ナバナの日

「主婦感覚を有する生産者」をウリにしているオバサンは「今日は雛祭りなのでナバナが売れる日」と言って手書きのPOPを準備した。

「新鮮館おおまち」はPOPを掲示しずらい面があるが、使命感に燃えたオジサンはPOPを掲示しながら「今日はナバナの日ですよ」と呼びかけたら、数人のお客様が寄って来て30バックほど用意したナバナはたちまち数個が残るだけになってしまった。

オバサンの読みがズバリと当たり驚いたが、「ちらし寿司やお吸い物等にどうぞ」と書いてあるPOPを見たお客様から「ちらし寿司で食べる時はどのように調理するの?」と尋ねられ、料理の知識も経験も無いオジサンはたちまちフリーズしてしまった。



ナバナはホウレンソウのようなメジャーな野菜ではないが、「春の色」を象徴するような爽やかな黄緑色が特徴。
我が家ではオヒタシで食べることが多いが、オジサンは蕎麦やうどんに入れて食べるのが好み。

あまり生産効率の良い野菜ではないが、こんなにお客様に歓迎されるのなら「来年はもう少し作付け面積を増やそう」と思っている。