goo

組織の分化

未唯へ

 71.7Kg。待望の71です。炭水化物抜きの成果でしょう。気を抜かずに、土日は歩きます。

GG=LLは歴史の最終形

 GG=LLは最終形です。これを2050年に世界に展開される。第10章の前半で表現します。

 その中に、個人の分化もあるけど、組織の分化、行政の分化もあります。どちらに分化するのはグローバルとローカルがあります。ローカルで分化した時は、グローバル側で押さえます。基本はEUでのThink Globally, Act Locallyです。これを階層化します。

仕事とか就職とか

 「女性が日本を救う」という、番組がありました。仕事か就職とかを活発化させて、所得を増やして、税金を納めること。女性管理職を30%までに引き上げて、一般女性のやる気を増すこと。それらが述べられていた。

 仕事をシェアするというオランダモデルを出していたが、仕事の中身が分からない。就職しかないのか。企業が前提となっています。それでもって、何を得るのかも分からない。

GG=LLのパターン

 GG=LLまでの5つのパターン、未分化状態、GとL、GGとL、GとLL、そしてGG=LL、それぞれが何を意味するのか、具体的なケースは何なのか。

 それと同時に、2050年は日本だけではない。世界がどういう状態になっているのか、すべてがGG=LLにはならない。ギリシャ辺りの方が有利かもしれない。日本が先頭を切っていればいい。

 個人がいろいろなグループに参画する。グループから見ると、個人が増えるということです。一人の個人が分化するということです。グループから見たときの個人の単位が基本になります。

 これと個人の近傍化との関係です。個人は自分のことだけでなく、周辺のことまで含めて見ていく。考えるのも周辺のことまで考えて、結論つけていく。それが新しい民主主義のベースです。第10章の後半は新しい民主主義にしましょう。

組織での分化とは

 これを組織に当てはめると、組織だけのことだけを考えるのではなく、社会全体をどうするかを考えていくことになります。組織は色々なところに属する。その属したところから、組織を分化させる。

 女性の活用の報告とか、NPOに参画するとかを逆に考えていく。NPOから考えると組織の分化した部分を活用する。

 そういうファンクション的な考え方。つまり、逆関数ですね。監視民主主義はこっちかというと逆の方に向かいます。今一、実態がつかめない。

 存在と無と一緒です。自分から見たときの世界が全てであり、世界から見た自分はないということです。それを自分というのは併せ持つということです。どちらから見ていくかで変わるが、共に正とする。

Hは本当に変わらないのか

 次期のポータルのような好条件で、Hが変わらないとなると、日本を変えることは無理ですよね。内なる世界としてだけ、存在させましょう。あなたたちは何のためにシステムを使っているのか。無駄なことです。では、何をしたらいいのか。

 そういう意味では市民の方が進んでいるかもしれません。ベースとなるゲーム化は実現しています。研究開発部署の時は、ベースができていたので、技術者のIT環境つくりは容易でした。Hもゲーム化からやっていくしかない。そのためにも経営者の意識です。

『137億年の物語』の大量のOCR

 137億年のまとめはできても、この先の数年の予測ができていない。連続でないのは確かです。今までの137億年の歴史の中からどのように法則を見つけるか。

 私の場合は個人です。個人の存在と無を法則にしています。だから、分化していくのです。未分化からグローバルとローカルができ、ローカルが活性化できないので、グローバルが巨大化した。

 ローカルは多様です。ローカルはグローバルの支援で活性化していく。ローカルとグローバルの循環が始まります。それらの均衡が崩れたときに、次が始まります。グローバルの制約の拡大で、主導権はローカルにわたる。

 グローバルのグローバルで、国が連合して、行政も連合します。同時に、ローカルは個人というベースの上にグループができてきます。そのグループは個人との間に、小さなグローバルとローカルになっていきます。つまり、ローカルに乗っかることになります。

 地域で、そのバランスが異なります。それが多様性を生み出します。その先に向かっていきます。その先の先はGG=LLの世界です。つまり、個人のことと全体がつながっていきます。これが歴史の究極です。

 これは、過去の歴史の中の分化と同じです。それは自然界で起こっていたことです。人間に対して、それは起こっていなかった。人間に対して、国に対して、行政に対して、分化が起こっています。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

地中海の誕生

『137億年の物語』より 冷凍庫になった地球

一方、他の大陸もゆっくりと、しかし無秩序に移動しつづけ、ぶつかりあって、環境に大きな影響をおよぼした。インドがアジアに衝突したのと同じころ、アフリカもユーラシア大陸に向かって北上していた。当時、アフリカとユーラシア大陸の間には「テチス海」が広がっていたが、アフリカの北上に伴って、海は狭くなり、海底が盛り上がって陸橋がいくつも形成された。アフリカのサルたちは、このような陸橋を伝ってアジアに渡り、そこで人類の祖先である類人猿に進化していったのだろう。また、アラスカとシベリアの間にも陸橋が形成され、北米で生まれたウマとラクダの祖先は、それを通ってアジアの草原地帯に渡り、ついには中東の砂漠地帯にまでいたった。

アジアに向かっていたアフリカは、はね返されて進路を変え、ヨーロッパに近づいていった。この過程で、フランスからスイス、イタリア、オーストリアにまたがるアルプス山脈が誕生した。この約2000万年前にはじまった玉突き衝突の最中に、アフリカが中東にめり込み、テチス海は地中海、黒海、カスピ海などに分割された(のちにスエズ運河によってふたたびインド洋側とつながることになる。

およそ600万年前までに、アフリカは、現在のスペイン南部にまで迫り、その途方もない力が地面を押し上げ、地中海を取り囲む山脈が誕生した。地中海は大西洋とのつながりを絶たれ、次第に干上がり、その後には、うす汚れた白い塩が何層にも重なって残された。今日、このような塩が1500メートル以上も堆積している場所もあり、研究者の中には、過去100万年以上の間に地中海は、干上がったり海に戻ったりを40回も繰り返したと考える人もいる。こうして自然の作用によって、海水から大量の塩が除去されていった。その原動力となったのは、巨人がバンバーカーで遊んでいるかのような大陸の動きだった。

およそ530万年前、地中海はまた干上がっていたが、スペインとモロッコの間(現在のジブラルタル海峡)を塞いでいた山脈が崩壊して大西洋の海水が流れ込んだ。これが最後の洪水となった。山脈の崩壊部分から地中海の底まで3000メートルはあっただろう。その落差は、ナイアガラの滝の50倍以上にもなる。1日あたり170立方キロメートルの海水が巨大な滝となって落ち続けるさまは、自然史の中でも並外れてドラマティックなできごとだった。そうして100年が過ぎ、地中海はふたたび海水に満たされた。

そのころ、地球は氷河期を迎えていた。その原因となったのは、地球の反対側で動いていた大陸である。それは後の南極大陸で、およそ4000万年前に南米大陸から分離すると、「南極」へと向かっていった。分離した跡には新たな海峡が生まれた。その海峡は、英国の探検家にして海賊でもあり、世界一周を果たしたフランシス・ドレーク卿(1540?年~1596年)にちなんでドレーク海峡とよばれている。

南極に大陸が移動してきたせいで、南極海の冷たい水はその大陸の周りを周回するようになり、それまでのように北上して太平洋やインド洋の温かい海水と混じらなくなった。そのため、南極の気温はますます低くなり、巨大な氷床が、がっては熱帯にあった南極大陸を覆った。現在、南極大陸の氷床は、厚さが2700メートルもあり、英国の50倍もの面積を覆っている。この広大な氷の荒野が生まれたために、海水の平均温度は10度も低下した。その氷が太陽の熱をはね返したため、気温はいっそう低くなった。南極に氷の冠をいただいた地球は、新たな氷河期に突入した。前回の氷河期から、少なくとも2億5000万年がたっていた。すべては大陸が勝手気ままに動きまわった結果である。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

オリーブはすばらしい植物

『137億年の物語』より ギリシア都市国家の繁栄

交易を経済の基盤にするようになった都市国家が競い合う中で、実験約で新しい、さまざまな生活様式が生まれた。

もし、あなたのキッチンにオリーブオイルがあるなら、フライパンに注ぐ前にちょっと考えてみよう。何千年にわたって、オリーブの実からしぼった油は、料理から照明まで、さまざまな用途で使われてきた。食べておいしく、保存が楽で、栄養価が高いオリーブは、古代社会の経済活動に欠かせないものであった。

オリーブの木は、ギリシア周辺の地中海沿岸に自生している。今日では、世界で最も広く栽培される果実のひとつになっているが、すでに2500年前ごろには、誕生したばかりの古代ギリシアの都市国家にとって、中央集権化を進める中国における絹のような存在になっていた。つまり非常に重要な財源だったのである。

紀元前650年ごろから、アテナイ、テバイ、スパルタ、コリントス、アルゴスをはじめとする数十の小さな独立した都市国家は、文明と自然に関わる興味深い実験をはじめる。進取の気風に富むこれらの社会は、オリーブの交易の上に成り立っていた。というのも、マケドニア山脈から地中海の東の島々までは、岩だらけの乾燥した土地が続き、オリーブの他に育つものはほとんどなかったからだ。

オリーブはすばらしい植物で、大きく生長するまでに25年もかかるが、いったん実をつけるようになると、後は放っておいても毎年結実する。痩せた土地でもそれは変わらない。オリーブ園は、鋤で耕したり、植え替えたり、雑草をとったりしなくていいのだ。米作りのように手間のかかる灌漑水路もまったくいらない。オリーブは、ローコスト・ハイリターンの作物の代表格なのだ。おまけに収穫も、熟したころを見計らって木をゆさぶれば、あとは重力まかせだ。

オリーブには、もうひとつ、とっておきの秘密がある。収穫後に1ヵ月ほど日に干せば、皮に付着している菌類の発酵作用で乳酸が作られ、それが何カ月にもわたって、オリーブの実を自然に保存してくれるのだ。冷蔵庫もクーラーボックスも必要とせず、市場に運び、船で外国に出荷しても、腐る心配はない。オリーブの強みは、いったん発酵させて少量の塩水に漬け込めば、賞味期限のことはすっかり忘れてしまっていい、というところにある。

古今の歴史家は皆、古代ギリシアは西洋文明のゆりかごだったというが、その地にこの奇跡の果実が生えていなければ、話は違ってぃただろう。

じきにギリシアの人々は、オリーブを生活に欠かせない品々と交換するようになった。紀元前5世紀のペルシア戦争のころには、すでに100以上の都市国家が地中海沿岸を網羅する交易路をはりめぐらせており、オリーブは、エジプトの穀物や、スペインやイタリアで採れた鉄や銅などの鉱石、船の建造に欠かせないレバノンの杉などと交換されていた。

ミノア文明とミケーネ文明が崩壊した後、新型の鉄製の武器を携えた遊牧民一方言の違いからドーリア人、イオニア人、アイオリス人、アカイア人に区別されるーが、ギリシアや小アジア(トルコ)の西岸に住みつぃだ。彼らは紀元前600年ごろには、オリーブを栽培し、豊かな暮らしをするようになっていた。

交易に頼る生活と、手間のかからない作物という組み合わせは、ギリシアの人々が新しい暮らし方を試すことができた理由を教えてくれる。まず、交易を経済の基盤とするポリス(都市国家)では、おのずと高度な市場システムが発達し、それが豊かな富をもたらした。ポリスに暮らす市民は、必要な物資を得るのに、穀物や米や奴隷と交換するのではなく、硬貨で買ったり、ローンを組んだりした。彼らはオリーブのおかげで、当時、世界の他の地域の人々の大半は持っていなかったもの一自由な時間-を、たくさん持つことができた。その自由な時間と、交易で得た富を使って、彼らはポリスの建設にいそしんだ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

宇宙は無数にある?

『137億年の物語』より ビッグバンと宇宙の誕生

ビッグバンの直後には、さらに不思議なことが起きはじめた。途方もないエネルギーが放出され、このエネルギーがまず重力に変わった。重力は目に見えないのりのようなもので、そのせいで宇宙に存在するあらゆるものは、互いとくっつこうとする。それに続いて宇宙のもとになる、おびただしい数の粒子が生み出された。いわば、ミクロサイズの「レゴ」である。今日この世界に存在する物質のすべては、ビッグバン直後に生じたこの無数の粒子からできている。

それからおよそ30万年がたち、宇宙の温度が低くなるにつれ、これらの粒子(最も一般的なのは、電子と陽子と中性子)は互いに結びつき、わたしたちが原子と呼ぶ小さな塊になった。その原子が互いの重力に引き寄せられ、超高温の巨大な雲を作った。このような雲から生まれたのが、最初の恒星、すなわちビッグバンの名残のエネルギーが詰まった、巨大な火の玉の集団である。それらの恒星がやはり互いの重力に引かれて集まり、らせん状から渦巻状まで、形も大きさもさまざまな集団、すなわち銀河になった。わたしたちの銀河である天の川銀河(銀河系)は、ビッグバンのおよそ1億年後、今から136億年前にその姿を現した。銀河系は、巨大な円盤のような形--目玉焼きをふたつ背中合わせにしたような形--をしていて、時速約100万キロメートルという目のくらみそうなスピードで旋回している。

2001年に打ち上げられたアメリカの宇宙探査機「ウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機(WMAP)」は、宇宙の起源に関する最新情報をもたらした。WMAPのおかげで科学者たちは、ビッグバンのこだまと、宇宙の全構成要素について、きわめて正確に測定できるようになった。ハッブルが天体望遠鏡で見たとおり、宇宙が今も膨張し続けていることも再確認された。それでもまだ多くの謎が残っている。

たとえば、宇宙が膨張するスピードが落ちているかどうかは、わかっていない。もしスローダウンしているのであれば、すべての恒星や銀河は、いずれ重力によって、巨大なゴムひもに引かれるように1ヵ所に引き戻されるだろう。そうなると、やがて宇宙は目に見えないほど小さな点に戻り、ふたたびその中のプレッシャーが高まって、もう一度、ビッグバンが起きるかもしれない。実際、科学者の中には、ビッグバンはこれまでに何百万回も起きていて、現在の宇宙はその最新の結果にすぎず、いずれまた粉砕され、新たなビッグバンが起きると考えている人もいる。

もうひとつの謎は、わたしたちの宇宙は、存在するただひとつの宇宙なのか、ということだ。近年、この宇宙は数多くのーおそらくは無数に近い一宇宙のひとつにすぎないとする説を支持する物理学者が増えている。次々にビッグバンが起きて、そのたびに宇宙が誕生しているというのである。そして、それぞれの宇宙は、固有の物理法則(重力の強さや、原子内の粒子にはたらく力など)を持つという。

このような「多宇宙(マルチバース)」論は、「この宇宙はなぜ、生命の出現を支え得る絶妙な物理法則を備えているのか」という問いの答えを提供してくれる。唯一の宇宙(ユニバース。ユニは「単一の」という意味)がたまたまそのような物理法則に恵まれる可能欧は限りなくゼロに近い。したがって、神による宇宙の創造を信じていない科学者にとっては、宇宙は唯一無二だと考えるより、異なる物理法則をもつ宇宙が他にも無数に存在すると考えたほうが理にかなっているのだ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )