サムエル記第二 16章
日曜日は、ミュンヘンにある日本語教会の皆さんと礼拝しました。中央駅の近く、旅行中の方も立ち寄ることのできる所で集まっておられました。礼拝後はビアガーデンで持ち寄りの食事会。飲み物はここで注文して、皆さんが持ち寄ったものを分け合っていただきました。ビアガーデンでの交わりなんて、ミュンヘンならでは…と思いました。久しぶりの納豆巻、美味しくいただきました。
この章には、さまざまな人のことばが見られます。
ダビデをたくさんの食べ物を用意して迎えたツィバ。息子アブサロムの謀反でエルサレムを追われていたダビデと一行にとっては何よりの励ましになったことでしょう。彼はダビデのことだけでなく、一緒に行動する人々への心遣いを忘れていません。しかし、ツィバのことばは下心から出ていました。
ダビデを呪ったのは、サウル家の一人のシムイ。彼のことばは傷口に塩を塗るようなものとしてダビデの心を深くえぐったことだろうと思います。けれどもダビデは、自分に辛く当たるシムイの行為さえも、主が「ダビデを呪え」と言われたからだと受け止めます。誰かからの非難をこのように謙遜に受け止めるのは難しく、すぐに反論し、いきり立ち、大声で自己弁護に終始します。ですから、このようなダビデのことばは、神との普段の豊かな交わりから出ているものだと思います。
フシャイはアブサロムに「王様万歳。王様万歳」と繰り返します。父ダビデ側につく人物だと思っていたフシャイからのことばを、アブサロムはいぶかりながらも大いに喜んだことでしょう。けれども、これがやがてアブサロムの命取りになるのです。
かつてダビデの知恵袋として重用されたアヒトフェルは、ダビデを辱めることをするようにとアブサロムに進言します。自分のことばの知恵に酔ったアヒトフェルは、ここで愚かな助言をするのです。神の聖さや義を恐れずに…。
自分のことばはどこから出るのだろうか…、問われます。