マルコの福音書 3章13−19節
春を予感させるような晴天の月曜でした。
この箇所には、イエスが十二弟子を選ばれたことが記されています。すでに多くの人々がイエスに従っていた中から、イエスは十二人を選ばれたのです。
何かの目的のために人を選ぶのには、基準があります。昨年サッカーワールドカップがあり、日本がドイツやスペインを破って決勝リーグに進んだことは多くの人々を湧かせました。誰を代表選手として選ぶのかについては、いろいろな要素が考慮されたことでしょう。
十二弟子の選考基準は何か、13節に「ご自分が望む者たちを…」とあります。「望む」というのは好きとか嫌いとかということではないと思います。イエスはいわゆる「お気に入り」を選ばれたのではありません。しかし、具体的な基準は明らかにされていません。おそらく、その後にある、何のためにこの十二人なのかということと関係があるのでしょう。
十二人は使徒と呼ばれました。ここから、十二人がイエスによって遣わされて福音の宣べ伝えるという務めがあったことがわかります。そのために彼らは、まずイエスのそばに置かれました。「イエスのそば」とは、十二人ばかりでなくイエスを信じるすべての人が生きるため、イエスのために何かをする時の前にあるべきところです。
私たちは毎日、いろいろな人と出会います。またいろいろな人とともに生活をします。誰かといっしょに生きることは、良くも悪くも互いに影響を与え合います。
自分がキリストのそばに置かれている、という事実を忘れないようにという問いを、ここから受けました。