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ククーシュカ

「ククーシュカ」を見に行きました。フィンエアーのサイトで紹介があったので、ずっと気にしていました。

元々、「百夜の国の図書館」である「ロバニエミ図書館」http://www2u.biglobe.ne.jp/~damika/map/t_rovaniemen_1.htmlの歴史の中で、ラップランド戦争でドイツ軍に街全体を完全に破壊されたという記述があり、ラップランド戦争には興味があります。

ラップランド戦争の裏にある、フィンランド・ロシア・ドイツの確執とその中でのシス(フィンランド人の大和魂)

●ククーシュカ ラップランドの妖精Kukushka

ラップランドの先住民族サーミ人のアンニは、夫を亡くし、一人でトナカイを飼いながら暮らしていた。ある日彼女は、瀕死のソビエト兵イワンと、事情あってドイツの軍服を着せられ、足枷をはめられたフィンランド兵ヴェイッコと出会い、2人を助けた。

つかの間の共同生活を始めた3人だが、ヴェイッコをドイツ兵と信じて疑わないイワンは隙あれば彼を殺そうとする。問題は、3人の話す言葉が、サーミ語、ロシア語、フィンランド語とバラバラで、お互いの話をまったく理解できないことだった。敵への憎悪と、戦いのむなしさを言い募る言葉がとび交う中、アンニは大らかな愛情で2人をつつもうとするが……。

ユーモラスな展開の内に静かに訴えられる平和への願い、美しくも厳しい風景がときに幻想の世界へ姿を変える詩情。

感じたのは、女性の強さと自然の強さです。男二人が争っている横を洗濯物を持って、歩いていく風景で、そのうしろに広がる自然。争うことが無意味になってしまう構図です。

言葉がつながらないことで男同士は争い。男女間では言葉は必要がない。全身で相手の話を聞き、相手の眼を見て自分の意見をきちんと伝える。

ククーシュカのサイトで、今年末の東京-ヘルシンキの往復切符が当たるクイズを見つけました。早速、応募しました。http://kukushka.jp/campaign.html
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