みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

待っているものを見据えて

2020年02月06日 | ピリピ人への手紙

ピリピ人への手紙 3章12−21節

 当地では林檎を安く買い求めることができます。10個以上入った林檎が日本円で200円弱で売られていたので買い求めました。帰宅して食べてみると、大当たり! 立派な形はしていませんが、甘みと酸味が程よく調和し、食感も好みでした。

 3章後半でパウロは、自分の証しを交えて、ピリピの人々に先に待ち構えているものをしっかり見据えて歩むようにと勧めています。ピリピの人々にとって、パウロは自分たち教会の生みの親のような存在であり、信仰者の模範のような存在でした。ここでも「私に倣う者になってください」とパウロはピリピの教会に勧めています。

 それでは、彼らはパウロの何を倣うのでしょう。神が上に召してくださるという賞をいただくために、目標を目指して走っている姿です。彼は現状に安住し、過去を回顧して満足してはいませんでした。11節には、「何とかして死者の中からの復活に達したいのです」と書いています。

 この勧めは、ピリピの教会が割礼を強いる偽りの教師たちによって後戻りする危険に瀕していたという事情を考慮したものです。後戻りしてはならない、うしろのものを忘れて、前のものに向かって身を伸ばしと書いています。

 きょうは「前のものに向かって身を伸ばし」ということばが心に留まりました。以前の翻訳では「ひたむきに前のものに向かって進み」とありました。今回の訳は動きが鮮明に伝わってきます。身を伸ばして何を求めようとしているのだろうかと、自分に問うのです。


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