10月30日の一番田んぼ田植えから五週目。品種は「台光」。6葉期の手植えの一本植え。順調な生育である。風が無ければやはり大苗は良い。9月田植えは初めての経験で、その生育の変化が実に興味深い。二期作は作りにくいとされているが、今のところ順調な生育で何とかなりそうだ。
先進国ではがんでの死亡者の比率が年々下がっているという。その一番の原因は医療の進歩と考えて良いのだろう。がん検診の徹底で早期発見も多くなっているのだろう。羅病率は大きくは違わないが、がん死亡数は減少する。がんの治療も急速に進んだ。そして、食べ物の添加物も、農薬の散布もそれなりに制限されてきている。
ところが途上国ではがんの死亡者が増えているそうだ。医療の遅れと環境汚染や化学物質の制限不足。そして日本ではまだまだガンでの死亡者が増加傾向なのだ。と言うデマが良く見られる。これは老齢者人口の増加分を間違って見ているからだ。年寄はそもそも病気なり死ぬのだ。
がんの罹患数と死亡数については、がん研究センターのホームページが分りやすい。一度見ておくとがんの現状と将来の予測が見えてくる。がんを考えるときには疫学的に考える必要がある。何しろ半分以上の人ががんにかかるのだ。地域差とか、傾向などが分かる。
例えば福島の原発事故でどんな結果になっているかなどである。影響は極めて小さかったのだ。だから放射能はさしたる害がないとは言えない。放射能は蓄積の問題である。一度持ち出せば、長年残る。そしていつか限界値を超えれば人間が暮らせない環境になり、その時には手に負えない。
現状の環境では、がんが疫学的に見て増えている場合の原因は食べ物である。食べ物に混ざる食品添加物が発がん性の高い化学物質の場合がある。例えば人工甘味料などだ。子供の頃砂糖不足で、サッカリンを使ったのだが、あれは発がん性が高く禁止になった。
今現在も食べ物に残留する農薬や化学物質の影響が無いとは言えない。自然の食べ物の中にも、発がん性はある。ともかく偏食は良くない。化学物質は禁止になる数以上に、新しく作られている。安全性に疑問はある。と言って気付かず食べていることは多々ある。食べ物中でも調味料類はかなり怪しいとみなければならないと考えている。
その他水の汚染。大気の汚染。土壌の汚染。魚から取り込むマイクロプラステックなども、がんの増加の一因になるとと考えられそうだ。がんの増加要因は深刻化している。しかし、まだ多くの物で限界値を超えていないだけだ。それらはいつか限度を超えると思われる。我々は未来世代にとんでもないことをしているのだ。
今の世界の環境は小康状態で、いつかは限界を超えてまたがん死亡多発時代は来る可能性が高い。医療の進歩以上に発がん性のある様々な要因が限界値を超える。マイクロプラステックの量が限界を超えたときが一番怖いだろうと考えている。放射能や化学物質どころではない。
ビニールで人類は滅びる。今のところプラステック類は燃やした方がましだ。燃やしてはならないというアピールが広がり、ビニールのマイクロプラステックかが進んだのだ。燃やした方がまだましだというのが私の考えだ。
以上のような要因があっても、がんでの死亡者は日本では徐々に減少している。化学物質の増加や、食生活の変化、喫煙者の増加、環境汚染が深刻化して、日本は急激にがん多発国家になった。そのピークの時代から思えば、徐々に減少しているのだ。農薬や化学物質の使用禁止がいくらか効果を上げたのだろう。
がんでの死者数が増えて居るのかどうかと言うことと、もう一つがんにかかる人、羅病率が増えているかは別の統計を見なければならない。年齢調整後の羅病率の数値では、大きくは変らないと言うことだ。がんの種類によって増えているものもあれば、減少しているものもある。
環境要因では改善されているものもあれば、悪化しているものもあり、羅病率では、がん全体を見れば変化がないが、大腸がんや悪性リンパ腫のように増えているものがある。がんには多くの人がどう避けようとしてもかかるわけだ。
日本人の寿命は長い。長くなるとがんで死亡する人は増える。寿命は長いが最近はトップクラスではあるが、トップではなく成っている。2023年の男の平均寿命は 81.05年、女の平均寿命は87.09年 でこのところ平均寿命は2年連続で下がっている。コロナが年寄には危険な病気で、老人国日本には影響が強く表れた結果。
日本ではがん死亡者が増加しているというのも、実は老人が増えてがんで結局は死ぬことが多いからである。そこを生命保険会社や、サプリ会社、健康食品会社が、そのことを大げさに都合良く宣伝に利用する。そのためにがんでの死亡者が増加しているというデマが蔓延した。
確かに死亡者は増加はしているのだから、ウソではないが年齢を勘案すれば、増えているわけではない。私ががんで死亡する確率は高まっているわけではない。今現在で言えば、がんよりもコロナやインフルエンザの方が怖い病気である。昨日ワクチンを打った。人混みでのマスクは必ずする。
日本ではこれまでに74,694例の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)死亡例が報告されている 。(2023年5月9日時点) 70歳以上が約9割を占めている。 一年前からデーターは出されなくなったため、現状はよく分からないので推定するしかないが、たぶん減少しては居ない。今日コロナワクチン7回目を受けに行く。
年寄は死に対する不安を抱えているから、ついついがんの危険が高まっているというようなデマには乗りやすい。それで変な健康食品を買ったり、がん保険に入る。おかしな宗教に入信したりしかねない。人間はいつか死ぬわけで、死因を考えればがんと言うことは必ずある。
いずれにしてもがんにかからない方が良い。男性の63%はがんにかかるのは現実である。しかもがんの主たる原因は歳をとることにある。これは避けられない、発がん性の要因である。それでもがんにかからないために出来ることはある。
食事が何より重要だと思っている。何でも食べること。しかも少量食べること。偏食、大食いがよくない。たばこは避け。お酒はたしなむ程度。適度な運動と、体重のコントロール。前向きな精神状態で、笑って暮らす。ダメなことは、受け入れてあきらめる。などなど、当たり前の事ばかりだ。