みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

引っ掛かりをおぼえること

2020年07月07日 | 列王記第二

列王記第二 10章18−36節

「へりくだって、あなたの神とともに歩むことではないか。」ミカ書6章8節

 サクランボのジャムがたくさんできました。二人では食べ切れません。さて、どうしましょう。

 10章後半は、アハブ家を絶滅させたたエフーによる次の行動から始まります。アハブの妻イゼベルが持ち込んだバアル崇拝の根絶です。この出来事を読むと、エフーは力任せで荒々しいだけでなく、知恵も持ち合わせていたのだということが分かります。

 それにしても、アハブ家を滅ぼし、バアルの崇拝者たちを皆殺しにするというのを読むと、エフーがすることは衝撃なことばかり。周囲に驚きや恐れをもたらすには十分です。裏を返せば、それだけ北王国イスラエルは危機的だったということなのです。

 30節には、主がエフーのしたことを認めて、四代目まで彼の子孫が王座に着くという約束をお与えになりました。「みことばの光」も触れていますが、一方で主は、エフーのイズレエルで流血ゆえにエフーの家を罰すると預言者ホセアによって語っておられます。⇒ホセア書1章4節

 エフーのことを読んでどこか心に引っ掛かりを覚えるのはなぜでしょうか。29節の「ただしエフーは」や31節の「しかしエフーは」とあります。彼は確かに神に用いられました。そして成し遂げたのです。しかし、神がその人を用いるからといって、その人が神の心にかなった者だとは限らないのだということを、エフーの姿から問われています。


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