列王記第一 9章
「もしあなたが、あなたの父ダビデが歩んだように、全き心を正直さをもってわたしの前を歩み…」列王記第一 9章4節
郵便受けには、近況が綴られた美しい写真絵はがきが…。そこには、当たり前のようにしていたことが停ってしまって、少しは空が美しくなったのではないかとの一言も。私たちも歩きながら空を見上げて話し合っていることでしたので、「そうかもしれない」と共感をもって葉書を読みました。
神殿が完成し、感動的な奉献式を終えたあとで、神はソロモンに再び現れてくださいました。「かつてギブオンで…」とあるのは3章の出来事、王になったばかりのソロモンに、「あなたに何を与えようか。願え」と神が招かれた時のことです。
二度とも、ソロモンにとって大切な時、ある意味では危機の時だったと言えます。神はそのような時に現れ、語ってくださったです。
ここで神は、ご自分の名を置くと約束した宮(神殿)が廃虚になるときがあると言っておられます。それはどんな場合か、ソロモンや子どもたちが神に背を向け、神のことばを守らなかったときです。
4節のことばに目が留まります。ここで神は「あなたの父ダビデが歩んだように、全き心と正直さをもってわたしの前に歩み」と言っておられます。ダビデは姦淫し、人を欺き、殺すという罪を犯しました。神はそのような彼を「全き心と正直さをもって…」と見ておられるのです。ダビデの「全き心」とは何か、自分の罪を深く悔い改めたことを指しているのだと考えます。
これを成し遂げた、あれを守った…ということではなくて、いつも神の前に正直に歩むことなのだと…。