先日、BS日本の歌で加藤登紀子がバックコーラスを従えて「百万本の
バラ」を歌っていた。
何度も聴いて来た歌にも関わらず、いつも以上に感動的だった。
しかし、歌詞には以前から疑問を感じていた。
女優の美しさに恋したのかもしれないが、舞台等で演ずる役と本人とは全く
別物で、逆に「綺麗なバラには棘がある」ことが多い。
また、百万本のバラを用意することなど物理的に不可能で、「白髪三千丈」
や「千里の馬」同様の誇張した表現かと思われる。
しかし、たとえそれが僅か千本のバラだったとしても「貧しい絵描き」に
それを用意する資力があるとは到底思えない。
そんな疑問だらけの歌がミリオンセラーとなったのは恋する女性への
「一途な気持ちの表現」に共感が得られたためかもしれない。