霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

田園将にあれなんとす

2012-03-26 20:50:47 | 経営
我が家から車で五分の所に一作年に夫を亡くした叔母が一人暮らしをしている。
昔からの稲作農家だが、二人の息子はそれぞれ盛岡と仙台で暮らしているので、
田んぼの殆どは休耕田となっている。
しかも、叔父が健在だった頃から休耕していた土地は既に竹や萱が繁茂し「耕作
放棄地」に近く、文字通り「田園将にあれなんとす」状態となっている。



我々二人の稼働や年齢等を考慮するとこれ以上手を広げるのは困難との思い
もあったが、迷った末にその土地の一部を借りて復活させることにした。


(畦道や高い土手は雑木林に近い状態になっていた)

「第二の開拓」は我が家の休耕田や後山の借入れ地で経験済なので、「勘どころ」
は心得ているつもり。
まずは刈り払いや雑木の伐採をしてから、バックホーで竹の根等を掘り起こし畦道
は除去し更には排水路も掘ってからトラクターで耕耘という手順を踏む。

繁忙時期を迎えた現時点で新たな作業が加わるのは辛いものがあるが、「やるなら
早い方がいい」との決断だった。
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返信ハガキ

2012-03-25 20:59:02 | 仲間
今年はたまたま高校三年のクラス会に加えて一年生も開催することになった。
5~10年に一度ぐらい開催していた三年生のメンバーは現住所もほぼ把握しているので苦労は無いが、
一年生は住所どころかどんなメンバーだったかさえ記憶していない。

メンバーを苦労して特定したうえ同窓会名簿の住所に送ったが、10人ぐらいは「あて所に尋ね当たりま
せん」と返送されて来た。
それらについては卒業アルバムに掲載されている実家の住所に旧姓で再送したが、それでも戻って来た
ものがあった。

そんな苦労をして送ったハガキの返信がポツリポツリと戻って来ている。
返信ハガキにはコメント欄を設けてあるので色々とコメントを書いて来る人が多いが、中には「ノーコメント」
の人も居る。
「不参加」そして「ノーコメント」のハガキが届くと寂しい気持ちもするが、それぞれのキャラクターが現れて
いて興味深いものがある。

三年生のクラス会案内では返信ハガキを寄こさない常習メンバーが何人か居て、事前に予測できるので
「案内も不要ではないか」と思うこともあるが、「もしかして心境の変化があるやもしれず・・」と思って送る
ようにしている。
初挑戦となる一年生のクラスメイトの返信率は、果たしてどの程度のものになるのだろうか。
現時点では48名中 参加9、不参加6、住所不明4となっている。


(この冬初めて「白鳥の湖」に行って見た、土手の上がっているのも含めて約50羽が晴天の朝を迎えていた。
長年観察していると、この堤に集う白鳥が多くなるに連れて「北帰行」が近くなるようだ。)

「袖触れ合うも他生の縁」というが、多感な高校時代に一年間同じ教室で過ごした仲間達だが、残念がら女生徒
とは殆ど会話をしたことが無かった。
「女嫌い」のためではない。
「異性」を意識し過ぎて会話が出来なかったのだった。

その呪縛から徐々に解き放たれたのは三年生の後半ぐらいからだったように記憶している。
女性を見ると直ぐに話しかける「単なるスケベジジイ」に堕落してしまった今の姿からは想像もつかないぐらい
「純真」だった。(笑)
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遠い春

2012-03-24 21:37:08 | 天気
「遠い春」という表現は今年のためにあるのかもしれない。
ようやく田畑の雪が解け「乾くのを待つだけ」と思っていたら今朝は約15cmの積雪となっていた。

午後になって天気が回復し雪も大分解けたが、春耕の時期がまた「先延ばし」となったことだけは
間違いない。



休耕田を借りて畑として活用するに際し、「借料」の設定が単純ではない。
減反奨励金等の各種補助金や中山間地直接支払も含めて総合的に判断しないと、適切な「借料」
とはならないようだ。

大型機械を導入できるほどではない小規模農家が耕作地を増やすのは「手が回らなくなる」心配と
併せて「借料」の設定が悩ましい。

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彼岸から

2012-03-23 20:11:44 | 生活
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるが、農家が昼寝の時間を確保するのは「彼岸から彼岸まで」と
言われていて、我々もそれを実践している。

その理由は極めて明快で、日の短い冬の間は昼寝の時間を採ると午後の働く時間短くなり仕事が前に
進まないが、彼岸の季節になると日も長くなり外仕事は午後6時過ぎまで可能になるので、昼寝の時間
を確保しないと「スタミナが続かない」という事情がある。
そんな訳で今日から昼寝をスタートさせ、約1時間小気味のいい眠りの世界に入った。


(育苗作業は土の準備から。まずは土とクンタンをブレンドする覆土作りからスタートした。)

最近、夕方になると裏の「白鳥の湖」に帰宅する白鳥達の鳴き声が騒々しい。
春が近づくにつれて我が家の堤をネグラにする白鳥達が増えて来る。

今朝は、50羽ぐらいが列を為して餌場に飛び立つのを朝食中に眺めることができた。
今まではエグネが邪魔して見えなかったので、こんな風景を楽しめるようになったのも間伐の成果。

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モットーは「現場主義」

2012-03-22 21:38:27 | 経営
認定農業者の総会と併せて研修会が開催されるのが恒例となっている。
「元気が貰えるので道の駅十文字の小川社長を講師に招聘してみては」と永畠会長へ
提案したらそれが実現した。

十文字の道の駅は小川社長の類まれなる頭脳と行動力で「出前販売」も交えながら
売上げを伸ばしている。

例によってイタリア語で「オーソレミヨ」(我が太陽)を歌うことから講演会はスタートした。
この歌には十文字の道の駅を「地域や秋田県内を照らす太陽にする」との思いが込め
られているようだ。

「頭はあるが中身が無いので現場主義で前に進むだけ」と謙遜されるが、「産直はモノ
を売ったり食べたりして貰う場所ではなく、安らぎの場を提供する場所」と位置づけ先頭
に立って目的達成に邁進されている。

講演後の懇親会の席では酒も飲まず各テーブルを回る営業マンに徹していた。
ニッコリ笑った笑顔だけで人を惹きつける実力者にここまで徹底されると、ただただ
脱帽するしかない。

個人的にもっとお話しを伺いたいと思っていたが、何時の間にか姿が消えていた。



ジイチャン、バアチャンにはエグネの間伐で大量に発生した葉付きの杉の枝等を整理
して貰っている。
搬入したのはまだ一部だけなので、全部整理すれば一冬分以上の燃料が確保され
るに違いない。
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