サムエル記第一 15章17−35節
天候が一日の中でくるくると変わるこの数日、次の日曜日には野外礼拝を予定しているので、何とか安定してほしいと願っています。
「聖絶せよ」との命令に従わなかったサウル王。サムエルは彼に自分のしたことについて問いただすのですが、サウルはここにおよんでもなお自分の行った事の重大さに気づきません。
なぜ主の御声に聞き従うことなく、主の目に悪を行ったのかとサムエルが尋ねた際の答えは、「私は主の御声に聞き従い、主が……授けられた使命の道を進みました」です。さらに、アマレクの王アガグを連れて来たと自分の功績を強調するのですが、サムエルによって命じられたのは、そのようなことでは全くなかったのです。
さらに、自分こそが負うべき罪の責めを兵士たちに負わせています。22―23節でサムエルがサウルに語っていることは、彼だけにでなくすべての神の民が心すべき基本。特に「聞き従うことはいけにえにまさり、耳を傾けることは、雄羊の脂肪にまさる」ということばを心に留めました。
神のことばを聞き、従う、それは外に表れる体裁にはるかに勝るものです。要約サウルは「私は罪を犯しました」と告白しますが、ここでも彼は兵士たちのせいにします。さらに「見逃してください」「私と一緒に行ってください」とサムエルに懇願するのですが、見苦しい姿です。
でも、このようなことはサウルにかぎらずだれもが陥る罪の深い罠。描かれているサウルの姿は、他人事ではありません。本章の最後には、サムエルの苦しみが描かれています、「見ることはなかったが、サウルのことで悲しんでいた」という…。そして、主の深い悲しみも…。