーサル・スタジオを代表とするさまざまなテーマパークや、一九九二年にオープンしたショッピングパークの象徴ともいえるミネソタ州ミネアポリスの「モール・オブ・アメリカ」、一九八〇年代に誕生した商業施設の典型「ファクトリー・アウトレット」などの展開も寄与している。

ディズニーランドは、一九五五年カリフォルニア州のアナハイムで開園し、これのフロリダ版のディズニーワールドは、一九七一年フロリダ州オーランドの南西に位置するレイクブエナヴィスタで開園した。また、ユニヴァーサル映画を中心としたユニヴァーサル・スタジオ・ハリウッドは、一九六四年映画の街カリフォルニア州ハリウッドに誕生している。

さらに一九八○年代後半以降家族で訪れるクリーンで楽しい町に変身したラスヴェガスは、魅力的な観光地としてツーリズムと連動しており、外国人観光客を呼び込む上で効果的であった。

これにくわえニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、マイアミ、ホノルル、ボストンなどの都市の誘引力・磁力は、確実にパワーアップしていた。アメリカ文化の象徴ともいうべき映画、ジャズ、ミュージカル、クラシックコンサート、バレエ、さらにはアメリカンフットボール、野球、バスケットボール、アイスホッケーなどのプロスポーツの鑑賞・観戦は、多数のビジネス客と同様、世界中から観光客を吸収している。その反面、後述することであるが、アメリカ人の海外観光での意外ともいえる節約的・倹約的な出費は、観光収支の黒字基調に拍車をかける一因となっている。

なお、図をもう一度みていただきたいが、観光輸出額のピークは二〇〇〇年と二〇〇八年に記録している。二〇〇一年は同時多発テロ事件、二〇〇九年はリーマンショックの影響によりともに落ち込んでいる。黒字幅のピークは一九九六~九七年そして二〇〇八年と二〇ズ‥)年であろうか。
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視力0.1以下の世界

メガネとケータイを捨てる

 昨日と違う、今日を演出する。

 メガネをしないことにした。見るものは近くのモノしかない。ケータイは持たない。万歩計に時計が付いているから。メガネなしになってみると、いかに見るものが少ないのかを痛感します。

 あとは、音を消すためのものです。ICレコーダーにCDを入れましょう。気分的にはバッハの無伴奏チェロ曲です。

 三つ揃えば、話したくない、聞きたくない、そして見たくない。

 内なる世界に特化するということです。そこには、内なる数学、内なる歴史、内なる本・図書館があります。1メートル先は外なる世界になるということです。

視力0.1以下の世界

 今は、視力0.1以下の世界にいます。この狭い世界をもっと狭くします。それでもって、拡大させます。1.5畳のお茶室と同じ発想です。

 メガネをしてないと、認識できるモノは非常に少なくなります。相手を確かめている間に、時間が過ぎます。

 与えられた、この短い時間をどう使うのか。短いことを認識しないといけない。無駄にはできません。

 完全に1m範囲しか認識できません。それより先の世界はありません。関係ない世界です。風景でもありません。

メディアとの関係

 本・図書館に対するものはネットでしょう。情報空間です。これとメディアと人との関係はスッキリしない。

 人間のレベルは上がっていない。老人ホームでテレビを見て、時間を潰している世界と、電車の中でスマホを操作している女性は同じレベルです。本の方がはるかにバーチャルです。

コンパクトシティ

 コンパクトシティはEUでは中世都市をモデルにしているというところで納得している。

知の入口・出口

 図書館は知の入口であると同時に、出口である。入口はNYPLで具体化されているけど、出口は何でしょう。出口は変えることです。個人が変わることで、地域を変え、国を変えることです。

 共有の考え方にしても、本の考え方にしても、まずは、それを得ることから始める。その上で、その先を考えることです。と同時に行動に結びつけます。

 知恵を動かす世界の最後に、知の入口・出口としました。従来は入り口だけでした。

137億年の物語を話題に

 ケニアの大破砕帯、137億年の物語をEAST AFRICA(ケニアとエチオピア)のコーヒー豆の話題にしていた。これをIさんに証明しましょう。そうすれば、エチオピアはコーヒーの誕生、ケニアは人類の誕生で説明できる。そう考える、Iさんは本当に頭のいい人です。

知りたい欲求

 危機感から、知りたい欲求が生まれるのは、最低限です。本来は、生まれてきた理由というところから、知りたい欲求が生まれるのが理想です。

 定常的なこと、永遠回帰の中にいることが簡単です。心の安定がとれます。心だけで、生活も安定すると思われている。だけど、底辺が崩れています。それを知りたいという感情が危機感から生まれます。
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超要約(6. 本・図書館) 2

情報センター
 調べる
  集める:本を集めるだけでなく、デジタル環境につなぐ。
  整理する:言葉のロジックの積上げは図書館から始まった。
  検索する:図書館本来機能は検索して、情報を渡すこと。
  共有する:個人の資料ともつながり、調査結果も共有していく。
 学習する
  個人状況理解:個人状況を理解して、的確な学習を可能にする。
  学習支援:本を題材としたディスカッションで考えを持つ。
  行政支援:行政で放置されている分野を市民同士でカバー。
  市民の専門性:個人の分化を専門性まであげ、活かす仕組み。
 情報センター
  知の入口:NYPLの使命は知の入口を示すコミュニティ。
  コンシェルジュ:市民の興味で情報を提供するコンシェルジュ。
  本を書く環境:図書館で本が書き、発行できる環境をつくる。
  図書室ネット:環境セミナーより、一冊の本に意味がある。
 図書館という場
  アゴラ:アレクサンドリア図書館のアゴラから変革。
  サード・プレイス:スタバは椅子とラテと本とバリスタがいる空間。
  カウンセリング:本だけでなく、悩みもカウンセリングする専門家。
  図書館の本棚:環境問題にしても、賛否両論が並ぶ図書館の棚。
市民に寄り添う
 I love Library
  市民と図書館:市民と図書館に対する活動で活性化をアピール。
  行政の拠点:新しい行政の拠点として、図書館は多様な展開。
  外国の図書館:ダニーデンには市民を大切にする公共図書館。
  文化を支える:文化として、市民が活用して、地域活性化の核。
 私の読書環境
  本の処理:図書館から借りた本を戦略的に未唯空間に展開。
  大量情報処理:本という大量情報を知識に変換するプロセス検討。
  本と私の役割:多くの本が出ている意味と自分の存在との関係。
  本の未来予測:膨大な情報を対象にして、人間がどう受け入れるか。
 市民の役に立つ
  グループ学習:コミュニティでの生涯学習で社会の課題から行動。
  情報蓄積・活用:情報を集め、整理し、調べ、書くことを一元化。
  デジタル化対応:日本として、電子図書の情報活用技術に対応。
  図書館クラウド:図書館クラウドでコスト削減と連携・拡大。
 市民に広げる
  ライフログ融合:完成した情報だけでなく、思考過程の情報の活用。
  どこでも図書館:図書館本来の姿として、どこでも図書館の設置。
  ソーシャル接続:ライブラリとソーシャル接続、個人の分化を支援。
  ビジネス活用:情報の流れの早いビジネス分野での図書館活用。
地域と意識の場
 読書支援
  知りたい欲求:危機感からの知りたい欲求が個人の分化をおこす。
  本の魅力:本は考え抜かれたことがまとまって書かれている。
  意識アップ:大量の情報処理ができれば、先を見て、考えれる。
  本を書いて、発信:本を発信する環境は、クラウドを活用すれば可能。
 学習支援
  図書館グループ:ディスカッションできる図書館グループの設定。
  事例の展開
  市民ポータル:各図書館を超えた市民ポータルへの情報提供。
  情報センター活用:生涯学習の情報センターとしてライブラリ活用。
 地域活性化
  本の現場:本の現場からアイデアを意見収集し、皆で考える。
  町の学習の場:富良野の学習の場として、どこでも図書館の実験。
  図書館を共有:図書館を共有して、意識と知識のバックボーン。
  地域の活性化:図書館クラウドで低コストでの公共図書館の維持。
 図書館関係者
  ソーシャルウェブ:ソーシャルウェブを活用して、関係者の情報共有。
  個人の分化促進:地域コミュニティ支援で個人の分化を促進。
  情報センター:雑誌情報、映像情報、音声情報などの自由な展開。
  多様な情報提供:YouTube、Ustreamに散在した、情報も取り込む。
内なる図書館
 本がある意味
  多くの本がある:今を表現して、未来を志向し、世界を変えたい心。
  書いて残す:本当に読まなくて、考えることはできない。
  印刷物が変わる:タブレットで印刷物が変わり、新しい文化が起る。
  新しい世界へ:政治も経済も変わる時にライブラリの果たす役割。
 社会ライブラリ
  市民の関心:コミュニティでメンバーの関心事から意識の向上。
  社会での活動:NPOで市民が考える場面をまとめ、事例で展開。
  シェアの先駆け:図書館制度はシェア社会の先駆けとアピール。
  社会の方向:図書館戦争から、社会を変革する図書館革命へ。
 歴史ライブラリ
  過去の体系化:過去に何があり、どう選択し、その結果の体系化。
  未来を語る:次はどうなるか、を語り合いから、新しい歴史観。
  行動を決める:拡大するライブラリで、ソーシャル行動を決定。
  歴史は変わる:哲学・環境問題は本で歴史を変えてきた。
 情報で社会変革
  情報に溢れる:過去に何があり、どう選択し、その結果の体系化。
  情報を中継:次はどうなるか、を語り合いから、新しい歴史観。
  個人から発信:拡大するライブラリで、ソーシャル行動を決定。
  情報センター:哲学・環境問題は本で歴史を変えてきた。
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超要約(6. 本・図書館) 1

多読の世界
 本との対話
  本との関わり:豊田市中央図書館ができ、本との関わりが本格化。
  本の借り方:本を借り、履歴を保管し、テキスト化する生活。
  本は情報源:読んで知るために、興味のジャンルを情報源に。
  著者との対話:本を読むことは著者との対話であり、格闘技です。
 多読の効果
  年間借出冊数:年間借出冊数は1500冊で社会科学が1/4を占める。
  本を片付ける:テキストと感想で蓄積し、本を片付ける生活。
  多読の理由:多読が可能になり、生活からの発信につながった。
  言葉を得る:自分のあいまいな概念に言葉が与える。
 図書館観察
  様々な図書館:調査型・滞在型・貸出型図書館がある。
  図書館調査:ロヴァニエミ図書館は市民の生活そのもの。
  図書館は文化:図書館は読書環境を含め、文化のバロメーター。
  図書館を守る:無知という、図書館への攻撃から守る。
 図書館に入り込む
  図書館の内部:返本ボランティアで内部から観察を始めた。
  図書館を観察:市民感覚、設備、スタッフ対応が観察ポイント。
  協議会へ参加:予算半減の実態把握の為、協議会公募委員に参加。
  協議会で意見:協議会で、市民が主体で図書館を支援する可能性。
図書館を使う
 新刊書
  新鮮な情報:新刊書には、まとまった、新鮮な情報がある。
  年間二百万円:図書館から、年間二百万円の還付金を受けている。
  新刊書削減:市財政悪化で一律削減で新刊書半減。
  広範囲な興味:私の好奇心はめがない。ジャンル拡大で対応。
 本を読む
  図書館で読む:図書館はグループ活動の拠点にはなっていない。
  家で読む:家では、OCR化のライブラリ、ネットが可能。
  地下鉄で読む:地下鉄は、読書環境からスマホゲームの場。
  街で読む:スタバでの読書を拡大して、どこでも図書館。
 図書館ブランド
  図書館のプロ:図書館をブランドと意識することで、多様な思考。
  図書館で町起し:本を読む環境で、町を活性化するアイデア。
  図書館法の改正:市民のモノの図書館の経営は曲がり角に来ている。
  図書館を守る:図書館を市民で守り抜くために多様な使い方。
 図書館の役割
  米国の図書館:米国の図書館は知の入口のNYPL、調査型のLAPL。
  北欧の図書館:フィンランド図書館は生活と一体化し、生涯学習。
  観光拠点:図書館を観光拠点にすることで要求の幅が広がる。
  生涯学習センター:豊田市は駅前にあるので、学習センターの可能性。
本から広がる
 影響を受けた本
  哲学・数学:デカルト「方法序説」で一人で作る世界に憧れ。
  歴史:アタリの「21世紀の歴史」で超国家のシナリオ。
  社会:モランの「複雑性とは何か」で周縁から変革。
  小説:トルストイの「戦争と平和」でロシアの大地。
 本から得たもの
  一冊の本の価値:一冊の本で新しい分野が拡がり、意味をつなぐ。
  本の存在意味:本が存在する意味は、先の世界を示すため。
  本から発信:各ジャンルで、個人およびグループから発信。
  ブログで反映:コンテンツとして、本の要約をブログに反映。
 図書館の可能性
  生涯学習センター:図書館・交流館での生涯学習組織化と場所の提供。
  地域の活性化:図書館の活性化が地域の活性化につながる。
  電子図書館構想:OCRでテキスト化し、電子図書館イメージを想定。
  電子書籍の進化:デジタル図書でコミュニティの知識と意識を提供。
 地域の図書館
  地域の拠点:公共の概念を体現する、コミュニティを作り出す。
  地域の図書館:県立図書館は調査型で、市立は貸出型で市民支援。
  海外図書館状況:フィンランドでは日本の10倍の人が図書館活用。
  市民活動支援:地域の情報共有基盤とし、知識をローカルに運ぶ。
知恵が動かす
 本との出会い
  本との出会い:本との出会いを生かして、著者の主張と向かいあう。
  多様な意見:本には多様な意見が共存、問題意識を共有できる。
  DNA抜出:本のDNA抜出が可能になり、頭の処理能力がアップ。
  時空間を超える:本は時空間を超えて、ライブラリに蓄積される。
 知恵を作り出す
  見る、知る、考える:見る、知る、考えるの図書館ポータルを提供。
  読める環境:サードプレイスの滞在型図書館を街の中に。
  感動を発信:本を読めば、何かが得られる。感動をつなげる。
  ローカルの知恵:グローバル依存から脱却。知恵はローカルにある。
 図書館を育てる
  気づきから行動:気付きを溜めて、行動に移して、循環を開始。
  グループ育成:本だけでなく、組織を超えたグループを育成。
  膨大な情報:電子図書を生かして、膨大な情報から空間を創造。
  図書館を育てる:公共概念の原点に戻り、市民が図書館を守る。
 知の入口・出口
  私のミッション:私の役割は全体を見て、行動する人を探すこと。
  図書館パートナー:館長、市長などのパートナーに役割を求める。
  図書館を支える:図書館コミュニティを知の入口として、機能集約。
  図書館再編成:ゲームからコミュニティ化をコンテンツから支援。
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