2番田んぼの12月29日の苗代の様子 3葉期 ミルキーサマーとユガフモチ
2023年は異常気象が進んだ年だった。石垣は雨が少ない、降っても豪雨だった。田んぼの水に苦労をした1年だった。少ない水でどうすれば田んぼの耕作が出来るかを、試行錯誤した年だった。稲は案外に湿潤土壌でも生育すると言うことが分かった。
天水田の意味も理解できた。雨が降ったら夜中でも、松明を付けて代掻きをしたという話は、実感があった。私も夜中に代掻きがしたかったが、それはがまんした。農業用水の販売ステーションに通って水を500リットル10円で購入した。
また、ひこばえについては乾いたこととが良い結果になった。初期にひび割れるほど、乾いてしまった田んぼが一番ひこばえの状態が後で良くなった。中国の再生稲の情報でも、田んぼを乾かす技術のことが書かれている。ひび割れるほど乾かすとあった。しかしそれでは水が溜まらなくなるのが、石垣の土壌だ。考えてみないとなら無い。
6番田んぼ
田んぼの乾かし方を検討したい。ひこばえ農法と湿潤土壌の関係をよく観察したい。中国では再生稲の稲刈り後に出る分ゲツが十分ある品種を作出している。この点では、ジャポニカ種は分ゲツが出やすい。また、有機農業では肥料が残るので、分ゲツが出やすい。
ジャポニカ種は分ゲツが低い節からでるのでひこばえ農法には向いている。ひこばえが十分出るという意味では、ミルキーサマーは良く出るので適合品種である。問題は十分15枚の葉をそろえて満作に出来ない点である。九州のお米の方が東北のお米より作りにくいという事に関係があるのだろうか。
理由が分からないので対策もできないでいる。どうやって稲を満作にするかが課題だ。先ずは12月播種で涼しい間に苗を育てて見たらどうなるかに挑戦している。今のところ苗の成長は遅い。あと田植えまで2週で5葉期まで成長するだろう。
来年はひこばえの成長過程を細かく観察して、ひこばえの育て方を見極めて行きたい。昨年かなりの失敗を重ねたので、今年に役立つだろう事はいくつもある。今年は1番、3番、6番はひこばえの管理をするつもりだ。ひこばえ農法は自給農法に不可欠な技術だ。
7番田んぼ
のぼたん農園も2年目が終わり、3年目に入る。田んぼは7つに減らした。水が7つでもぎりぎりと言うことだったので、無理はしないことにした。偶然、参加が7グループと言うこともある。また、中央道路より下は、サトウキビ、田芋、パイナップルの畑にしたいと考えている。
畑では、大豆、小麦、ジャガイモ、玉ねぎ、トウモロコシ、トマトなどを栽培試験をした。大豆は小糸在来では出来ないと言う事が3回播種して分かった。適合品種を探し、栽培を研究したい。台湾では8月は種という事が出ていた。今度台湾の有機農家の黄さんにその辺を良く聞いてくる。
ジャガイモについては、良く出来るものも在るようだ。なぜか、一番好きな男爵が発芽が遅れた。理由がよく分からない。トウモロコシは風にやられる。風よけをやらないと出来ないようだ。トマトはどこに苗を植えたら良いか考えている。やはり風の無い場所だろう。
小麦は発芽が一定にならなかった。多分鳩に食べられたと思われる。追い蒔きをしたが、まだまだ蒔きたい。草がかなり深刻になっている。草取りをしたいが、草取りが出来るかどうか、課題だ。中耕除草は2回行った、それでもだめなようだ。
一番下の田んぼ
朝の動禅体操は何とか継続している。来年は美しい動きと考えていたのだが、美しい動きを突き詰めて行くと、百姓の動きではないかと思えてきた。低い腰の位置での、安定した動きである。むだのない動きである。見た目から言えばどんくさい動きだ。
眼は閉じて行っている。眼をひらいて見ていないという状態はまだまだ遠い。それなら閉じていた方がまだ良いと考えている。閉じて行うと安定しない。しかし、以前よりは増しになっている。ぐらつくのは仕方がないので、やり直しやり直しで良いと考えてやっている。
もう一つ勝手にやっているのは、呼吸は口をとがらせて開いて行うことだ。普通は閉じて、鼻呼吸にするらしいが、深い呼吸をするためには、口はすぼめて息は吐ききり、吸いきることにしている。これで呼吸が深くなる努力をしている。一日一回はできる限り深い呼吸をすることが大切だ。
田芋の田んぼ
動禅のつもりでやっている。体操を付けているのはおこがましいという、気分があるからだ。スワイショウから始める。往復1回で100回である。腰にからだが乗っていて、腰の上で身体を回すという感覚。手は水平にあげて力を抜いて行う。
次に八段錦を行うが、4段までを行い、太極拳24式に入る。太極拳が終わってから、残り4段を行う。そして最後の8段を背伸び禅で行う。静かに背伸びをして、とまる。少なく共30呼吸のあいだは静止する。揺らがず、安定して出来ることだけを目指す。それを3回繰り返して行う。
不思議にまったく揺らがない日もある。どんくさく百姓的に継続するのが来年の目標。動禅体操は結果がはっきりしている点で良い。確かに一年一年以前よりは良くなっている。次の一年に期待ができる。来年こそ人前で恥ずかしくなく出来るぐらいまで行きたい。
5番田んぼ 8割り方あかうきくさが繁茂している。
絵の方は日々の一枚は続いている。192週である。絵の出来はまだまだである。しかし、恥ずかしながら、いくらかは進んでいるのではないかと思っている。わずかな前進とは言え、100まで前進すれば、いくらか絵らしきものになるだろうと希望をもって描いている。
この点、ブログで日曜展示をしていることが継続の支えになっている。ブログダイエットと同じだ。毎日の体重をブログに書くだけで、体重が減るという。日曜展示をしているので、弱い意志力でも継続が出来る。副産物としては作品の整理が出来るのが良い。
200週行えば、1400点になる。これだけの絵を整理しておくのは大変である。絵の裏に整理番号と題名と描いた日付を付けて、除湿した場所にしまっている。しまっておいてどうなると言うことも無いが、さて水彩人にどれを出すかなどと言うときには役立つ。「やいま」に掲載して貰う絵もすぐ探せる。
4番田んぼ
あしがら農の会には月に1回は参加している。これも引っ越して以来の2地域居住の継続である。十分な参加にはならないのだが、細々と継続している。あしがら農の会の田んぼも、もう35年と言うことになる。活動は安定して継続されている。
自給農業技術の成長はすごいものがある。集団で試行錯誤して良い農法を探っているので、自給農法としては、ほぼ完成の領域にあるのではないだろうか。田んぼだけでなく、小麦や大豆、ジャガイモ、玉ねぎと、そして農業塾の様々な野菜。素晴らしい栽培になっている。
本当であれば、この自給農業技術を文章にまとめる必要がある。次の時代に必ず役立つ技術である。何とかならないだろうか。来年はまとめるための努力を進めたいと思うがどこから手を付ければ良いものか。これは難問である。
3番田んぼ
今年一年、のぼたん農園も一歩前進できた。絵も動禅もわずか進んだ。農の会も安定している。良い年だったと考えて良いのだろう。来年も良い年に成るように、日々精一杯進んで行きたい。体調はいい。酒もうまい。何の不満もない。一日一日が同じであることが今は尊いことだと感謝している。
苗の様子
1番田んぼ