霜後桃源記  

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牛舎の解体 その二

2010-02-10 22:12:54 | 家畜
半世紀に及ぶ肉牛の飼育を止めたのは市場価格の低迷でジイチャンが嫌気をさしたことによるもの。
昔、一時的に仔牛一頭が百万円を超える価格で取り引きされたことがあり「夢よもう一度」と内心思っていたはず。
しかし、その実現が到底不可能と知り「老骨にムチ打つ」元気が急に失せてしまったようだ。

「あそこの家では牛を高く売ったとサ」と世間で噂話しになることが一番の関心事で、費用対効果を度外視した贅沢な牛飼いだったので、この撤退は我が家としては稼働面だけでなく経済面でも大分負担が軽くなったことは否めない事実。



昨日の続きで屋根の部分を全て撤去し連結している車庫との繋ぎ目も切断してから、ワイヤーをかけてバックホーで引き倒した。
この牛舎は昔母屋として使っていた建物を利活用したもので今では珍しい八角に切った建材を梁として使っていた。

倒された牛舎を感慨深く眺めているジイチャンの胸に去来するものは、まぼろしとなった「夢」かそれとも昔の母屋の「思い出」か。
コメント (2)
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