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2021年09月10日 | 歴代誌第二

歴代誌第二 32章20−33節

 「昨日まではまだ緑色だったのに…」見上げると木の葉が秋の装いをまとっています。秋がやって来ました。当地の秋は駆け足で通り抜けるように思います。

 ヒゼキヤ王は強大なアッシリアを退けることに成功しました。センナケリブの怒濤の勢いはしぼみ、帰国後彼は殺されてしまいます。一方のヒゼキヤは、あのアッシリアを破ったゆえに評価は高まり、23節によると「すべての国から尊敬の目で見られるように」なったのです。

 しかし、聖書はヒゼキヤの別の面を記します。彼はまるで、ジェットコースターに乗っているかのように、昇らされたり降らされたりということを経験するのです。彼は病に倒れて死の淵に立たされます。この出来事は、アッシリアのユダへの攻撃、エルサレム包囲以前のことと考えられています。

 病の中で祈るヒゼキヤに主はしるしをくださったとあります。列王記第二20章に書かれている、主が日時計の影を10度戻されたという出来事を指しているのでしょう。

 癒やされたヒゼキヤは、しかし心を高ぶらせ、主の怒りが下ったと25節にあります。それは、バビロンからの使節に見せなくても良いものまでを開示してしまったという罪を犯すのです。ここでもヒゼキヤは主に祈ります。ここでは罪を悔い改める祈りです。

 ここを読んで気づくのは、彼は二つの大きな人生の危機を、どちらも主に祈ることによって通り抜けることができたということです。病を得ることもあります。罪を犯して主のみこころを踏み外すこともあります。しかし、私たちにはヒゼキヤのように、祈りというラインが天との間に結ばれているのです。たくさんのラインが互いの間に結ばれている現代、最も確かなものは、神との間のホットラインです。


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