歴代誌第二 34章22−33節
8歳で王になったヨシヤは、16歳で主を求め、20歳でユダとエルサレム、さらにアッシリアに滅ぼされた北王国をもきよめました。8歳で即位した彼について歴代誌は「右にも左にもそれなかった」と書いているのですが、そのとおりに主を求め、行動に表すのです。
そして26歳の時、主の宮の修理をしている時に律法の書が見つかります。それを読み聞かされたヨシヤ王は神の前に深く罪を悔い改めます。
ヨシヤが女預言者フルダのところに行かせたのは、神が今、ユダをどのようにご覧になり、何をなそうとしておられるのかを知るためでした。神はフルダによって神のさばきが現実であることを語られます。それとともに、ヨシヤの真実な悔い改めゆえに今ある民が災いには会わないと、あわれみを明らかにされます。
それを聞いたヨシヤは神に従って歩むことを民の前で誓い、さらに民にもこの誓いに加わるようにと促すのです。しかし、ヨシヤの治世の13年に預言者としての働きを始めたエレミヤは、この時代の人々のことを次のように語っています。
「ユダの王、アモンの子ヨシヤの第十三年から今日まで、この二十三年間、私に主の言葉があり、私はあなたがたに絶えず、しきりに語りかけたのに、あなたがたは聞かなかった。」(エレミヤ25章3節)
エレミヤによって神がお語りになったことによるならば、ヨシヤといっしょに誓った民の誓いとはどのようなものだったかと、疑問が湧いてきます。もしかしたら、彼らの誓いは表向きのものだったのかもしれません。