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生前はまったく知られることが無かった髙島野十郎 と言う変った画家も久留米の人だ。高島野十郎。東京大学農学部水産学科を首席で卒業するも、恩賜の時計を辞退し、絵画の道に没頭する生き方を選ぶ。終生世間から評価されること無く、ひたすらに創作活動を続けた。その堅牢な油彩画の技法は確かに卓越している。謎の久留米の画家。 この人の絵があると良いのだが。
不思議な世界を生み出す街である、久留米を一度は歩いてみたいと思っていた。サウナの話がそれてしまった。それたついでにもう一つある。久留米に行ったならば「ダルム」を食べてみたいと考えている。久留米では鶏だけではなく、豚や牛、馬など幅広い食材を串焼きで提供している店があるそうだ。
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2、泉質「7」温泉ではないが、工夫がある。
3、環境「7」国道沿い、白山インターが近い。
4、食事「7」当たり前で、満足する範囲。
5、湯船施設充実度「9」サウナはテレビあり。温度も90度で良い。タワーサウナは圧巻。そこそこ広く混んではいない。薬草サウナも、塩サウナも悪くない。水風呂も水温17度前後で、すっきりできる。
6、従業員の対応力「9」てきぱきしている。間違いがない。
7、コンセプト「8」多様な風呂は素晴らしい。特に低周波風呂は研究の余地あり。サウナマナーも悪くない。しゃべる人はいない。
8、価格満足度「9」650円は今時安値。
9、全体施設「8」かなり満足だが打たせ湯がない。
10、アクセス「7」そう便利な所ではない。車社会なら問題ないのだろうが、バスの本数が少ない。
総合点80点。過去第2番目一番も松任の海のほうにあるのだから、北陸スーパー銭湯恐るべし。日常使える環境に暮らしている人が羨ましくなる。
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成田ビューホテルは、温泉施設を併設している。泊まりたいタイプのホテルだ。今回、バニラエアで石垣に帰ることにした。8650円だった。今度4月26日に小田原に行くが、それはバニラエアーでなんと5000円以下である。成田便であるなら、成田ビューホテルに泊まってみたいという事があった。小田原から成田までの交通費を考えると、案外格安ではなくなる。そこを補うのが温泉ホテルではないかと。成田ビューホテルは平日だと、5700円で温泉付きと出ている。新幹線を使わないで成田に行き、温泉料金を割り引いて考えれば、1万円なら安いと言える。冬に成田発という言ことになると、飛行場まで雪で都内が交通混乱になった場合を考えてしまう。小田原から成田まで、かなり危ういことになる。遅れたって別段用事ではないから良いのだが、遅れそうでひやひやしたくないという方が大きい。この頃はあわただしく動くと、忘れ物、落とし物をする。この頃ではないか。中学の修学旅行では、山手線の網棚に荷物を忘れて、山本先生が何とか助けてくれたことを思い出した。
成田ビューホテルに入り、ちょっと独特の感覚に陥った。初めて泊まるホテルのはずなのに、どうも夢で一度来たような記憶のある場所である。じわじわと思い出したのだが、農文協の中国視察旅行で泊まったホテルだ。外から見たときは初めてのホテルに見えた。ロビーのあたりで何か記憶が、部屋に行くためにエレベーターの前の、変わったソファーが、何かおかしい。喫茶室のような場所に確かな記憶にあった。なんとなくほかにない様子の部屋で、あそこで中国に一緒に行く皆さんと話した。あの時は夜遅くホテルに着いて、早朝にバスで飛行場に向ったので、ホテルの外観は見なかった。あの時お風呂はまだなかったような気がする。温泉があるのに入らないわけがない。温泉は「美ゆ」という名前である。あとから温泉が掘ったのだろうか。時間がなく温泉にも入れなかったのか。
成田温泉 美湯 地下1200メートルからくみ上げている。強ナトリウム温泉。広さは普通にホテルの大浴場。サウナは詰めて、10人。掃除は良くされている。入口の従業員が一人。感じの良い対応である。タオルを部屋から持ってくるのを忘れたのだが、取りに帰ろうとしたら、そこにあるものを貸してくれた。朝は6時からなのだ。どこもホテルはそんなものだが、4時くらいからやってもらいたい。早く入りたくて10分前に行ったのだが入れてくれた。夜と、朝では、男と女風呂が交代である。夜の男風呂は高温サウナ。朝の風呂はミストサウナ。露天風呂はどちらにもある。外には一人用のツボ風呂もある。広い風呂があるのにわざわざ一人風呂というのもどうかと思うが、試しに初めて一人風呂に入ってみた。やはり広い方が気分が晴れる。泉質はかなりショッパイ。色はわずかに茶色系。それなりに効く温泉とみた。ゆっくり堪能させてもらった。
ホテルからバスで30分近く成田第2ターミナルまでかかった。この点は要注意である。地図を見ると近いからせいぜい10分と思っていた。ANNホテル経由で行く。ANNホテルでかなり手間取るためだ。バニラエアーは成田の第3ターミナルになる。バスが到着してから、第3にたどり着くのも少々苦労をした。バニラという案内掲示がない。バスの到着場所から見ると、だいぶ降りてゆく。そして外に出て、ぐんぐん外れまで歩いてゆき、バスに乗る。バスを降りてまた歩いて、昇って第3ターミナル到着。成田に鉄道で着いたとして、急いで20分ぐらい見なければだめだろう。そこにもあれこれ航空会社があり、一番奥がバニラの受付。これがまた要領が違う。入口で機内持ち込みの計測。7キロ以下のチェック。私は6.5キロと計ってある。次は、自動搭乗券打ち込み画面に並ぶ。これがだめだった。ほかにもダメな人がいたから、機械の不調なのではないか。長い列を並べという。時間がない時なら焦るだろう。焦るのは嫌だから、やはり、成田ビューホテルは正解だった。まだ先があり、搭乗手続きを終えてから待合所、それからさらに階段を下りて、バスに乗り5分かかり飛行機に到着。飛行機にはタラップで登る。
飛行機には空席がけっこうあるのにはびっくりした。バニラはシートが狭いということだったが、私には問題なし。ビジネスシートのようなクラス分けがないところが気分が良い。アテンダントの方が、バスの車掌さんのようなところも悪くない。車内販売でカップヌードルというものが売られていた。久しぶりに食べてみた。テレビの「まんぷく」を思い出しながら食べた。」小学生の時食べた、即席ラーメンと変わらない味がした。
日帰り温泉好きで入りたいだけ入っていると1時間半にもなる。日帰り風呂で何をしているかと言えば、自己流瞑想をしている。お風呂は体を洗うだけでなく、頭の中も洗いたい。1時間半雑踏の中で良くも瞑想など出来るものだ。という事だが、瞑想は雑踏だから良いと思っている。瞑想は一人でやらない方が良い。ひとりでその気になってやっていると偉そうなことになりがちだ。確かに練習段階では静寂な環境が必要なのだと思う。座禅をしたことで、静かな心の状態というものをそれなりに知っているつもりだ。無念無想ということが言われるが、座禅の時の頭の中はかなりの勢いで脳の活動があり、脳は全力活動している状態だと思う。ボーとしているのとは違う。その激流の頭の中に浮かび続ける想念にとらわれないという事が大切だ。思い浮かぶ無限に流れてくるあれやこれやを、止まらずそのまま押し流す感じだ。その為に座禅で足が痛いとか、身体が苦しいといやう事は役に立つ。苦の感覚が必要になる。そのことで頭の中を流すことで、思考する回路を働かさないことができる。
頭の思考回路を働かさないで、流れのままにすると何が起こるかと言えば、脳に溜まった莫大な情報を洗い流すことになる。パソコンを一定期間使っていると、重くなり立ち上がりに時間がかかるようになったりする。余計なものがこびりつき、肝心の動作を鈍らせる。人間の脳も同じで、生きていることで溜まってゆく様々な情報を消去することが必要になる。パソコンならごみ箱に入れて削除してしまえば見えなくなる。頭も時々洗い流す必要がある。痕跡までは消せないが、頭の中を洗うことは出来る。それが私には風呂だ。身体を洗うという事はめったにないが、頭の中は洗う。頭の中は洗い流した方が良い。その方法が、入浴瞑想法である。法とういうほど大げさなことではないが、頭の洗い方よりも、頭の中の洗い方の方が少し面倒だ。
水の中に浮遊している。水温は17度くらいがよい。冷たいと感じる必要がある。だいたい3分から5分を4回ぐらい繰り返す。200数えるのだが、その時の心持で、早かったり、遅くなったりする。身体を温めてから水に入る。水風呂に浮遊している。水中ヨガというのもあるらしいが、何も息を止める必要はない。どんな姿勢でもいいが、自分なりの形を決めなければならない。五郎丸ポーズのように、気持ちを集中させるには、それなりの手順があった方が良い。それぞれの形でかまわない。頭を出し静かに水に浮かび数を数えている。座り姿勢でも良い。この時は両足親指だけで座る。あるいはお尻だけついて脚は浮かす。呼吸は普通でかまわない。目はつぶっている。座禅のように半眼ではない。腹式呼吸とか、呼吸をゆっくりとか、そういう意識をするより、ただ当たり前に水に浮かんでいれば良い。水で身体は冷たい。しびれるように冷たい。この冷たさに意識を集中する。冷たさの感覚それだけになる。冷たさに集中すると、肉体が消え去ってゆく。冷たさという感性だけの存在になる。透明になって、存在のない身体に、冷たさという感性だけが通り抜けて行く。肉体のなくなった感性だけの中で、水によってすべてが通り抜け流れ去ってゆく。流れるままに流されることが良い。
初めからは難しいとすれば、最初は肉体を意識しない努力をする。頭に沸く想念は仕方がないので、一応そのまま気にせずに流しておき、呼吸の数だけを数えている。それでも頭に何かが浮かぶ、浮かぶことを遮るのでなく、浮かぶことを流してゆくようにする。ともかく肉体があることを消す。意識は冷たさを味わうようにする。ああ冷たくてありがたいと思う。感謝する。必ず肉体が消えると思い込む。思い込んでいればいつの間にか肉体があったと感じていたあたりが、ただ冷たい感覚の広がりだけになる。冷たいとか、熱いとかが、辛いだけではない心持になる。最初は辛い冷たさも、身体が慣れると心地よくなる。瞑想は一人より、雑踏が良い。一人でやっていると危ういものになる。この瞑想は単純に頭の洗浄方法であり、頭の更新である。滝行と似たようなものかもしれない。目的は特にない。何かになる訳でもない。身体をお湯で流すことで、身体の不浄が流されるように、頭の中を洗うという事で頭の洗浄を行う。ただ、くれぐれも他の人の迷惑にならない様に行う必要がある。
富士急ハイランドの隣にふじやま温泉がある。河口湖の南側にある。フジハイランドホテルに泊まると、ふじやま温泉には入ることができる。田んぼが終わったので、骨休めで温泉に入りたくなって出かけてみた。この温泉は温泉としては日本最大の木造家屋ということだ。その柱には度肝を抜かれた。欅の大木が温泉の中央にどっしりと据えられている。欅好きとしてはたまらない温泉だ。木組みを眺めているだけで癒される。木組みは高さ12メートルにも及ぶ。柱の太さは2尺角だ。1尺柱でも十分の大黒柱だから、いかにも太い。お風呂の空間だけで100坪はある。木組みが100坪の空間を何層にもなりながら、積み上げられている。それが12メートルの高さになるのだ。木造建築というものは実によいものだ。職人の技が込められている。金物は使わず、木組みだけで大屋根を支えているのだ。木組みを眺めているだけでも、このお風呂に入る価値がある。柱は檜も使われている。梁は黒松とある。
ここの温泉は泉質が良い。なかなか温まる。一晩中体が心から温まっていた。加えて入浴後にすべすべ感がある。手が朝でもつるつるしていた。お湯に入っているときには少し引っ張る抵抗感がある。よくある美肌の湯とは違う。無臭である。湯舟は全部で5つ。度炭酸泉の上に人工的な炭酸が加えられている。一番人が集まっていた。薬草湯も本格的。日替わりで本物の薬草が袋で入れられている。ここはぬる湯である。38度程度だと思うが、温度計は40度を指していた。お風呂の温度計は正確でないと思った方が良い。露天風呂もなかなか広いが、残念ながら景色が見える訳ではない。お風呂を囲む紅葉した木々から落ちてくる色づいた葉が、お風呂に浮かんでなかなかいい。ジェットバスや寝湯もあった。サウナと水風呂もある。サフナは熱源が座る席の後ろ側にあり、背中やお尻から温められる感じが良かった。86~90度を上下している。乾燥がきつ過ぎるようだ。水桶でも配置したらどうだろうか。水風呂は19度台まで冷えていて悪くない。
従業員の対応はよかった。皆さん和やかな空気で初めてでも安心できる。館内全体がよく掃除がされている。ロッカールームもよく拭かれている。濡れているところがあって気持ちが悪いというようなことはなかった。従業員は一時間に1回は見回りをしていた。岩盤浴というのもあるようだが、別料金である。そもそも岩盤浴というものの意味が分からないので入る気にはならない。外国人が3人に1人はいた。アジア系の人たちが富士山観光と温泉を楽しんでいる。ホテルにもたくさんいたので、富士急ハイランドでジェットコースターに乗るのかもしれない。と言っても日本人と何も変わらないので気づくのは言葉を聞いた時だけだ。お風呂で入っていた時も、突然中国語で話し出したので初めて中国人だと気が付いた。世界中生活が似て来たので、様子も似てきた。
山梨は良い日帰り温泉の多いい地域だ。甲府盆地にもいくつか良いお風呂がある。絵を描きにゆくと一休みに温泉に入ることが出来るのはなかなか良い。昼間は案外絵を描くのには向かないものだ。朝日が昇り10時ごろまでが描きやすい。そして、今の時期なら、夕方3時ごろから暗くなるまでがまた良い。光が傾斜して風景が見やすくなる。ところが河口湖方向からの富士山は光が悪い。朝の1時間くらいしか描けなかった。
温泉よりサウナが好きだ。サウナに入るようになってから、身体の循環が良くなった。肩こりもなくなった。一日狭い車の中で座り込んで絵を描いている。肩こりしないはずがない。ところがサウナに行くと肩こりは完全に治る。体が温まり滞っているものが汗と一緒に出る感じがする。昔は吐き気がするほどの片凝り症だった。夜中余りの肩こりで方の激痛で目が覚めることもあった。足も冷えた。氷のように冷たくなることがあった。そもそも子供の頃から汗をかくという事がなかった。特異な体質だと感じてきた。サウナで汗をかくという事がどういうことか初めて知った。汗のにおいとか、体臭とかいうものを初めて知った。ときどきサウナに行かなければ体の維持が出来なくなっている。果たして、サウナが身体によいものか、悪いものか長い眼ではわからないが、今の今はサウナに行くことで救われている。一日通しての田植えのような農作業をした後でも、サウナに行くと筋肉痛が消える。
サウナの入り方は、良くは分からないのだが、勝手な入り方考えた。10分前後を5回入る。体重で言えば、1キロから1,5キロ減るくらいだ。先日、1回出る度に体重を計ってみた。最初大汗をかいて、だんだん汗の出が悪くなるように思ったからだ。人によって汗の出る量は違うようだ。中には3キロは体重が減るという人も居る。500グラムしか減らないという人も居る。サウナ好きだと言っても、1回しか入らないという人も居る。中にはお医者さんから止められているの、10回もはいるという人も居る。一般に職人仕事や肉体労働の人がサウナに来る人には多いいようだ。ボディービルダーのような人も良くいる。私のような貧相な体の人はめったにいない。すごい巨漢の相撲取りのような人も結構いる。たぶん痩せに来ているのだろうが、サウナで痩せるというようなことは一時的なことに過ぎない。体重の減少は1回ごとに、300グラムの減少を正確に5回刻んでいた。
1回10分前後入る。8分から12分という事になる。サウナの中では3分ごとに、慣らし、味わい、本番、治癒と頭の中で分けている。体調で治癒まではいらないこともある。サウナから出たら、28度前後のぬるいお風呂に入る。これは5分程度。ぬるま湯で身体を普通の状態に戻す。半身浴の時もある。その後水風呂に入る。これは3分。水温は17度が良い。もちろん希望通りには行かないがそのくらいが良いようだ。3分入ると全身を血液が一回りし、冷めたような気がするが、医学的には1分となっているようだ。3回転しないと回った気がしないという事になるのか、そんな早い気はしない。身体が冷める為には、血液だけの問題ではないのだろう。そしてまたサウナに入る。サウナの温度は90度。これを5回繰り返す。だから入浴時間は1時間30分と長風呂になる。汗をかくと塩分が出るという事がある。血圧は下がる。また足がつるようになる。
脱水症状には気お付けなければならない。なんとなくサウナに行って、壊れかかった身体の循環状態を回復させているような気がしている。身体を長く使うためには、無理に元気を出しているような、感じもあり、不健康なものかもしれない。サウナに行くようになって、10年ぐらいのことであるが、なんとなく行くことに抵抗感もある。この気分はよく分からないのだが、サウナに行くと言いながらつい言い訳じみた態度になっている。無駄な時間を使っているような感じがするのだろう。だから、身体によいとか。病気になるよりはましだ。疲れが取れる。よく眠れる。血圧が下がる。眼が良く見えるようになる。私の場合はボーと出来る。何も考えていない時間が1時間30分ある。何も考えないというより、何も考えられない時間。これはこれでいい。
石川県白山市の松任海浜公園温泉。久しぶりに日帰り温泉採点法で点をつけてみる。
1、清潔度「8」 お風呂の大きさがすごい。過去最大のお風呂面積である。湯船から溢れ出る湯量も、なかなかの物である。それなりの時間が経過しているようなので、温泉垢がついたところもあるが、それは風情ともいえる範囲。
2、泉質「7」温まるお湯だ。水は薄茶色感がある。どの湯船も温泉で、日帰り湯としてはぜいたくなもの。塩素臭はそれほど気にならなかった。
3、環境「9」うみべの公園の中にある。温泉だけの利用はもったいない。今ならカニでしょう。高速道路からも入れる。物産館が充実している。海の夕日が美しいそうだ。私が行ったときは雨降りだった。
4、食事「8」値段が安い。食べなかったので味はわからないが、メニューも豊富で満足できるもの。そばの道の駅のほうには観光客が押し寄せていたので、たぶんカニだろう。
5、湯船施設充実度「8」サウナはテレビあり。温度も90度で良い。それほど広くないが混んではいない。水風呂も水温17度前後で、すっきりできる。畳敷きの広い休憩室は清潔でのんびりできそう。
6、従業員の対応力「9」若い人が受け付けに3人もの人がいて、対応が素晴らしい。親切この上ない。10点でもいいかもしれない。
7、コンセプト「8」観光日帰り温泉。にしては観光客は少ない雰囲気。サウナマナーも悪くない。しゃべる人はいない。道の駅隣接の温泉のレベルを超えた充実。日帰り温泉観光も存在するという点で、施設に地元の施設紹介の写真パネルとか、楽しめるものを加えたらどうだろう。加賀の千代女コーナーで俳句を作り残して帰るとか。
8、価格満足度「10」460円は最安値。タオルは100円で記念にもある。バスタオルは100円で貸してくれる。市民には無料券が配られるようだ。そばにホテルがあるからそこに泊まって、この風呂に入るというのも悪くない。金沢観光の人などそういう手を考えたほうがいい。道の駅から高速バスがある。高速バスで小松空港にも行ける。
9、全体施設「7」ジェットバスもあるのだが、パワー不足。炭酸泉、打たせ湯とか、歩き湯とか、仮眠場所など、もうひと工夫がほしい。
10、アクセス「7」そう便利な所ではない。車社会なら問題ないのだろうが、バスの本数が少ない。夜に松任まで帰れるバスがほしい。確か6時台で終わりだ。
総合点81点。最高位。日常使える環境に暮らしている人が羨ましくなる。前回金沢から小松空港までのバスの中から、この温泉を見かけたことがあり、今度来たらぜひ寄ろうと考えていた。松任からコミュニティーバスがある。ただ本数が少なく実際には使えなかった。行くときは堀田さんにお願いして載せていってもらった。帰りはタクシーで確か1640円だった。お風呂自体は何しろ、460円と格安である。日帰り温泉としては80点越えの最高位にある。
鴨宮のダイドウスポーツクラブという施設にも、お風呂とサウナがある。このお風呂の体験コースに出かけてみた。有難いことに1回は無料である。TOUHOシネマの隣にある。いわゆる郊外型ショッピングモールの中にある施設であるので、駐車場には困らない。今は中心が西武デパートになった。西友もある。昨年の夏の、沖縄フェスティバルは楽しかった。ドックランや犬の訓練もする、ペットショップもある。訓練に雷田とドンちゃんを連れて行ったら、この犬は怖ろしいと言って訓練できないと言われてしまった。ピットブルはすべて凶暴という先入観にとらわれていた。スポーツジムがあることは知っていたが、スポーツジムには関心はないが、そこにお風呂とサウナがあり、通っているという人から聞いた。1か月1万円である。
かなり混んでいた。スポーツジムの方は子供連れてきた親御さんで、ごった返していた。お風呂の方も、お風呂だけ来る人と、スポーツジムを終わってからの人で、かなり満員状態だった。サウナは9人以上はいるのは難しい。水風呂は無理をして3人。お風呂は2つあるが、併せて15人くらいがいいところだろう。いわゆる銭湯より狭い。この場所に20人くらいの人が常にいるのだから、相当に混んでいる感じになる。大多数の人は知り合いで、それなりにマナーよくやっている。特にサウナを使った後自分の汗をタオルでふく習慣があり、これは誰もが必ずやっていた。掃除のおばあさんにそのことを聞くと、そんなマナーは知らない。びしょびしょの床を拭くのは私の仕事だと言われていた。つまり自然発生的に良いマナーが定着したようだ。狭いところに常に7,8人が居れば5分ごとに1升瓶をぶちまけるぐらいの汗になる。乾く暇がない。座る場所に布はなく、スポンジの板を持ってはいる。サウナの温度は90度。水風呂は20度。夏になるとさらにぬるくなると言っていた人がいた。
ナノレベルの泡ぶろと普通のお風呂にはジェットバスがある。風呂名主らしき人はいるが、他の人は大体黙って入っているのだが、あまり雰囲気は良くない。混み過ぎでストレスが生じている。混んでいること自体はまだいいのだが、全体のスペースが狭い。天井が低いのもよくない。金沢で入ったビジネスホテルのお風呂はもっと広かった。狭いところが混みあっているので、リラックスができないお風呂だ。リラックスできないと、サウナが90度の高温でも汗がかけないものだという事がわかった。掃除は今一つである。不衛生というほどではないが、タイルなど薄汚れたところがある。途中で気付いたのだが、窓が一切ない。これが閉鎖的な空気を作っているのだろう。地下室で運動したり、風呂に入っているようだと、何か刑務所の入浴時間のようになる。だからつい私語厳禁になるのだろうか。こういう沈黙は疲れるばかりである。せめてテレビでもあれば息が抜けるのかもしれない。
そもそも、スポーツジムのお風呂を、日帰り温泉として利用しようという考えがおかしかった。反省である。神奈川県では、健康推進を地域おこしにしようという考えのようだが、日帰り温泉施設などは、健康ランドというくらいである。特にスポーツジムならば尚更である。健康測定室を設ける補助をするくらい考えるべきだろう。身体の測定室を設けて、県民の健康増進をする。カード登録してコンピュータ―で記録してゆけば、病気は確実に減る。公立病院と記録を連動しておけば、病気の早期発見が可能になる。身体の自己管理が進むはずである。結局のところ医療費削減になる。そんなことを考えるのは、測定マニアだからだろうか。まずは、県内の温泉施設すべてに、県の体重計の設置位から始めたらどうだろうか。
根府川にあるヒルトンホテルの中に初めて入った。隣り合わせに知り合いの自然農法のみかん農家の方が住んでいるので、そばまでは良く行った。ヒルトンホテルは立派な建物だった。これがみかんの輸入自由化によってできたのかと思うと、腹立たしい感慨が湧いた。いきさつは記憶しておくべきものだ。みかんの圃場が巡り巡ってアメリカのヒルトンホテルになった。オレンジ輸入自由化に始まり、みかんの放棄農地が結局は増えた。TPPの今後もめぐりめぐって、農地が放棄され、外国資本のおかしなものが出来て終わることになると考えておいた方が良い。日本には食糧自給に対して、確固たる思想がない。政府も建前としては食糧自給は主張する。食糧自給を大切だと主張しなかった政権はないと思う。アベ政権は農業の国際競争力を主張している。TPPによって主要5品目は守られ、影響は少ないとしている。全ては空想のような時間稼ぎ程度のことである。食糧自給出来ない国は、亡びると考えた方が良い。
前段がつい長くなった。そんな訳で、ヒルトンの日帰り温泉に行くというのは少しためらいがあった。それでも一度は行ってみたいという誘惑には勝てず、出かけてみた。小田原市民は1日1000円という事だ。立派なお風呂だから安いだろう。1か月だと1万円で会員になれるという事だ。舟原の住民のYさんにお会いした。週2,3度は別荘のつもりで来ているそうだ。プールやスポーツジムもあり、本でも読んでのんびりするには最高だと言われていた。家から30分かかるが、何処のお風呂もそれくらいはかかるから遠いいというほどではない。1300メートルの地下まで温泉を掘ったもので、塩化ナトリウム温泉という事だが。それほど温まる感じはしなかった。サウナは良く汗の出る清潔なものだ。90度である。テレビはない。音楽は調整が悪かった。水風呂が20度くらいで生ぬるくて問題がある。全体に御影石作りでなかなか豪華である。すいている。10人入ればいっぱいのサウナであるが、平日は空いていて一人の時間も長かった。
お風呂からの眺めが良いという触れ込みであるが、夕方の時間にはほとんど海は見えなかった。3階という角度が良くないのか、天候のせいなのかはわからなかった。会員になるとプールやそのほかのスポーツジムも使えるというから、かなり割安感がある。これは個人的な違和感なのだろうが、庶民的な銭湯風ではない空気が私には合わない。お風呂はリラックスする場だから、混んでいても、少々汚れていても気楽が一番である。ホテルが気取った様子なため、着替えてでなければ行けない風呂屋では困る訳だ。畑で汚れて、汚れたまま出かけて、風呂やさっぱりして着替えて帰ってくるというのでなければ。後で分かったのだが、お風呂のスペースには別の入り口が準備されている。正面玄関のボーイさんのいるホテルスペースは気取っているが、脇の入り口から入ればそれほどの抵抗はなかったかもしれない。
風呂で考えたことをもう一度。TPPが日本の産業全体にとって必要だという考えはあるだろう。それなら、影響を受ける農業をどうするか、現実的なデーターの前で検討すべきだ。食糧自給をどうするかを正面から取り上げるべきだ。そして、みかんを止めたことが、正しい選択なのかどうかを議論すべきだ。小田原市が買い戻し、通年誘致型農業施設のセンターハウスにする機会はあった。このことも小田原市には要求を出したが、全く取り上げてもらえなかった。農業に関しては見て見ぬふりで終わっている。根府川周辺の景観は素晴らしいものがある。景観が素晴らしいから、ホテルが出来たのだろう。周年摘み取りの果樹園にすれば、都市部から人を呼べるはずだ。お茶園などもいい。お茶を摘んでその場でお茶を飲む。生の油絞り園もいい。わずかな油でも新鮮なものは、売られている油とは別物になる。小田原はそうした消費者誘致型農業の最適な場所になるはずだ。まあ、お風呂は好きだから、あれはあれでいいのだが、あんなに空いていて大丈夫なのだろうか。
水風呂によくはいる。暑くなれば毎日入る。クーラーを使わない分、水風呂に入ることになる。湧き水があるので今年は湧水の水風呂を作りたいと考えている。湧き水は畑の脇にあり、飲み水はすべて湧水を使っている。何か、問題があるものが混入していないかという心配がない訳ではないが、歴史的に問題のなかった湧水である。一応農の水質検査はしている。この湧水の湧いて来る標高で集落の位置が変わったという話を聞いた。舟原地区のの古い家には湧水のある家が結構ある。通年枯れることはない。その湧水で2畝ばかりの田んぼを作った年もある。自給生活の実験である。そこで100キロのお米がとれた。今はその水は畑の水やりに使っている。この夏は水風呂を作って入る。湧水の水温は通年15,5度である。貯めたとしても20度までだと予測している。まず水風呂になる容器を探すことからである。
何故、水風呂のことを考えたかと言えば、単純に入ると気分が良くなるようになった。10年くらいの間に徐々に起きたことだ。風呂屋に行きサウナに入る。その後は外で風にあたり、ぬるいお風呂に入る。そして、冷水につかる。冷水に入るのは、体の中の強制循環を行うためである。スポーツ選手が氷で冷やすのと同じことである。身体を熱くしたり、冷たくしたりすることで、体液の滞りが解消される。そして不要な物質が排出される。サウナ内は90度ある。体温は40度を超えるのだろう。そして、今度は17度前後の冷水に入る。体温は30度に近づくのだろう。この身体の温度差で体液の循環が促進され、余分なものの排出がされるような感じがする。汗をかくことは大切である。筋肉疲労や、肩こりなどはこれで解消できる。
水風呂の勝手な入り方を記録しておく。水温は17度前後が良い。180数えながら入る。時間にして、3分から5分ぐらいだろう。これを4回繰り返す。最初は当然冷たい。70を数える頃に冷たさに慣れてくる。100を超えると、冷たいというよりだんだん無感覚になってくる。170ぐらいになると、ぶるっと冷たさがぶり返すこともある。大体の場合は、100から180の間はお風呂に入っているのに近い感触になる。180にしているのは、あまり理由もないが、以前は250くらいまではいっていた事もある。少し短くしてみたりしながら、180にした。ただその時の身体の感触に合わせて、ゆっくり180で5分を超えるときもあるし、急いで3分を切るときもある。むしろ冷水を感じながら自分の体調を確認している。サウナや、お風呂に入る。夏ならそのままでいる。そしてまた水風呂に入るを4回繰り返す。水風呂の中でゆる体操のように身体を動かすこともする。大体これで身体の冷えは取れる。頭がきりっと回復する。
冷水に入るのは長年やせ我慢であった。所が水風呂ほど気持ちの良いものはないという人が結構いる。風呂屋に水風呂に入るためにきているという人もいる。私は長年つめたいのを我慢して入っていた。冷たいのが気持ちいいなど、やせ我慢な人だと思っていた。ところが最近、冷たくて辛いが少し変わってきた感触がある。冷たい痛さを気持ちよく味わえるようになってきた。これにはびっくりポンである。辛いから良いと言う感じである。この歳になって初めての感触である。長年繰り返すことで、感覚がいまだ変化することがあるという事に気づいた。先入観というものは捨てなくてはならない。水風呂では身体に良いという結果があるので、少々我慢をしていた。ところが10年して変わった。10年間の思い込みが、解き放たれたような新しい体験をした。絵を描いていても、何年も同じところを描いていても、今日初めて気づくという事はある。家に水風呂を作ろうと考えている。風呂の周りはヨシズで囲う事にしよう。露天水風呂である。
コロナの湯は相変わらずの営業停止が続いている。コロナからの13日現在の回答では、再開のめどは立っていないということである。たまには行きたいので、どういう状況か調べてみた。神奈川県保健センターに電話できいてみた。その時の話では、1ヶ月ぐらいはまず営業の再開はないということだった。営業停止になったのは、6月18日だ。7月中の再開されるのかどうか、というあたりだろうか。再開のためには、まずすべてを見直し、体制を整え、二度とレジオネラ菌が広がることがないような対策をとり、そのうえで水質等の自主検査を行う必要があるとのこと。その自主検査だけでも一カ月はかかるということだった。レジオネラ症の患者が発症したのは、5月25日前後からのようだ。そして、6月8日に保健所は調査に入ったそうだ。その後10日間調査があって、営業停止になったということだ。私などはその前後のの1ヶ月間レジオネラ菌で問題になるお風呂に入っていたということになる。もちろん感染などしない。風呂の入り方が、大きな要因になる。しかし、コロナの湯に行った人の7名がレジオネラ症に感染したそうだ。
これはさすがに多いい数なので、遺伝子調査まで行い、コロナの湯で発見された菌と、患者から出た菌が一致したということになったそうだ。患者にも保健所が直接いろいろお聞きして、状況的にもコロナの湯で感染が広がった以外考えられないということになった。3名はまだ入院しているという話も聞いた。そもそもレジオネラ菌というものはどこにもいる。そのあたりの土の中にもにいくらでもいる菌である。問題は口に入って感染する。シャワーの水の中にいればどうしても吸い込む。打たせ湯のお湯の中にいれば、やはり飲んでします。たぶんそういうことは少ないのだが、お風呂のお湯の中には数はともかくいて普通だと考えている。そのつもりで銭湯には入る。家の風呂だって同じであるが、特に銭湯ではどういう菌がいるのかわからないのだから、銭湯の湯船に潜るなどもってのほかのことだ。しかし、コロナの湯では特に水風呂で葉何分も潜っている人が良くいる。別に当人の問題だから何も言わないが、いや知らない人の行為をああこういうことは難しいものだ。
しかしそいうことで病気になって、営業停止になれば、コロナの湯の入浴指導が悪いということになる。うるさいようでも入浴のマナーの徹底が、再開のタイミングを逃すことなく行うべき第一であろう。風呂屋で糞尿を垂れ流すような人は、さすがに入浴禁止にしなければ、安心して風呂に入れない。だから、銭湯ないの巡回監視も徹底して行う必要があるだろう。感染症にかからないための、入浴マナーの第一は入浴前によく身体を洗うことだ。それから風呂に入ればだいぶ違う。そのためには構造的に、まず湯船に向かう前に体を洗いやすい流れにしておく必要がある。上がり湯が入り口付近に充実している銭湯もある。そして入浴しても風呂の水が間違っても口からはいらないようにする。風呂のお湯で顔を洗うとか、風呂のお湯にタオルをつけて顔を拭くというのもよしたほうがいい。潜水をするなどもってのほかである。
銭湯ごとに、それぞれの定着した習慣があるものだ。秦野の湯花楽にコロナから移動した人が現状多いい。私もやむえず行くことがあるのだが、コロナの常連の人も湯花楽の習慣に併せている。潜水もしないし、水風呂に入る前には、良く体を流している。まあ、湯花楽の常連は相当に迷惑そうだが、大声で風呂名主をしているのは相変わらずである。日帰り温泉は地域にとって必要な施設だと思う。未病を直す。というのが神奈川県のテーマということだから、温泉施設はとても重要である。温泉施設が健康増進のための施設になるように、県も協力する必要があるだろう。検診機器の貸し出しや、健康増進キャンペーなどやることはある。
三線文化の続きを書く前に、那覇でりっかりっかの湯というところに行ったことを書いておく。好みのリラックスできる温泉であった。サウナが3種ある。水風呂もしっかりと16度(ただし、私の体感)その他3種もあってジェットバスも充実。そして天然温泉もある。地元の人がくつろいでいるところがいい。お風呂は裸の付き合いというくらいで、その地域に住む人の生の感覚が垣間見れる。那覇セントラルホテルというところが経営していて、そこに泊まる人はいつでも入れるとなっている。古いホテルで大分老朽化しているらしいが、温泉のほうもそれなりの歴史を感じるつくりになっている。しかし、施設的には十分充実しているのは、熱心な経営がされているということだろう。場所が国際通りからすぐ裏で、元の三越の裏である。那覇で長期滞在するなら、ここがいい。何しろ、1週間、1カ月の長期滞在が格安である。
銭湯を終わって、昨日は三線にたいする私の考えで、今日は話された方々の考えを書きとめておく。
3人の方が三線文化の座談会を行った。銘刈春政さんは、三線制作の第一人者である。比嘉康春さんは沖縄芸術大学学長。そして平田大一さんは沖縄県文化振興会理事長それぞれの角度から沖縄と三線の文化を語られていた。銘刈さんは作り手として、三親という楽器の持つ魅力の尽きない面白さ、微妙さを語られていた。三線の音色のわずかな変化が竿作りの中に潜んでいることを繰り返し語られていた。その形の美を位牌づくりで学んだといわれていたのが面白かった。そもそも大工をされていて、位牌も作っていたそうだ。位牌の下のハスの花を彫刻する時のバランスで、形の美を身につけたといわれていた。たまたま三線屋さんの家を作ったことをきっかけに、三線づくりの修行に入ることになったそうだ。見る目というものが重要で、良い物をたくさん見るということにかけているといわれていた。その見る目というのが、絵を描くみるという目の話とまるで同じだった。
比嘉さんは演奏家として三線を語られていた。何故三線が伴奏楽器であるのかということである。唄というものが沖縄文化においていかに重要であるかを、歴史的に語られた。何故古典音楽が武士の唄うものになったのかである。そこから三線がより単純な音の中に、深い音色を求めることになったかを語らた。西洋音楽の音率とは違い、唄に伴うことで変化すので、他の人の伴奏で歌うということは極めて難しいことになると、ここが面白い。民謡でも唄三線ということが言われている。この方の声が素晴らしい。沖縄の方の唄の素晴らしさは、普段しゃべられている声で、そのまま歌われる。その素朴が、実は深い。ありのままであるから、その人が唄になる。その人がつまらなければ、唄も伝わらない。その人間の大きさのような、深さのようなものが唄になっていた。
平田さんは笛の演奏家でもある。沖縄の笛もなかなか良いものである。くるちの森100年プロジェクトをやられている。宮沢和史氏が発起人である。三線を作る材としての黒檀の木を植えててゆく活動である。すでに3000本が植えられたそうだ。100年先に三線の竿になるためには、今の小学生のその子供にまで伝えてゆく必要があるということで、子供たちへの普及活動を行っている。この活動は読谷村で行っているそうだ。10月18日には育樹祭があるというので、一度行ってみたいものである。稲刈りのころで無理かな。また平田さんは赤いんこの演劇の脚本を書かれているそうだ。沖縄を統一した尚巴志王と赤いんこの物語のようだ。赤いんこは三線をもたらした神様である。三線を琉球に広めた伝説の人である。文化で沖縄を統一してゆくという、物語を語られた。まさに私が考えている、天皇家の本来の姿、を意味しているので、少し驚いた。国というものは、武力でできているのでなく、文で納めるものなのだ。