みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

ろばの子に乗る王

2013年08月10日 | マルコの福音書
マルコの福音書11章1-11節


 いやぁ、寝苦しい夜でした。
 外に出れば少しは涼しいかと朝歩きに出かけましたが、「ひんやり感」がありません。「きょうも暑いぞぉ」と、東に昇る太陽が覚悟を促しているようでした。

 きょうの箇所は、主イエスのエルサレム入城。
 改めて思うのは、イエスがろばの子に乗ってエルサレムにお入りになったということです。
 「ろばの子」とありますが、大人一人を乗せるぐらいまでには大きくなっているろばのことでしょう。「馬に乗る」というと、乗っている人を見上げる印象がありますが、「ろばの子に乗って」では回りと同じ目の高さか、「みことばの光」が書くように、「乗る者の目線は人々より低かった」かもしれません。

 すべての人から見上げられ、あがめられるはずのお方が、見下ろされているというのは、この後エルサレムで何か起こるのかをあらかじめ現しているようです。この時「ホサナ(主よ、私たちを救ってください)と歓呼した群衆の多くは、数日後「十字架につけろ」と叫ぶのです。救ってくれると彼らが描いた期待を、ろばの子に乗ったお方が「裏切った」と思ったからではなかったでしょうか。

 このお方を、「主よ、私の王として迎えます」とするのが、イエスを信じるということなのだ、ということに気づかされます。私の望む、期待する王としてではなくて…。

   


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