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安倍氏が暗殺されて、自民党議員はアベ忖度の必要がなくなった。アベ忖度とは日本の闇勢力に対する、暗黙の踏み絵のから始まる。保守政治家になるのであれば、この闇勢力に対してどういう姿勢で対するのかが、まず政治家になる最初の岐路に立つ踏み絵になっている。
半数以上の自民党の政治家が、統一教会に何故かかわってしまったかと言えば、踏み絵をどうするか安倍氏から問われたのだ。安倍氏から問われるという事はその背後に存在する、有象無象の大企業や電通やら既得権益集団に入れてもらうかどうかという事である。
想像するに安倍氏からの、あるいはアベ氏の秘書からの紹介状があって、統一教会側の人と会うことになるのであろう。それは選挙前から行われることなのだろう。選挙に出る以上それを嫌問えば、自民党の公認を得られないという事になる。あるいは他の系列の自民党の派閥に入るのだろう。
政治家になりたいという希望を持った人間は実は何党でも構わないのだろう。安倍氏の秘書だった小田原の議員は統一教会の準会員であったらしい。そもそも、小田原には自民党の議員が存在したから、その人は自民党以外から立候補して、当選した。
その人が自民党に鞍替えするには相当苦労があったと思う。いつの間にか自民党議員になった。安倍派である。その時に統一教会に入ったのだろう。入らなければ、自民党の公認は得られないと考えたに違いない。政治家になることが第一目標であり、後のこと等あまり考えていないように見える。
それは創価学会ともに多様な関係を持つという事にもなる。公明党が与党であるから、創価学会と連携することは当然のことなのだ。だから、安倍氏からの指示で統一教会側と接触するというのは、不自然でも何でもなかったはずだ。霊感商法に関して、危うい感触は持った人もいただろうが、政治家の多くはそれに近いやばい仕事にかかわりがある。
やばいお金が政治家の周辺にはいつも流れているから、統一教会の霊感商法に対しても、普通の人よりも鈍感になっているのだろう。ここを上手くつけ込んで政治家を広告塔に利用できたのが、統一教会である。〇〇先生も仲間だから安心ですよと霊感商法や寄付行為に利用していたのだ。
安倍晋三氏は奥行のない紙でできた見た目の看板のような人だから、利用されることが上手ではあったに違いない。だから、最長期政権になったのだ。しかし、社会の理念や目標は理解できない人に見えた。理解しようともしなかったはずだ。自分の木偶人形の役割を果たすことだけが、習い性の生き様だった人だ。
暗殺者山上はそのことを直感で見抜いたのだろう。だから、核心のアベを暗殺すれば、統一教会が崩壊すると考えたのだ。そして暗殺を実行した結果、その思惑どおりに、統一教会は解散への道を進んでいる。自殺するよりはその方がマシだという、長い道のりの末が暗殺であった。
1970年今から50年以上前に統一教会である「原理研究会」にひつように勧誘を受けた。何故か、眼を付けられたのだ。たぶん話すことを拒否しなかったからだと思う。大抵の人は原理研と言うだけで話も聞こうとしなかった。話しかけてきた人に対して、たとえ考えが違っても避けるべきではないと考えていたからだ。
そのことがあって統一教会について調べた。当時は韓国で新しくできたキリスト教系の組織と自称していた。私は曹洞宗の僧侶であり、他の宗教には入らないというのに、必要に勧誘を諦めなかった。今とは違ってネットで調べることはできなかったから、自分なり図書館などで調べた。原理研がどれほどひどい韓国の反日組織であるのかという事が分かった。
友人や後輩で入ってしまった人も何人かいる。原理研は危険な団体だから、入るのはやめろと説得したこともあるが、説得はまったく成功しなかった。むしろそういう人から、後の後になってまで、こちらが逆に入会を勧められるという事になった。
その後そういう人がどうなったかはわからない。ただとんでもない組織だという事だけは当時からよく理解していた。その後、集団結婚式をやるおかしな宗教団体という事になった。日本の極右勢力と結びついた勝共連合とかいう、屈折した形を偽装する韓国の反日組織という理解だった。その程度のことは誰でも知っていた。政治家を志す人がその程度のことを知らないで、近づくはずがない。
日本の極右闇勢力は、愛国主義を表明しながらも、実に思想のない得体のしれない組織なのだ。だから反社会的組織の一種のようにさえ受け止められる。それは国家主義を表明しながらも、アメリカの言いなりになる以外に成立しえない、依存した軍国主義だからだ。アメリカに依存しながら愛国主義を主張する矛盾に満ちたものだからだ。
ある意味国粋主義としては節操を失った愛国主義であるがゆえに、純粋さを失い、反日組織である統一教会とも平気で連携が出来たのだ。岸信介、児玉誉士夫、笹川良一などが鵺集団を形成することになる。その影響力は今に至るまで自民党の中枢を動かし続けてきた。
それは自民党憲法を作るという事を掲げながら、むしろ既得権を守ろうとする者たちのすべてが、その闇にかかわっているのだろう。そこに忖度しておかない限りどういう眼に会うかわからないから、大きな事業を行う前には、何かある前に挨拶を通す必要があるのだろう。
いわば既得権益メカ締め料が存在するのだ。オリンピック汚職ではその一端が現れてきている。これは安倍氏が生きていればなかったことになっていた。電通と自民党の選挙を通じた関係が深い。電通がいなければ自民党の選挙は出来ない。情報を把握する能力を依存している。
統一教会が自民党に選挙協力で食い込んだことと同じである。政党を支える下部団体が弱まり、選挙は専門組織に依頼することになる。しかし、選挙のお金はなかなか難しい。どうやって企業が利益を上げるかである。恩を売っておいて、どこかで回収をする。
回収場所はコロナの補助金もそうだった。ワクチン事業も同じく。オリンピック関連の様々な利権もある。統一教会よりも、深刻な利権の付与が存在する。電通もあるがパソナもそういう組織なのだろう。ホリエモンが選挙に出たのも同じことで、政治家利権に食い込もうとしたのだろう。
こうした岸から阿部へ受け継がれてきた政治の裏に、闇の利権集団が継続されてきた。そして、安倍長期政権の間に、その闇の利権関係の世界が膨れ上がった。本来であれば、第3の矢と言われた新規産業分野が既得権益集団に押しつぶされた。
新しい産業は政府に奨励されているように見えながら、巧みに既得権益集団に抑え込まれた。循環型エネルギーの開発が、既得電力会社の勢力の原発村に抑え込まれたのだ。新しいものが生まれない社会の原因は政治の岸から安倍に至る闇勢力が原因している。